カテゴリ:Bonjour( 121 )

Bonjour! (てらこや新聞145-146号 谷のコーナーより)

Checkingthe Schedule

寺子屋では2、3か月毎に、カレンダー式の予定表でお休みを通知すると同時に、学校や家庭の予定を教えてもらうようにお願いしている。その際、小学5年生以上の生徒には、お家の方に手伝ってもらいながらでもいいので自分自身で予定を書き込んでくるように声掛けしている。

長期休暇や行事などの情報は、授業内容や進行具合を決めるために欠かせない。そんな重要な情報だからこそ、生徒本人から伝えてもらうことが大切だと考えている。いつ、どこで、何があるかを知っているかどうか、それらと自分との関りを自覚しているかどうかが、学習への取り組み方に繋がっているように感じるからだ。

以前は、欠席の予定があればその都度知らせてもらったり、学校行事については、授業前後の 確認で済んでいた。中学生以上になると自転車で通塾の生徒が多数派だった頃は、またクラス単位での振替えや補習を組むことができた。しかし、だんだんと学校によって行事の開催時期が大幅にずれたり、習い事や家庭の都合でお休みの連絡をもらうことも増え、個別にスムーズな対応できるようにと、4年前か予定表を使い始めた。

提出される予定表には、習い事の稽古や試合の日などがびっしりと 書き込まれているものもあれば、同じ学校の同じ学年のはずなのにテスト日程が異なるものもあったりする。それはそれで、生徒同士の交流の材料になり、寺子屋の外での様子を知る手掛かりとなる。提出の仕方や書き方にふと成長を感じるときもあり、予定表の果たす役割は年々大きくなっている。






by terakoya21 | 2017-08-14 08:30 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞145-146号 谷のコーナーより)

Being on Hold

優柔不断な私には「保留中」のものがたくさんある。「たくさん」の中には、目に見えるものも見えないものもある。客観的にみれば、そのせいでいつも同じようなことに悩んだり迷ったりしているし、本当に必要かどうか疑わしいものが鞄の中や部屋の一部を長らく占拠している。それらは、無意識に目を伏せて決心や仕分を先延ばしてきた結果なのかもしれない。

なかでも、他人が関係しているものは、即断即決からますます遠ざかりがちだ。先延ばしというと聞こえがあまりよくないが、様子を見ていたり、別の視点から考えていたり、言葉を選んでいたりする場合もある。……といえば、少しはましに聞こえるだろうか。そのせいで相手に迷惑や心配はかけまいと思う一方で、こうして言い訳をいくらでも思いつくあたりが自分でもやっかいだなと思う。

年始には「心身ともに健康で過ごす」と「身辺を整理する」を今年の目標に掲げた。ここ数年ずっと同じ目標を掲げ直し続けている気がする。いろいろと抱え込んだり引きずっているものに向き合って、目標達成も来年まで保留しないようにしたい。



by terakoya21 | 2017-08-06 08:30 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞143-144号 谷のコーナーより)

現在地... where amI???


車を替えてから、以前よりカーナビを使う回数が増えた。説明書をじっくりと読み込むことはなかなかできずにいるが、電話番号や名称を入力して目的地までのルート検索はできるようになった。


初めての場所に向かう時、あらかじめ所要時間がわかるのは安心材料の一つになる。何度も通っている道から少しそれて寄り道したり、うっかり道を間違えてしまった時でも、「現在地」のボタンを押せば自分がどの位置にいるのかが地図上にすぐ示され、簡単にルート修正ができる。


長期的な取り組みをしているときや組織の中の一人として動くとき、自分の位置を把握することは大切だ。時には遠くばかりを見すぎて足元が見えなくなることも、途方に暮れて前を向けなくなることもある。そんな時「現在地」ボタンが押せればいいのにと思う。きっと、俯瞰してみる力、この先どう動けばよいかを冷静に判断できる力が、私にはまだまだ足りないからだろう。


 目下取り組んでいる事柄については、現在地のほかに、この先に待ち構えている危険地帯や渋滞情報、ついでに迂回ルートがあるのなら、ぜひ知りたいと思う。しかし、もし人生が地図のように広がっているとしたら、寄り道が本当に寄り道かはわからないし、私は今どこにいてどこへ向かう途中なのかは、知らないほうがいいのかもしれない。




by terakoya21 | 2017-05-07 08:30 | Bonjour

Bonjour!


