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Bonjour! (てらこや新聞27号 谷先生のコーナーより)

北の国から

先日、北海道から荷物が届いた。中身は決して美味しいものでも怪しいものでもない。ここ数年間、年に二度ほどネット通販でまとめ買いをしている品物だ。注文先は、送料や支払い方法なども考えながらその都度決める。今回利用したのは、札幌にある会社が運営している店だった。

早速届いたダンボールを開けると、品物と品物の間には丸めた新聞紙が詰められていた。古紙回収へ出せるよう私は、それらのしわを伸ばし始めた。そして、スポーツ面では日ハムが大きく扱われていること、天気予報欄には東京を除いてすべて道内の地名が並んでいること、テレビやラジオ番組には「北海道」や「どさんこ」をもじった名前がついていることなどを見つけては、ひとりで楽しんでいた。

しかし、これを三重県の場合は…と当てはめてみれば、それほど特別なことではないことにも気が付いた。その瞬間、遠く離れた地でごくありふれた生活をする人の姿が目に浮かんだ。

さて、次はその食卓に並んでいる美味しいものを頼んでみようか…。
by terakoya21 | 2007-06-18 19:20 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞26号 谷先生のコーナーより)

BGM

あなたは普段どこでどんな音楽を耳にしているのだろう。

私はいつもラジオやカーステレオから流れる音楽を聞いている。二つに共通しているのは、何かをしながら楽しめ、ON / OFFのスイッチ一つでそこには別空間が広がることだ。
(もちろん、ボリュームは周囲の音も聞こえる程度で……)

偉そうに言えることではないが、私にも自分に嫌気がさしたり、あらゆることが上手く進まずに行き詰まりを感じたりするときがある。そして不思議なことに、昨日まで繰り返し聞いていた曲がなぜかしっくりとしなくなる。私は車内にMDを何枚か持ち込んでいるので、MDを入れ替えて気分転換の材料にしている。ふと、それまで何気なく聞き流していたものの中でもすっと頭の中へ入り、その歌詞やメロディーがぐるぐると回りだす曲がある。それは、希望に満ち溢れた応援歌であったり心が切なくなるラブソングであったり、日常的な場景の歌であったりする。私は頭の中で絡まっていた糸がほぐれていくのを感じる。

それだけのことで目の前の現実は変わらないが、少なくとも私の心身の凝りは少し解消する。


BGM=背景音楽:(英) background music
by terakoya21 | 2007-05-21 16:06 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞25号 谷先生のコーナーより)

Bonjour et Au revoir

「春は出会いと別れの季節であり、人と人はいつか別れなければならない。それが明日なのか何十年先なのかはわからなくても、出会いの先に別れは必ずやってくる。」この時季によく言われることだ。

私は、出会いより別れの挨拶を口にするほうがずっと難しいと思う。留学先からの帰国を前にしてお世話になった人びとへ「さようなら」と同時に「ありがとう」の気持ちを告げる時、辞書に載っている例文を並べただけでは何だかとても薄っぺらなものに感じられた。そして、自分の語彙の乏しさと感情表現の下手さが最後の最後までもどかしかった。

一昨年前、私は身近な人との「永遠の別れ」を初めて体験した。日常生活では挨拶もしないまま別れ、この先ずっと会う予定などない人はたくさんいる。それでも、その人とはいつかどこかで再会するかもしれないと思うことはできる。しかし、永別とはこの世ですれ違うかもしれないという微かな望みさえもかなわなくなることだ。私がそう実感したのは、四十九日を過ぎてからだった。

人は今を生きながら、自らの最期にふさわしい言葉を備えていくのかもしれない。そうだとすれば、私は「後悔」や「惜別」より「感謝」の言葉が豊富な人になりたい。

bonjour et au revoir:(仏)こんにちは、そしてさようなら(=hello and goodbye(英))
by terakoya21 | 2007-04-19 22:57 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞24号 谷先生のコーナーより)

