My Flower Arrangement (てらこや新聞31号 竹川のコーナーより)
2007年 10月 29日
今回は、大ぶりのバスケットに、秋の花をたっぷりとあしらいまいした。秋の爽やかな風が感じられそうな優しい雰囲気のアレンジです。
写真では分かりづらいのですが、後方から左前にかけて、長い穂が下に向かって垂れ下がるアマランサスをバスケットの縁に沿わせてあしらいました。(穂は非常に長く、このアレンジで使ったものは、バスケットの右後ろに茎を挿し、穂をゆったりとバスケットの縁に沿わせ、穂の先がバスケットの左前まで来るほどの長さです。)
バスケットの左側には秋の花・紫色のリンドウ(一つ一つの花が、咲くととっても可愛い。)と、くすんだ色合いが優しげなホットビスケットを、右側には薄いオレンジ色と濃いピンク色が秋にピッタリな雰囲気のカーネーションを挿しています。
そして、フジバカマという花を様々な方向に伸びるよう散らしてあしらっているので、全てが一体化し、まとまりを感じさせます。フジバカマは草花っぽい雰囲気なので、このバスケットアレンジをよりナチュラルに見せる効果を持っています。
また、オレンジとピンクのカーネーションの間にあしらったブラックペッパーというトウガラシの、つややかな黒い色が引き締め役となり、ナチュラルな中にもキリリとした印象を与えています。
秋にはコスモスや吾亦紅(われもこう)など、細い茎が可憐で、風に吹かれてそよそよと気持ち良さそうに見える繊細な草花があり、私はその素朴な感じがとても好きです。
(K.T.)