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2019年 05月 12日 ( 1 )

BROADアイ (てらこや新聞164ー167号 小野さんのコーナーより)

私の父は82歳。最近、足を悪くして歩くのも大変になったのですが、出身である京都の大学の体育会ハンドボール部の集まりに出席するから付き添ってくれと言われ、新幹線に乗って行きました。

会場に集まったのは、昭和30年代に青春をハンドボールにかけた70代80代のおじいちゃんたちを中心に、歴代OBがじつに120人。僕は立派な中年の47歳ですが鼻たれ小僧みたいなものです。「現役学生か?」と聞かれました。

おじいちゃんたちはとにかく元気。スピーチに立つと、やれ誰々先輩にシゴかれたの厳しかったのと言うその顔は嬉しそう。優勝した試合で誰から誰にパスを回し誰がどんなシュートを決めたか、なんて60年も前のことをちゃんと覚えていてみんなで盛り上がる。そして校歌ならぬ「部歌」というのがあって、120人が輪になって肩を組んで左右に揺れながらみごとに大合唱。もう体に染みついているんですね。

こうした中、ある大御所的な存在のOBが、スピーチに立つと現役学生に向けてこう語りかけました。「馬鹿になれ」。

プレーするのに頭で考えるなというのです。そして、腹でプレーしろ、と言いました。ただ上手いだけではダメなんだ、形が綺麗でもダメなんだ、強くなくてはならない、勝てなきゃ意味がない。そのために「パスは腹で回せ」「シュートは腹で撃て」と。

真意は、腹こそ体の中心だということでした。腹をすえる、腹で笑う、腹に隠している、腹を割って話す、などなど、腹は時に心と同じかそれ以上の意味を持って表現されます。

60年以上前、土煙が上がるグラウンドで先輩にシゴかれながらも、腹に力を入れて懸命にハンドボールを追いかけた若き日のおじいちゃん達を思い浮かべ、図らずも元気をもらいました。


by terakoya21 | 2019-05-12 08:30 | 新聞164-167号

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