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読書の夏?!夏の読書?! (てらこや新聞136号 かめいのコーナーより)

さて、ひさびさの本紹介ですが・・・夏休みということで、恒例の「課題図書」のご紹介!今年は、なかなか読む気になれず、とりあえず1冊・・・8月にはもう1冊ご紹介できるといいな・・・と思っています。

ABC! 曙第二中学校放送部」  市川朔久子 著 講談社

中学生の課題図書、著者が日本人・・・あんまり手に取らない私も、中学生の 姪っ子へのプレゼントという観点から読んでみようと思った、クラブ活動を舞台とする物語。これが、なかなか良いんです(#^.^#)

バスケットボール部での人間関係のもつれから、中学2年生の半ばから放送部に転部したみさと。中学3年生になって、部員は同級生の古場君と2人になってしまい・・・放送部は廃部の危機に・・・。その危機を乗り越えながら、友情を育み、淡い恋もしながら、成長していく中学生の物語です。

課題図書に多い、教訓的なものが少なく・・・でも、中学生ならではの、また現代っ子の人間関係の悩みなど盛りだくさん。それでいて、軽快な雰囲気の優しい物語です。

中学生でなくても楽しめる1冊です。 よろしければ、手に取って読んでみてください。 (Y.K)


by terakoya21 | 2016-08-22 08:30 | 本紹介 Kamei

読書の夏?!夏の読書?!(てらこや新聞99号 かめいのコーナーより)

今年も夏休みまであと…1ヵ月あまり!そして、今年は「青少年読書感想文全国コンクール」の「課題図書」の発表がいつもより早く、1ヵ月以上早く書店の店頭に並びました!そして…ご想像の通り、もちろん、私は、手に入れて読み始めています(^_^)/そして、まず、今月はその中の1冊をご紹介したいと思います。

「くりぃむパン」  濱野享子 著 くもん出版

主人公香里の家族は、今では珍しい大家族…ひいおばあちゃんから、年の離れた兄の子まで5世代が同居、その上に下宿人が2人いる―そんなお家に親戚の子で、香里と同い年の未果が同居することになる。
私は複雑な家庭の大家族に、下宿人という家庭で、ある意味「香里」と同じような立場で育ってきたせいか、香里の葛藤が手に取るようにわかる気がして、1日半で読み切ってしまいました。未果への気持ちの複雑さ、そして、「誰にも言わないで」と言って愚痴を少しだけ言ったら、すぐに噂は広まって、いつの間にか「香里」が 悪者に…なんて経験も、自分の小学生時代を振り返れば、「わかるよ、わかる」と思いつつ、「なんで、そういう風にややこしくしちゃうかなぁ」なんて感じつつ…読んでいきました。

そして、大切なときに出てくる「つるかめ堂のくりぃむパン」…なつかしい家族の味…家族は、血縁だけのものではなく、「同じ釜の飯を食う」といいますが…そんな中ではぐくまれていく子どもたちの心と体の成長の大切さを改めて思い、また、そんな子どもたちの成長を身近に見ていられる職業についている自分の幸せも感じる1冊でした。

3・4年生向けの課題図書です。お母様、お父様もご一緒に読んでいただけたらと思います。

※ てらこや新聞99号は 2013年6月15日に発行されました。

(Y.K)
by terakoya21 | 2013-07-04 00:15 | 本紹介 Kamei

読書の秋?!秋の読書?! (てらこや新聞92号 かめいのコーナーより)

読書の秋を ー 今年は今まで以上に楽しんでいます。今回は、この秋読んだ本の中から一冊をご紹介します!

私は、本を選ぶとき・・・大概の場合、書店をぶらつき・・・目に留まる本 ― 気になるタイトルや作家の本 ― を手に取り、内容を確かめて選ぶか、好きな作家の本の中で読みたいものを探るか・・・なのですが、今回は、このところ、テレビを見る時間がもったいなくて、テレビを見ていないけれど、もともと刑事モノや推理モノが好きなので・・・テレビで話題の作家の本を読んでみようと考えました。そして、手に取ったのが「東野圭吾」さんと「宮部みゆき」さん・・・東野さんは「ガリレオ」シリーズと「加賀」シリーズの最初のほうを数冊ずつ、宮部さんのものは、タイトルなどからテーマの「重い」ものはイヤだったので、この本を選びました。東野さんの本はまた紹介するとして…

