My Flower Arrangement (てらこや新聞34号 竹川のコーナーより)
2008年 02月 01日
新しい年が始まりました。それまでの一日と新年最初の一日とは全く同じ一日なのに、新しくスタートラインに立った気分になります。
新しい年を迎える花を、清々しい気持ちで生けました。
今回のアレンジは、以前にもご紹介したことのある「立華調」というアレンジ法。この位置にこの順番でこれくらいの長さで生けるという決まった方法があり、日本の生け花をアレンジしたもの です。
お正月のアレンジに是非使いたくなるのは、やはり松。松には健康や長寿を願う意味があるそうです。
新年を晴れやかに迎えたい…。アレンジした時ひどい風邪をひいていたからか、今回は特にそんな気持ちが強く、明るい色調の花をたくさん使い豪華に仕上げました。
右側に2本見えているのは、爽やかな黄色の色が明るい印象を与えるカラー、左側には黒みを帯びた赤色のアンスリウムを添えました。中心には、くすんだ赤い色のアマリリス。アマリリスの茎は中が空洞になっていてオアシスには少し挿しづらいのですが、大きな花の形が華やかで素敵です。
また今回は、何種類もの菊を使っています。一番目をひく形(?)、まん丸の形がなんとも愛らしいのがピンポンマム。足元にはオンレジ色と白い色のスプレーマムを使いました。菊を使うとお正月らしさが増します。
そしてお正月の花に使いたくなるもう一つの花材、それが南天です。「難を転じて福を呼ぶ」と言われる南天。艶やかな赤い実がたわわについていて、新しい年を明るく迎えます。
赤やオレンジや黄色といった色がとても明るく、非常に豪華で、めでやかなアレンジとなりました。
今年もいろいろな花との出会いを楽しみに花と向き合っていきたいと思っています。
(K.T.)