Learning Calendar


昨秋、寺子屋へカレンダーが届いた。年末の ご挨拶ではなく、出版社にお勤めの方からの贈物だった。四字熟語や難読漢字、日本のことわざや常識が、意味や用例と一緒に紹介されている。


いくらこういった類のものにひかれてしまう私でも、もし一度に何十個、あるいは毎日続けざまに出されればきっと早々にリタイアしてしまうだろう。しかし、二、三日毎ならその間に反復する回数も増え、少しは頭に入れることができるような気がする。


お正月休暇明け、年末の大掃除できれいになった寺子屋のロビーや教室を見まわし、どのカレンダーをどこにかけるかを決めた。1月中旬の今、それぞれのカレンダーに 厚みがあり、自身の存在をアピールしているので、めくり忘れることなく済んでいる。カレンダーの前で立ち止まっている生徒の姿もちらほらと目にするようになった。


大掃除や翌年のことを言い始めるころには、 どのカレンダーもずいぶんと薄くなっているのだろう。カレンダーをめくった枚数と比例するようにとはいかなくても、これをきっかけにして語彙や知識を増やしていきたいと思っている。






by terakoya21 | 2017-03-06 08:30 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞141-142号 谷のコーナーより)

二代目

昨年、車を買い替えた。つまり、それまで乗っていた車を手放した。前の車は、あと3か月ほど経てば7年目を終えていた。初めて「マイカー」と呼ぶことのできる車だったが、3度目の車検まで半年を切り、自分の生活パターンと運転技術、そして今後の維持費を見直したことをきっかけに買い替えることに決めた。

初めて車を買った時の決め手ははっきり覚えていないけれど、ライフスタイルの変化とともに、当時とは優先順位が異なっているに違いない。この7年の間に、豊富とはいえないながら、運転経験や車についての知識は増えている。ただ車に乗っている姿をぼんやりと思い描いていた前回とは異なり、今回は生活のどんな場面でどんな風に使えるほうがいいのかなど具体的に考えられるようになっていた。


 とはいえ、候補を絞り込んでからも、あれやこれやと考え出せばキリがなかった。そうとわかりつつも、カタログ片手にあれこれと天秤にかけ続ける日が続いた。しかし、いざ購入車を決めてからはとんとん拍子で手続きが済み、マイカーとのお別れの日は予想以上に早く訪れた。

 そして今、一回りは小さくなった二代目のマイカーの座り心地がようやく体に馴染んできたところだ。何だかんだと気をもんだけれど、住めば都、いや、乗れば愛車だと思っている。


by terakoya21 | 2017-02-25 11:44 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞140号 谷のコーナーより)

HOME or AWAY
「アウェイ」という言葉を知ったのは、中学生の頃だった。

今では、「アウェイ」も「ホーム」も、スポーツ用語の枠を超え使われる言葉の一つだ。しかし、対戦型のスポーツにあまり縁のなかった私は、awayという英単語のほうを先に学んでいた気がする。サッカー人気が上昇し、海外で行われる日本代表の試合がテレビ中継され、画面にはそこに集うサポーターの様子も映った。そのとき、away=アウェイでありhome=ホームなのだと、それまで別々にとらえていた言葉の意味が、まとまりのあるイメージで結びついた。出来事自体の記憶は薄れていくけれど、その時の嬉しさは覚えている。

私の認識では、アウェイは、普段の力を発揮できず、居心地が悪くて疎外感を抱いてしまう雰囲気や場所を表し、ホームは、のびのびとできて居心地がよく、安心感を抱ける雰囲気や場所を表す言葉としてとらえている。実際のピッチに関して言えば、素人目には同じ見えても、選手にとればホームかアウェイかでは雲泥の差があるそうだ。

スポーツ選手に限らず、私たちはホームとアウェイ両方の環境に置かれる経験を日々繰り返しているのかもしれない。同じ場に集う人々、直面している課題、その日その時の状況によって、ホームがいつもホームだとは限らないからだ。ホームだからと安心していれば足元をすくわれたり、まるで自分のホームが乗っ取られたように思えたりする状況はしばしば訪れる。しかし、その逆もある。アウェイだった場所がいつの間にかホームに変わっていることも、最初は不利だと思えた条件が結果的には有利に働くこともある。

結局は、自分のとらえ方、心の持ち様次第なのではないだろうか。ホームだからとか、アウェイだからという条件に左右されずに、またそれを 言い訳にせずに済むような本当の実力をつけていきたい。
by terakoya21 | 2016-12-31 08:30 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞138-139号 谷のコーナーより)

スマホデビュー

先日、両親が“ガラケー”から“スマホ”へと買い替えた。私自身もスマホを使い始めてようやく1年が経った程度なので、それほど詳しいわけではない。しかし、スマホだとできることが増える半面、気を付けなければならないことも増えるということくらいは知っている。後でいろいろと尋ねられても上手く答えられないので、私も買い替えに同行することになった。

家でいくつか疑問点や確認事項を挙げてからお店へ向かったが、父や母のようなお客さんの相手など日常茶飯事なのだろう。担当の店員さんは、私たちの質問に最後まで笑顔で丁寧に答えてくれた。

初心者向けの機種は、使える機能も付属の説明書も初心者向けになっている。私は自分の機種との違いに戸惑ってしまったが、本人たちは説明書と画面の両方とにらめっこしながら、今のところは問題なく使えているようだ。