今夜は眠れない」  

宮部みゆき 著 角川文庫

中学1年生のサッカー少年、緒方雅男君のおうちに降りかかる・・・幸運?不運?についての物語です。

ストーリーは、昔の知り合いがかつて受けた恩に報いるために、雅男君のお母さんに5億円の財産を残したというところから始まります。それだけを聞くと・・・「あら、うらやましい」というところですが…この知り合いがちょっとした有名人で、この相続が世間の知るところになり、寄付や勧誘、脅迫、イタズラなどの電話に悩まされ、マスコミに追われる生活が始まり、両親は離婚の危機に陥り…自分とお母さんは誘拐事件に巻き込まれる…となると…ちょっと考えものです。

自分ならどうするか、そして、結末をどのようにとらえるか…考えながら、読んでみると…大変楽しい物語です。

もう晩秋ですが…秋の夜長にいかがでしょうか。

(Y.K)

てらこや新聞92号は、2012年11月15日に発行されています。
by terakoya21 | 2012-12-04 11:55 | 本紹介 Kamei

読書の秋?!秋の読書?!(てらこや新聞80号 亀井のコーナーより)

8月以来の書評ですが・・・今回は1冊の絵本の紹介です。
私の大切な友人の家族も住む「パレスチナ」のお話です。

「アハメドくんのいのちのリレー」

鎌田 實 著 英訳 ピーター・バラカン
画 安藤 俊彦 集英社

実話に基づいた物語です。

12歳のアハメド君は・・・パレスチナの難民キャンプで暮らしていました。戦争といつも隣り合わせで、暮らしているため、子どもたちも戦争ごっこをして遊ぶのが日常化している社会に育ったアハメドですが、戦争ごっこを嫌い、平和を愛し、外の世界を見に行くことを夢見る少年でした。

しかし、ある日、イスラエル兵にアハメドは撃たれて脳死の診断を受けます。そして、アハメドの父イスマイルは、アハメドを殺した兵士たちと同じユダヤ人たちに渡るかもしれないということを承知の上で、アハメドの臓器の移植に同意します。そして、鎌田氏とともにイスマイルは、アハメドの臓器を移植された人々を訪ねます。アハメドがどういう少年であったか、そしてどのように死に、どのように命のバトンがつなげられたのかを鎌田氏が実際に現地に赴き、イスマイルや臓器を移植された人々と会い、話しをし、書き上げたのがこの 絵本です。

「大切な人やものを奪われたとき、その相手に報復すれば
憎しみの連鎖に巻き込まれてしまう。
武器を手に戦うことばかりが、戦いではありません。
戦い方は、いろいろあるんです。」


とイスマイル父さんは言います。

私の友人のパレスチナ人も以前、同じようなことを言っていました。世界中の多くの人々がテロリストの代名詞のように思っているイスラム教徒や、パレスチナ人ですが、こういう心の優しい、穢れない人々がほとんどだということを私は知っています。彼らの今置かれている状況を考えたら、真似事でも「武器は持ちたくない」と戦争ごっこをしなかったアハメド君も、彼の父親も信じられないほどの優しさと 強い意志を持った尊敬に値する人々です。私は、そんな優しいイスラム教徒としか出会ったことがないから、ここ10年ほどの間、ずっとイスラムへの多くの人々の誤解を解きたくて仕方がありませんでした。

そんな思いをしっかりと伝えてくれる1冊です。日本にいると「平和」が当たり前。そして、たやすく「戦争」というものを「否定」する意見を堂々と述べることができます。でも、私は、私の大切なパレスチナ人の友人マムードと出会ってから、簡単に戦争反対とは言えません。人を殺すことがいけないから…戦争は人を殺すから・・・それがどんなに正しくても、彼らの置かれた状況、私より年上の青年が生まれたときから戦争と隣り合わせの生活を強いられてきている現実においては・・・平和を願う心も姿勢も戦い方の一つ。世界中の人々が、どんなことがあっても、平和を守り、愛する人を守りたい・・・そんな強い心を持ちたいと願わずにはいられない1冊になってくれたら・・・と思います。

(Y.K)
by terakoya21 | 2011-12-07 17:56 | 本紹介 Kamei

Book Review (てらこや新聞78号 アシスタントのコーナーより)

