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NZ カヤック三昧(2) (てらこや新聞36号 服部さんのコーナーより)

カヤックの思い出は書ききれないので、ここからは生活や食事のことについて書こう思う。

私はNZに着いてすぐに靴からビーチサンダルに履き替え、帰宅するまで1度も靴を履かず、裸足かサンダルで2週間を過ごした。裸足でいることが普通なので、周りの目を気にすることもなく、裸足の心地よさを知ってしまった。ゆっくりとした時間が流れ、人も動物ものびのびと暮らしている気がした。私はそんな時の流れが好きですぐに馴染んでいけた。またフレンドリーなキーウィ(ニュージーランド人)のおかげで苦手な英語も気楽に話すことができた。

今回の旅はロトルアを拠点にしていたので、約2週間、最終日を除きずっと同じバックパッカーズに宿泊していた。私が泊まっていた部屋は6人部屋で様々な国の人が日々入れ替わっていったので、毎日部屋に戻るときは、今日はどんな人が来ているのだろうかと楽しみだった。バックパッカーズでは食事は出ないので、共同キッチンで自炊をするか、外食をするかである。私は、朝食は自炊をし、夕食は外食をするかテイクアウトで宿に持ち帰りみんなで食べることが多かった。このような宿へ泊まるのは初めてだったが、世界各国から様々な目的で泊まりに来ている人と話ができ、大人数部屋でも自由に生活し、快適に過ごせた。ただ貴重品等を盗られる心配があったのでパスポートやお金、カメラは常に持ち歩くようにしていた。一度恐い思いをしたが、何も盗られなくて本当に良かったと思った。

私は食べることが好きなので、どこかへ行くとその土地のものを食べたいと思う。出発前はNZのおいしい料理が食べたいと思っていたが、行ってみてNZらしい料理というのが何なのかが分からなかった。夕食ではインド、中国、トルコ、メキシコ、韓国、タイと実に様々な国の料理を食べたので帰国するまで1度も日本食が恋しくなることもなく、どこの国にいるのか分からなくなりそうだった。

昼食はフィッシュ&チップスかパイをよく食べた。フィッシュ&チップスはころもを付けて揚げた魚とフライドポテトで、注文してから揚げて新聞紙に包んでくれるのだが、特に変わったところもない普通のファーストフードである。しかし、このフィッシュ&チップスの店が多く、これが1番NZらしい料理なのかと思った。パイは日本の肉まんのような感じで食べられており、中の具は肉系、シーフード系、きのこ、シチュー・・・数え切れないくらいあって、どれを食べても美味しく、1つでおなかいっぱいになってとても気に入った。

他にはチーズとフルーツが美味しく毎日様々な種類を食べていた。川へ行くときはフルーツを持っていき、お腹が空くと丸かじりして食べるのが私の習慣になっていた。

毎日好きなだけ漕いでお腹が空いていたので、結局NZで食べたものは全て美味しかった。

気付けば2日目から帰国する前日まで毎日川へ行きカヤックに乗っていた。夏のNZはサマータイムの関係もあり夜の9時前まで明るいので、疲れきるまで、思う存分漕ぐことができた。なんて幸せなのだろう。私のカヤックの思い出に今回またたくさんの思い出が加わった。

自然の豊かさ、美しさに感動したり、ヒツジやヤギに見られながら川を下ったり、新しい技ができてみんなではしゃいだり、ある川では滝落ちに失敗して岩に激突したり、滝壷に捕まって焦ったり、NZへ行くために購入した新しいヘルメットに付いたいくつもの傷を見る度に思い出が蘇るのだろう。川を下るか否かは、川の状況、自分の技術、レスキュー体制etc.を考慮したうえですべて自分自身が判断する。自然を相手に楽しむものなので、失敗したりけがをしたりすることもあるが、信頼できる仲間とたくさんの体験ができたことが嬉しかった。初めて川で出会った人と一緒に川を下り、誰かにアクシデントがあった場合はみんなで助け合い、難所をクリアしたときは全員で喜び合い、どこの国でもカヤック好きはみんな友達なのだと実感した。私はカヤッカー同士がすぐに仲良くなれる雰囲気がとても好きなのだ。

私は2週間で多くの刺激を受けた。それはこれからの私のカヌーライフに大きな影響を与え、さらに楽しいものにしてくれそうだ。
by terakoya21 | 2008-04-09 17:14 | 卒業生による記事

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