人気ブログランキング |

2019年 08月 12日 ( 1 )

読書の夏?! 夏の読書?! (てらこや新聞2019年春・夏号 かめいのコーナーより)

さて、本当にひさびさの私の本紹介ですが・・・夏休み前ということで、恒例の「課題図書」のご紹介! 昨年末から、漫画が主流となっていた私の読書記録ですが・・・立ち寄った本屋さんで見つけた「課題図書」コーナーで、手に取った本を一気に読み進めました。中学生の部の課題図書です。

「ある晴れた夏の朝」  小手鞠るい 著 偕成社

私が高校時代、交換留学生として10か月通った高校のアメリカ史の授業でとりあげられた「第二次世界大戦」「真珠湾攻撃」「原爆」-

日本人にとっては第二次世界大戦と言えば「広島・長崎の原爆投下」で終わった戦争ですが、アメリカ人にとっては「真珠湾攻撃」で始まった戦争でもあります。視聴覚室で見た「真珠湾攻撃」の映像に、隣に座っていた14歳の少年がーいつもは仲良しだったのにー突然立ち上がり言い放ったのは

Look! What your country has done to us!

君の国が僕たちにしたことを見ろ!

でした。

史実としては知っていたけれど、自分の国が、そのとき自分が住んでいた国と戦っていた事実を呑み込めていなかった私。そして、日本にいると「原爆」によってまるで被害者であるかのような印象を受ける第二次世界大戦をじっくりと考える機会を与えられてこなかった自分は―ただただ、目を丸くして驚くばかりでした。

すると

Our country has dropped two atomic bombs on her country. What will you say to her about them, then?  It was a war!!! Its not her fault!

僕たちの国は、2つの原爆を彼女の国に落としている。じゃあ、君はそれらについて彼女に何て言うんだ? 戦争だったんだ、彼女のせいじゃない!

と、反対隣りに座っていたこれまた14歳の少年が立ち上がって彼に反論していました。

その授業は、その後原爆の是非についての議論に向かいました。そして、先生はいろいろな意見を生徒から聞き出し、補足をするだけで、彼女の意見を言ったり、どちらの意見に加担したりすることはありませんでした。

この授業が、、、おそらく私がアメリカという国に恋に落ちたきっかけです。そして、私が、やはり父の後を継ぎ、このような塾をしたいと改めて 思った瞬間だったのかもしれません。

そんなことを思い出す内容の「ある晴れた夏の朝」は

その原爆の是非を討論会で話し合うアメリカの高校生たちを描いた物語です。日本の高校生とは比べものにならないほど、自分たちの意見を構築する術を知っているアメリカの高校生たちーその様子を日本人が  描いています。

「思考力」を、「考える力」をとスローガンに掲げてもう長い間、教育を見直してきている日本ですが、本当の思考力はーいろいろな人や物ごとを受け入れて、取り入れながら構築していくものであることを大人が学ぶ必要があるのではないかと私は思います。そんなことを改めて考えた一冊でした。読み応えのある1冊です。

是非、お子さんと一緒に読んでみてください。

(Y.K)



by terakoya21 | 2019-08-12 08:30 | 新聞最新号

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


by terakoya21
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る