「希望を運ぶ人」The Noticer
著者 アンディー・アンドリューズ  訳 弓場隆  ダイヤモンド社

自分が人生のどん底にいると感じている人、いつもうまくいかないと嘆いている人、生きる目的を見失ってしまった人、様々な悩みを抱える若者からお年寄りの方に、是非読んでいただけたらと思います。あなたの人生が変わる、大切な出会いとなるかもしれません。

ある日のこと、近所の本屋さんへ何の目的も無く足を運んだとき、鮮やかな一冊の青い本が私の目にとまりました。ふと手にとって表紙をめくると、本のカバーに本文の抜粋が書かれていて、その言葉は私の心を大きく動かすものでした。

・・・
5羽のカモメが防波堤にとまっている。
そのうちの1羽が飛び立つことを決意した。
残っているのは何羽だい?

――4羽です。


そうじゃない。5羽だよ。
いいかい?誤解されがちだが、
決意そのものには何の力もないんだ。
そのカモメは飛び立つことを決意したが、
翼を広げて空を舞うまでは防波堤にとまったまま。
残りのカモメとどこも違わない。
人間だって同じだよ。
何かをしようと決意した人と
そんなこと考えてもいない人とでは
何の違いもないんだ。
ところが人は、他人のことは行動で判断するのに、
自分のことは決意で判断することがよくある。
しかし、行動を伴わない決意は、
期待してくれている人に対する裏切りでしかない。

――第7章より抜粋


これが私とこの本の出会いです。
物語は、謎の老人ジョーンズと様々な悩みを抱えた現代人との会話で構成されています。ジョーンズから人々へ送られるものの見方という「種」。そこにはとても深いメッセージが込められています。

人生に悩みは付き物です。悩みの無い人生を送っている人は、本当に稀だと思います。しかし、人生に深みを与えてくれるものは悩みそのものなのです。

ずっと忘れられない想い出がある。誰にも知られたくない秘密がある。今が幸せでも、きっと未来には不幸が待っているに違いないと思ってしまう。自分が何の為に生きているのか分からない。死のうとは思わないが、いつ死んでもいいと思う。いつも孤独。人が信じられない。知らない人が皆、自分の敵に見える。

これが、私が今まで抱えてきた悩みです。昔から今まで引きずってきた、自分の人生の消したい悩み。

私には何も無いと思っていました。誰も自分の気持ちを理解してくれないと思っていました。見た目や噂で判断されることが、とても苦痛でした。嫉妬や妬み、悪口、嫌がらせから、いつの間にか男性恐怖症になりました。逃げても、逃げても悩みから逃げられませんでした。どこへ行っても、結果は同じでした。

「壁にぶつかって身動きが取れない時、ふとしたことで人生があっという間に良い方向へ動き始めた」そんな経験を誰でも一度はしたことがあると思います。そのきっかけを私に与えてくれたのがこの一冊でした。

「私は一人だけれど、独りではなかった」―これが私に対する私の悩みの答えです。

きっと、私自身が変わっても、相手が認めてくれるのはもっと先のこととなるでしょう。気が遠くなる程、長い時間がかかるかもしれません。それでも私は変わりたいと思っています。

他人は私のことを笑うでしょう。最低な女だと罵るでしょう。心無い言葉に、これからも私は傷つくのでしょう。
でも、私は、他の何にも変えられない大切なものを持っています。

いつも支えてくれている家族、何があっても傍にいてくれる友達、優しく時には厳しく私を導いてくれる先生・・・他にも沢山の愛がありました。

人の縁は一期一会です。今となっては繋がりのない人たちもいます。でも紛れもなく、私の周りは愛であふれていました。

私は他の人のように上手く器用に生きられません。自分の気持ちを表現するのが苦手です。肝心なことが言えなくて、思うように気持ちが伝わらなくて、いつも誤解されます。本当のことを言うと、こういった文章を書くことも苦手です。ましてや自分の過去を語るなんて、今までの私には考えられないことです。今回書いてみようと思ったのは、自分が変われるきっかけとなるような気がしたからです。そして、辛いのに無理して笑って生きている人に少しでも変われるきっかけと考えてもらえたらと思ったからです。

このような場を設けて下さった方々にとても感謝しています。そして、今まで私を支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。

今、皆さんに悩みはありますか。その悩みは見方を変えるだけで、とても軽くなるかもしれません。ジョーンズと一緒に、ものの見方を学んでみてはいかがでしょうか。
by terakoya21 | 2011-10-05 14:39 | 卒業生による記事

