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普通のお子さんって?

 「落ち着いて取り乱さず」母殺害生徒に弁護士接見 

Excite エキサイト : 社会ニュース

私がこの8年ほど塾で子どもたちを教えていてぶつかる社会の壁の1つに

「でも、いい子なんです」 

「でも、いい子でしょ?」  

「普通の子なんだけれど」

「普通の子よね?」

という不用意な大人の発言がある。

私は、「先生」という職業の端くれで・・・しかも、「性善説」をとる人間なので・・・

どの子も「いい子」だと思って生徒に、どの人も「いい人」だと思って保護者や社会人の生徒、そして友人に接している。そして、「いい子」「いい人」というのは、言うまでもないこと・・・当然であり、何をするにもそれは言い訳にはならないし、ポイントにもならないと思っている。

「普通のお子さんに見える」

私には、子どもたちは皆、角が生えていたり、しっぽがない限り「普通のお子さん」に見える。言うまでもなく、今までに角が生えたり、しっぽのある子どもを見たことはない。

しかし、「普通のお子さん」は、母親を殺したりはしない。ましてや首や手を切断したりもしない。

そして、私は、このようなことをした子どもに同情するつもりもなく、是非、犯した罪の重大さをしっかり認識させて欲しいとおもうけれど・・・

今後、こんな事件を起こさないためにも、私たちは

そろそろ、皆、周りにいる子どもたちが、「普通」であったり、「いい子」であったら安心という考え方を改めた方が良いのではないかと思う。

子どもたちは、「普通」であったり、「良い子」である以上の可能性を秘めているから、「普通」でない自分や「良い子」で飽き足らない子どもたちが「普通でない自分」と「いい子になりきれない自分」に苦しんでいるように思うのは、私だけだろうか。

「普通」なんて、基準を提示する人が違えば、違うものになりうる観念だし、「普通」の枠に収まらなくても、人は愛されるし、社会に貢献できるから。

(Y.K)
by terakoya21 | 2007-05-18 16:16 | 日記

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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