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寺子屋の日々 ~ Days in Terakoya ~ (てらこや新聞35号 亀井先生のコーナーより)

早寝・早起き・朝ごはん

先日、谷先生がどこかからもらったと「早寝・早起き・朝ごはん」国民運動というチラシを寺子屋に持ってきてくれた。「早寝・ 早起き・朝ごはん」・・・考えてみれば、当たり前のことなのだが、現代人には・・・いろいろと誘惑が多く難しいらしい。

しかし、「難しい」と言って放っておいてはいられないと最近、切実に感じるようになった。前々から気になっていたのだけれど、今、高校生でもスケジュール管理が自分でできない子が増えている。そして、小学生、中学生には、曜日、日付の観念がない子がいるのである。

「今日は何日ですか。」「今日は何曜日ですか」(言うまでもなく、塾に来る曜日はいつもほとんど同じである)という日本語での質問に答えられない。「定期試験がいつからか」「定期試験まであと何日」「英語の試験は何日目」などという質問は難しく・・・中学3年生の1月になっても、自分の受ける高校の入学試験の日程がわからない・・・。

私は、これが「早寝・早起き・朝ごはん」のどれかを欠いていると起きる現象だと考える。専門家ではないので、正確にはどのような作用があるかはわからないけれど・・・自分の経験などを考え合わせると・・・規則正しい生活における早寝・早起きというのは・・・1日という時間の観念を育て、自己管理の基本を培う大切な訓練なのだ。その訓練が積まれているかどうかが学力を大きく左右するようだ。

例えば、10時に就寝を目指している中学生(私の場合は9時だったけれど(~_~;))が・・・学校から6時に帰宅するとする。4時間の間に何をしなければならないかと言えば・・・自分のことだけをとっても、宿題、夕食、入浴、翌日の用意である。夕食に1時間、入浴30分、宿題1時間、翌日の準備や団欒などに1時間半・・・などという風に、10時に寝るために・・・自分で時間配分を考えることが必要となる。そして、思いがけず余分なテレビを見てしまったとしても、宿題を 急いでするなり、入浴を10分短くするなり、翌朝早く起きるなり対応を考える。

そして、夜10時に就寝すれば、8時間寝ても、6時には起きられる。6時に目が覚めたら・・・洗顔、歯磨き、朝ごはん、身支度・・・7時30分に家を出ても、十分な時間である。その間に時間割、宿題、持ち物の確認ができる。

このような生活を送れば、子どもたちは、健康になるのはもちろんのこと、時間をいかに有効に使うかを自分で考えるようになる。

そんな生活、楽しくなさそう・・・と考える人もいるかもしれない。しかし、学校が休みの日だけは1時間だけ夜更かしをしたり、1時間だけ遅く起きたり・・・ができるとしたら、子どもたちは、週末を楽しみにするだろうし、その1時間に何をするか考えることが楽しみになると思う。これが生活のメリハリになる。

そして、朝ごはん・・・1日の食事の中で1番大切な食事だ。それは 冬になると実感できるのではないだろうか。朝ごはんをしっかり食べたあと外に出ると・・・朝布団から出るときあんなに寒かったのに、それほどでもなく感じられる。食事をとるということは、人間が活動するエネルギーを作り出すために欠かせないのだ。そして、朝食は、英語でもbreakfast(断食を破る)というように・・・夕食以来の断食を解く食事なのである。

朝、あまり食欲がない人もいるだろう。私も起きてしばらくは食べることができない。低血圧で、体の強くない私は、学生時代も、今も、人一倍、早寝、早起きを心がけている。高校を卒業するまで登校日には夜9時就寝、朝5時50分起床だった。電車通学だった私は、早ければ朝7時15分、遅ければ7時30分過ぎに家を出たが・・・それまでの1時間30分ほどの間に、ニュースを見、両親と団欒し、お弁当をつめ、時間があれば洗濯機を回し・・・家を出た。その間に食事をとるので、朝起きてすぐ食べることはなかった。そして、26歳まで学生であったけれど、1度たりとも授業中に居眠りをすることもなければ、定期試験だからと夜更かしをすることも、受験だからと生活を変えることもなかった。もちろん、大学時代、大学院時代に9時就寝はしていないけれど・・・平日の早起きは今に至るまで続けている。

そんな私は、1年生ではなく、小学校に何年か通った子が「今日は何日」や「今日は何曜日」という質問に答えられず、中学3年生が「定期試験はいつから」、「英語のテストは何日目」という 質問に答えられないとわかると、憤り、呆れ、不安になる。

そして、ふと気がついた。現代人たちは・・・人生の大切な時期・・・小学生や中学生の間に、早寝・早起きを強いられてきていないのではないか・・・と。子どもが疲れて早く寝るという意味ではなく、疲れていなくても、楽しいことが続いていても、「子どもだから」、「明日は登校日だから」と・・・強いられての早寝、早起きを・・・そして、そのためにするべきことと我慢することと、したいけれどしなくてもよいことの区別を・・・教えられていないのではないかと。

私は、疲れるとよく熱を出す子どもだった・・・。そんな私にとって帰宅してすぐに宿題をすること、そして、それができなかった日は、翌日先生に叱られること・・・は当たり前だった。そうしないと、9時には寝られない・・・するべきことを先にしないとそのあと何が起こるかわからない。できる限り、叱られたくはなかったし、自分の1番好きな時間が「寝ている時」だった私には・・・その「寝る時間」を確保するために、嫌な時間を先に済ませなければならなかった。

人生取捨選択が大切である。中でも時間の使い方の取捨選択は、人生の彩りを大きく変化させる。学力低下の原因が・・・こんな身近なことから減っていくとしたら・・・「早寝・早起き」に、ぜひ取り組んでほしいと願うばかりである。

(Y.K)
by terakoya21 | 2008-03-06 21:39 | 寺子屋の日々

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