読書の夏?!夏の読書?! (てらこや新聞77号 亀井のコーナーより)

part 2

今月も、課題図書紹介です。今回は、1冊―中学生向けの課題図書です。
青少年読書感想文全国コンクール、中学校の部課題図書

「スピリットベアにふれた島」  

ベン・マイケルセン作 原田 勝 訳 すずき出版

なかなか、読み応えのある本でした。

同級生に重傷を負わせてしまった少年コール・マシューズが、刑務所ではなく、無人島で立ち直るチャンスを与えられ、紆余曲折を経験しながら、アラスカの大自然の中で、自分を取り戻していく物語です。コールは、現代の西洋的な社会システムではなく、アメリカの原住民の中で伝わる犯罪と社会が向き合う方法―サークル・ジャスティスによって立ち直るチャンスを与えられます。その中で、自分と向き合い、人を赦す心を知ります。怒りに満ち溢れた若者の心は、自然の厳しさと優しさを知り、自分の非力さにも触れていきます。

これだけ聞くと、ありがちな話のように聞こえますが、ここ十数年、コールと同じような年齢の若者と毎日を過ごす私にとっては、いろいろなことを思い出し、考え、反省し、次につながる1冊だと感じました。1人の迷える少年が存在するとき、必ず彼を迷わせた大人がいて、少年がひとりでに勝手に非行に走ったり、どうしようもなく乱暴になってしまったりはしないということ、そして、彼が自分を取り戻すために、必ずや大人の手助けが必要であること・・・これは、私の10年以上の「先生」としての経験でも学んだことです。そして、コールには、社会的に成功し、何不自由なく生活をさせてくれるけれど、気に 入らないと息子を殴り続ける父親がいて、お酒に逃げて、その恐怖を分かち合っても、その恐怖から救い出してもくれない母親がいました。

けれど、その彼をもっと傷つける方法である裁判や刑務所に送りこむということから救い出してくれた大人もいたのです。他人なのに、厳しい優しさをもってコールを受け入れてくれたガーヴィーとエドウィン・・・アメリカ先住民の伝統を知る彼らは、静かに、ときに冷たくコールに接しながら、自分を立ち直らせるのは、所詮自分でしかないことを伝えていきます。

自らの怒りも、悲しみも、弱さも、愛情も暴力という形でしか表すことのできなかったコールは、一度は瀕死のケガを負います。しかし、それにより、彼は自らの弱さや、自分の中のどうしても「生きたい」という気持ちを知り、また、母親は自分の今までの状態を改めようと努力を始めます。

そして、コールは被害者であるピーターのことへと思いをめぐらせていくのです。

「赦すこと」、「赦してもらうこと」の難しさと大切さを感じながら、現代の人々の非寛容さが、子どもたちに与えている悪影響を、考えずにはいられない1冊です。

大人も是非、読んでみて下さい。

(Y.K)
by terakoya21 | 2011-09-06 14:18 | 本紹介 Kamei

読書の夏?!夏の読書?! (てらこや新聞76号 亀井のコーナーより)

そして、2冊目:
青少年読書感想文全国コンクール、小学校中学年の部3・4年生課題図書
「ヤマトシジミの食卓」  
吉田道子 著 くもん出版

昨年の「千太郎」に続き「くもん出版」の本です。小学3年生の少女「かんこ」が、空き地で拾ってきたおじいさん「風助さん」との交流を通して、皆が成長し、「家族」について考えていく物語です。

ヤマトシジミというのは、蝶の名前です。カタバミという植物に卵を産みつけ、幼虫はカタバミを食事とします。「ヤマトシジミの食卓」と風助さんに名づけられた石は、もともとはくつぬぎ石でしたが、今は空き地にポツリとある大きな石です。カタバミが周囲にたくさんあり、ヤマトシジミが集まるので、風助さんは「ヤマトシジミの食卓」だと「かんこ」に教えます。その石にすわり、風助さんに「神話」を話してもらったり、石を通して知り合った「かお」ちゃんと勉強をしたり・・・友だちのいなかった「かんこ」も「かお」ちゃんと仲良くなり、自分の父親の「じっちゃん」を亡くしてから、後悔を抱えていたお父さんも、風助さんを通して、自分の親であるじっちゃんの気持ちを察していく・・・。孤独な高齢者が3年生の女の子との出会いで、家族を味わい、最後の歳月を幸せに過ごし、孤独だった3年生の女の子も、そのおじいさんとの出会いを通して、人との交流の仕方や、世の中の移り変わりに気がついていく・・・。