見上げてごらん

 仕事柄、帰宅時刻はたいてい22時を回るので、帰宅途中の信号待ちでは月の満ち欠けに目が行く。また、車から降りると夜空を見上げる(確認する)のがいつからか癖になっていた。澄み渡った夜空にキラキラと輝く星は、いつも見ているはずなのにいつも新鮮に感じる。
 学生の頃、「天体」は得意分野では決してなかったが、身近な分野のひとつだった。学校でもらった星座観測シートを片手に冬の第三角形やオリオン座を探したり、部活動の帰りに習いたての宵の明星を見つけて喜んだり、彗星を見に観測ポイントへ連れて行ってもらったりした覚えがある。
 テレビなどで宇宙開発や太陽系について耳にするたびに、そのスケールの大きさに圧倒される。しかし、どうやら私は何千光年もの昔や惑星誕生の偶然に思いを馳せるようなロマンチストではないようだ。今の私には、近所にショッピングモールができて何かと便利になった半面、看板などの明かりによって星が見えにくくなったことのほうが気にかかる。将来、人びとが宇宙へ移り住む頃には、地球から満天の星空が見える場所はなくなっているかもしれない……そう思うと、地球規模の問題も実際はかなり身近な問題に一変する。
by terakoya21 | 2007-03-17 11:20 | Bonjour

Bonjour!(てらこや新聞 23号の谷先生のコーナーより)

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東京見聞録 第二巻
“It’s 12 years since I took my first step on Nippon Budokan.”(私が初めて日本武道館の舞台を踏んでから12年になる。)

先月半ば、昨年と同様、私は地元バトンクラブのスタッフとして全国大会に同行した。今回の大会会場は日本武道館だった。12年前に私が初出場した全国大会が行われたのもこの場所だった。本番前の緊張で湿った掌、バトンを取ろうと見上げた天井のまぶしさ、演技フロアーをぐるりと囲む客席、そして選手席から食い入るように見ていた他団体の演技……どれもフラッシュ映像のように瞬間的な記憶だが、私に日本武道館の大きさを強く印象付けていた。

本番当日、私たちは朝日に照らされる都庁を横目に慌しく朝食を済ませ、会場へと向かった。出発前に心配していた長距離移動の疲れはそれほどでもなかった。それよりも、演技者としてのプレッシャーがない上に懐かしい場所へ戻ってこられた嬉しさで、私は選手よりも浮き足立っていたかもしれない。駐車場でバスから降り、選手達はウォーミングアップへ向かった。この間、私は武道館を正面からじっくりと眺めた。「こんなに小さかったかな……」小学生の私には間違いなく大きく感じたが、目の前の建物はずいぶんと小さく見えた。ここ数年間に改修工事がされているとは聞いていたが、まさか武道館全体が小さくなった……わけがない。変わったとすれば、身長が伸び、地方大会の会場として使われ始めたアリーナの広さに慣れてしまった私自身なのだろう。

全国=日本武道館、長年の確固たる定義が崩れ落ちた気がして、私は軽いショックが癒えないまま本番を迎えていた。入場口に立つと、演技フロアーの壁は正面部分を残して黒幕が張られ、天井のライトの配置も変わっているのが目に入った。以前には、正八角形構造ならではの、「フロアー中央でくるりと回れば審査員のいる正面を見失う」といったウソのようなホントの話も聞かれた。実際は、そんなことを懐かしむ余裕などなく、約5分間の本番はあっという間に終わった。写真撮影、道具類の片付けを済まし、私たちは選手席で他団体の演技を観覧した。

上位団体によるパフォーマンスには客席から自然と拍手がわき、選手席ではため息がもれた。私はその演技技術や意識レベルの高さとともにバトン界全体の進歩にも驚いた。そして、日本武道館という場所の持つ力を感じた。武道館の座席は傾斜が急なため、演技フロアーからの距離が近く感じられる。この独特の雰囲気と臨場感は、他のどんなアリーナでも味わえないものだと思った。いつのまにか、私のなかで新たな定義が出来上がっていた。

閉会式を終え、私たちのクラブは目指していた賞には手が届かなかった。審査シートからは克服すべき課題も見つかり、すでに来年を見据えての練習が始まっている。この大会を経験したメンバーにとって、この日本武道館はどんな場所となったのだろう。

三重県営サンアリーナ:
(所在地)三重県伊勢市 (大ホール最大座席数) 11,000席
名古屋市総合体育館レインボーホール:
(所在地) 愛知県名古屋市 (ホール最大座席数) 10,000席
日本武道館:
(所在地) 東京都千代田区 (大道場最大座席数) 15,031席
第18回オリンピック東京大会では、正式種目に採用された柔道の競技会場となった。現在は武道振興普及事業や各種武道大会のほか、スポーツ・社会・教育・文化・芸能・産業振興などの大会、行事、催物などの会場としても使用される。
by terakoya21 | 2007-02-21 15:01 | Bonjour

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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