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上越だより (てらこや新聞29号 下西さんのコーナーより)

7月16日午前10時13分、ユラリ…… めまいかなと思った瞬間、ユサユサユサユサ……。1分弱の横揺れ。ものが倒れたり、棚のものが落下したり、そんなことはなかった。天井からぶら下がった照明器具が、ぐるぐる回るかのように動いているだけ。

新潟中越沖地震は震源から約30km離れた我が家では、このように感じられた。上越市の震度は6弱と発表された。やっぱり、大きい地震だったのだと納得した。しかし、最近普及が進んでいる都市ガスのマイコンメーターは震度4で、自動的にガスの供給をストップするというが、その装置は作動していなかった。鉄筋コンクリートの公務員住宅は頑丈にできているのだろうか、とも思った。それにしても、気持ちの悪い体験だ。3年前の中越の大地震、今年春の能登の大地震。立て続けに3回も地震を経験するとは思わなかった。今回のが、やっぱり一番大きかったかな。

数年前から全国的に行われている市町村合併の流れにのって、昨年上越でも大合併が行われ、全国一の広い面積の市となった。そして、今回の震源である柏崎市は、隣の市になった。上越市の被害が報道されるので、友人知人からお見舞いの電話をいただく。柏崎に隣接する地域は報道の通り罹災しているが、わたしが住む旧上越市(以前は高田と呼ばれた)は、ほとんど日常生活に影響はない。

ところが、交通網はそうはいかない。当日は連休の最終日で、市外・県外に出かけた人が、自宅に戻るのに大変苦労をしたそうだ。例えば、東京から戻る時、上越新幹線か長野新幹線を使えば、普通は3時間弱の行程である。上越新幹線は長岡―信越線経由か、湯沢―ほくほく線経由の2つのルートがある。今回は、新潟圏内のJR・鉄道がストップしたため、東京に行っていた知人は長野新幹線で長野まで来て、家人に長野まで迎えを請うたとか。金沢に行っていた人は、JRも鉄道も通行止めで帰宅できなかったと聞く。道路にしろ、鉄道にしろ、複数の回路は必要と痛感した。

私の3度の地震の経験で、いまもっとも気を付けていることは、寝る部屋だけは倒れるような家具は置かないことである。絶対大丈夫な部屋を作っておくこと。また、3日間持ちこたえれば、何とか救いが来るということか。家具や家屋に押しつぶされないで、自力で3日間過ごせればきっと助けは来る。絶対来る。日本のどこでも地震は起こるだろう。いたずらに地震を怖がるのではなく、この際、自分の身辺を見回して、地震の被災のシミュレーション、克服のシミュレーションをしてみてください。
by terakoya21 | 2007-09-11 15:29 | 上越だより

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