テーマがいろいろありすぎて、ストーリーの展開に、少し強引な感じがしますが、読んだ後、ちょっといい気分になれる作品です。あっという間に読める本なので、大人の皆さんも一緒に読んでみて下さい☆        

(Y.K)
by terakoya21 | 2011-08-04 13:49 | 本紹介 Kamei

読書の夏?!夏の読書?! (てらこや新聞76号 亀井のコーナーより)

今年も、夏休みを前に、読んでいます、子どもたちの課題図書。
今回は、今年の数ある課題図書から、2冊紹介します。

まずは、私が店頭で物色し、真っ先に読みたいと思った本。
青少年読書感想文全国コンクール、小学校 高学年の部5・6年生課題図書
「こども電車」  
岡田潤 著 金の星社

帯に書かれていた本の紹介文を見て、これを是非読みたいと思いました。

「慧は転校生・遼を見ておどろく。
5歳の時から、こども電車で乗り合わせていたからだ。こども電車は夢の中を走る電車。
こどもならだれでも乗れるはずなのに、心に傷を負ったり、自分にうそをついたりすると乗れなくなる。
遼の姿も最近は見なくなっていた。
クラスでは女子の間でいじめが広がっていた。
こども電車を信じない子も、塾でいそがしい子も、慧はクラス全員を夜9時発、こども電車の最終電車に乗せることに成功。
夢と希望をのせて、こども電車が走り出した。」

私は、高校卒業まで9時に寝ることを自分の生活の基本に据えていました。そして、今、子どもたちと接していて、「寝不足」や睡眠の質の悪さが学力や体力の低下、そして、切れやすさや苛立ちを引き起こしていると、毎日のように感じます。私は、虚弱体質―だったことも1つの原因ですが、とにかく寝ることが大好きで、暇さえあれば寝ていたい子どもでした。だから、人並みはずれた集中力と記憶力を持っていました。大学院でも、まとめてとれる睡眠時間は3時間ぐらいでも、少し間ができると着替え、ベッドに入り睡眠をとることに決めていました。そしていまだに、40歳を目前にしても、私は「うたたね」というものをしたことがありません。ましてや授業中に寝たことなど皆無です。睡眠は、時間の長さよりも、質が大事だと思っているからです。

だから、子どもたち ー特に小学生― には9時までに寝てほしいのです。宿題をしてあろうが、なかろうが・・・宿題をしていなければ、学校でしっかり叱られて、次からきちんとしていけばいい。そして、9時に寝ることを目標にすれば、生活のリズムを整っていき、宿題をしないという選択肢はなくなっていくはずなのです。遅くまで起きていていいと思うから、宿題はできないし、しなければならないことを聞き逃したり、忘れたりするのです。
9時までに寝て、夢を見る良い眠りの中には、子どもたちが夢中になれる「こども電車」が本当にあると思います。そして、その眠りの中で、子どもたちの健全な心も育っていくのだと私は信じます。…この本を読んで、大人になって忘れてしまったけれど、私も、「こども電車」に乗ることに夢中だったのだろうと・・・思いました。  

子どもたちだけではなく、お母さん、お父さんにも読んでほしい1冊です。

つづく
(Y.K)
by terakoya21 | 2011-08-03 15:50 | 本紹介 Kamei

I LOVE BOOKS (てらこや新聞74号 竹川先生のコーナーより)

