My Flower Arrangement (てらこや新聞36号 竹川のコーナーより)

Flower15 「フレームの中の春」

今回も春限定の花を存分に味わいたく、チューリップをメインにしたアレンジです。

花器には、つや消しの黒の色が何とも味わい深い、お気に入りのブリキ製の横長のものを使いました。

今回のアレンジ法は「パラレル(parallel)」と呼ばれるものです。ほとんどの花材をまっすぐ 平行に立ててあしらっています。

まずはメインの花、チューリップ。毎年、品種改良が重ねられ、新しい品種のチューリップがたくさんお目見えします。今回使ったのは2種類、どちらも一重咲きのオーソドックスなチューリップ(名前を聞きそびれてしまったのが残念…それぞれチューリップには素敵な名前があるのですが…)ですが、花の膨らみも花形の大きさもそれぞれで異なります。後ろに3輪見えているのは、濃い紫色が落ち着いた雰囲気の、花形がキュッと少し小ぶりで、どこか大人っぽいけれど可憐さも感じさせるチューリップ。左側に2輪見えているのは、淡いアイボリーの色と、花びらがふんわりしていることから柔らかな印象を与えるチューリップ。同じチューリップでも、色や花びらの巻き具合で印象がガラリと変わります。下葉は取り除いてあしらっていますが、チューリップは葉っぱも艶々していて、とてもキレイ。お日様を求めて、昨日と今日とで花の向きがいろいろに変わるのも楽しいのです。可愛らしくもあり、花によっては妖艶な雰囲気のものもあるチューリップ。やはり、春を告げる花として、この季節には是非ともあしらいたくなる花材です。
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そしてチューリップに沿わせるようにあしらっているのが、ネコヤナギ。柔らかな毛に覆われているネコヤナギのつぼみ…初めは固かったそのつぼみが、ふっくらしてきて、大切そうに柔らかな毛に包まれるようになると、いかにも「芽吹き」を感じさせ、そのつぼみに春を思うのです。
 
右側に4輪あしらっているのは、芳しい芳香を漂わせるツルバキア。放射状に星型の小さな白い花を咲かせます。その姿はまるで、ちらちらと降るなごり雪のようです。

前面には2種類のカーネーションをあしらいました。左の2輪は、透き通るような印象を与える薄紫色のもの、その横の2種類は妖艶な印象を与える濃い赤紫色のものを使いました。

写真では分かりづらいのですが、足元に、艶のある青い実がつくビバーナム・ティナスをあしらっています。実のものが入ると、全体がキュッと引き締まり、雰囲気をぐぐっと引き立ててくれます。

今回使った花器の形に合わせ、全体で長方形の形になるようにあしらいました。実際フレームに入っているわけではないけれど、全体の長方形の形から透明のフレームの中に花全体が納まっているようなアレンジとなりました。

並んだ姿がとてもリズム感があり、アート的な雰囲気も醸し出しています。

これから、だんだん暖かくなり、春、最も花の種類が増えてくる季節です。

ご紹介しているようなアレンジでなくても、一輪挿しに一輪、春の花があるだけで、その季節を味わうことができます。是非普段の生活の中に、一輪、花をあしらってみて下さい。

(K.T.)
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by terakoya21 | 2008-04-11 15:07 | Flower Arrangement

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