買い替えようと思ったのには、各々いろいろと理由や動機があるようだが、共通の一番の目的はかわいい孫の写真をきれいに撮ることらしい。本当は「撮ってほかの人に見せること」なのだろうと思いつつ、それぞれに楽しみが広がっていくといいなと思っている。
by terakoya21 | 2016-12-01 08:30 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞138-139号 谷のコーナーより)

a bit of incense

7月下旬、久々に京都へ行ってきた。メンバーそれぞれが何度も訪れた経験があったため、全員の持ち合わせている経験と情報を照らし合わせ、お手頃な着物や和小物のお店に立ち寄りながら京都の街をたくさん歩いた。

カフェで京都スイーツを味わった後、再びてくてくと進むと、その先に八坂の塔が見えた。そして、その界隈には飲食店や土産物店が軒を連ねていた。私たちは店先に漂う「和」の香りに手招きされるように中へと入った。シンプルでおしゃれな店内には、香道に用いられる本格的な道具からお土産によさそうな匂い袋まで、さまざまなものが並んでいた。

以前は、お香というと法事のお線香か、アジア系の雑貨といったイメージが先行し、自分から手に取ることはほとんどなかった。しかし、触れる機会が増えると、徐々にお香の魅力がわかるようになってきた。今は、私のような初心者向けにデザインも用途も幅広くなっていて、それらを見ているだけでもあっという間に時間は経っていく。

旅の終盤、日が傾くと同時に空気はじめじめとし始めていた。しかし、少し湿気を帯びた空気のほうが、お香には適しているのではないかと気づいた。京都という土地の雰囲気にも感化され、まだ知らない香の文化にもっと触れてみたいと思った。
by terakoya21 | 2016-11-21 08:30 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞137号 谷のコーナーより)

天文台
自宅からそれほど遠くないところに、土曜日の夜だけ公開される天文台があることはずいぶんと前から知っていた。しかし、普段帰宅する頃には残念ながら閉館になっている。長期休暇のたびにチャンスをうかがうこと数年、開館日から外れていたり、他に出かける予定が入ったり、そして何より天候に恵まれなかったりと、最近になってようやく行くことができた。

自分のことは棚に上げ、一体どんなたち人が集まっているのだろうと多少の不安も抱えながら、天文台へ通じる坂を上った。到着した時、中ではちょうど最初の説明が終わったところだった。コンピュータ制御で動く望遠鏡と手動で動かす踏み台、足元にはフル回転の扇風機、デジタルとアナログが混在している状況に私は親しみを覚えた。

その日は夏休み真っ只中、いつも以上に家族連れが多かったそうだ。一人ずつ交代で望遠鏡を覗く順番待ちの列に並び、ボランティアのスタッフによる解説を聞いているうちに、小学生の頃はこんな感じだったなと少し懐かしい気分になった。

火星、土星、月の順で観測する予定だったが、数分前まではっきりと見えていた月は肝心な時に厚い雲に覆われてしまい、観測は一時中断となった。月が再び現れるのを待つ間、スタッフの方から海外での天体観測について聞くことができた。閉館時間まではまだ少し時間があったが、暑さに負け、今回は諦めて帰ることにした。

動く図形や天体にはかなり苦手意識が強く、何光年という長さは想像すらつかない私だが、いつからか夜空を見上げる癖がついている。家の窓から見えた空に、月は何事もなかったかのように顔を出していた。

天体観測は忍耐力の勝負だそうだ。いつになるかわからないけれど、またあの大きな望遠鏡を覗ける日を焦らずに待ちたい。
by terakoya21 | 2016-09-20 08:30 | Bonjour

Bonjour! (てらこや新聞136号 谷のコーナーより)

アタリマエ

私は二十歳の誕生日を海外で迎えた。記念の旅行に出かけていたわけではない。一月中旬、その日は日本では成人の日にあたっていた。日本にいれば、地元の成人式にも大学主催の成人式にも出席できていたけれど、留学先ではごく普通の平日だった。いや、期末試験初日と重なっていたのだから、少し特別な日だったといえるのかもしれない。

それからしばらくして迎えた初めての選挙も、まだ帰国前だったため棄権せざるを得なかった。その国にどれほど長く暮らそうとも、 国民として扱われないということがどういうことなのか、日本で暮らしていた頃には気にしたこともなかった。半年ほどの留学のために済ませる人がどれほどいるのかはわからないが、正式な届けを出していれば海外からも投票できる制度があることは、その時に知った。不思議なもので、日本にいるときよりも外国にいるときのほうが、日本という国や日本人であることを意識し、考える時間は長かった。

当たり前だと思っていたものが当たり前ではないと実感したとき、その価値やありがたさに気付く。そして、何の疑いも持たずにきたことに疑問を抱いたとき、世の中が違って見えてくる。そう学んで帰国してから十年以上が経ち、私には日本という国で日本人として暮らし続けることがすっかり アタリマエになっている。


by terakoya21 | 2016-08-19 11:17 | Bonjour

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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