BOOK33: 平松 洋子 「おいしい日常」

前回ご紹介した本同様!? 表紙に惹かれて手に取った一冊です(^_^;)。焼き網の上でこんがり色づくトーストにバター…シンプルだけれど、きっと美味しいに違いないと思える…そんな写真が表紙に載っています。
この本では、基本のごはんやお茶、季節の味、各地で味わった味などについて、平松さんが紹介しています。
食べることというのは、毎日のこと…結婚して、毎日の食事を作るようになって、お母さんのありがたさが身に沁みています。私は週末の土曜日と日曜日に、次週の月曜日から金曜日までの献立を考えて、まとめて買い物に出かけていますが、重ならないように献立を考えるのは、毎日のことだけに大変だな…と思います。平松さんは、美味しいごはんのためならば手間を惜しみません。そんな日々の食の楽しさと知恵を紹介してくれています。
数々の調味料についてのエッセイも興味深く、私自身は持っていない調味料もいくつかあって、挑戦してみようか…とも思えました。…が、今のところ、一度使ってそれっきり…棚の飾りになってしまいそうで、挑戦できずにいます(~_~;)。
日本全国のおいしいものも紹介しています。 この中で私が知っているところもありました。京都、出町ふたばの豆餅、今宮神社門前の茶屋のあぶり餅。どちらも絶品で、大学時代を過ごした京都のことを思い出します。読んでいるだけで、「あ~食べたい」と唾が出てくるほどです。どこかに出かけ、そこでたまたま出会ったおいしい味の記憶というのも、楽しい思い出ですね。味と場所が結びつく…それもおいしい食べ物の持つ魅力の一つだと改めて思いました。
日々のごはんをおいしくいただけるというのは、本当に幸せなことです。ひとつひとつ大切に、ありがたくおいしくいただく…食べ物に対する丁寧な気持ちが伝わってくる一冊です。
平松さんの「おいしい暮らしのめっけもん」という本もおススメです。

(K.T)            
by terakoya21 | 2011-07-01 15:30 | I Love Books

読書の初夏?!?!初夏の読書?!?!(てらこや新聞74号 亀井のコーナーより)

少し前の誕生日に友人から贈られ・・・チビチビ読んでいた本をようやく読み終えました。恋愛が行き詰ったときには、読みづらいかもしれないけれど・・・恋をしばらくしていない人、もしくは恋がうまくいっている人が読むにはオススメの本です。恋愛短編集なのですが、なんと・・・失恋・・・というか、恋愛に関してはハッピーエンドでは決してないお話ばかりが集まっています。その本の名は・・・

「くまちゃん」  角田光代 著 新潮社
現代的な恋愛が多く、私が共感できるものは少なかったものの・・・私とは同世代にギリギリ入るかなというような人々の恋愛のお話たちの集まりです。
でも、一番気持ちが入り込んでしまったのは・・・女性より親友(文太)とともに過ごす時間や親友のことの方が大切で、気になる男性(久信)のお話。彼は、夢を追い続けていた料理人の親友が突然(きっと彼にとっては突然だけれど、親友にとってはよく考えてのこと)、結婚して熱海で寮の賄いを作る仕事をすると言い出したとき、結婚相手の女性が親友の足を引っ張っていると思い込み、彼女に直談判に行く・・・「文太は昔すごい料理人で、これからだってきっとなにかしでかすから、文太の才能をつぶすな。」と。
しかし彼女に言い放たれる・・・
「才能だのなんだのが有効なのはいつも今しかないじゃないの。過去に何やったかなんて関係ないし、未来に何しようが関係ない。今何ものでもなきゃ、何ものでもないってことよ。今何かしなきゃ、未来につながるものだってなんにもないってことよ。ゼロかけるゼロはゼロで、文ちゃんは今ゼロなのよ、あなたの記憶とは関係なく」…。
そう言いながら、文太の決断に文句を言わず、仕事を辞めてまでついていくことを決めている彼女に「愛」を私は感じます。そして、その厳しさが「愛」だなぁ~と。その話を聞いて、気付かないうちに涙を流している久信もまた、文太が大好きなんだと思いました。そして、久信さん、失恋なんだけれど、親友として文太君にしっかり愛されていました。
そして、全てのお話・・・私には出来ない恋愛ばかりだったけれど、人は人を好きになることが自然であること、そして、その出会いは自分の考え次第でかならず人生の肥やしになっていくと感じられるお話たちでした。恋としてはハッピーエンドでは ないけれど…お話としてはハッピーエンド・・・私の好みのお話なのかもしれません。恋は成就しなければならないわけでもなく、成就したから幸せになれるわけでもない…。そして、失恋が幸せにつながっていくことも多くあります。
子どもたちには自分以外の人を好きになってほしいとこのところ本当に感じます。現代人たち・・・人に愛されることばかりを求めて、自分から人を好きになったり、人を信じたりするのが苦手なようです。そして、自分を一番愛してしまっている。
そんな人たちに幸せはやってこないことをこの本のお話は教えてくれているように思います。     
(Y.K)
by terakoya21 | 2011-06-30 14:04 | 本紹介 Kamei

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