My Song (てらこや新聞 2020年9月号 かめいのコーナーより)
2020年 10月 05日
No. 27 “C.h.a.o.s.m.y.t.h.” (カオスミス)
(ONE OK ROCK アルバム「残響リファレンス」 2011.10.5)
7月18日に37度以上の発熱があり、私はそこから10日間、念のためお休みをいただきました。熱のために寝ていて、のどが渇いたので起きてきたときに聞いた若い俳優の死を知らせるニュースに絶句しました。この曲は、その才能にあふれる30歳の若さでこの世を去ることになった彼を含む仲間へのメッセージが込められた曲です。
自分たちがそれぞれ忙しくなり、状況は変わっていっても一緒に過ごした変わらない場所があり、時が経って、自分たちが老いても大切な思い出が
ずっと続いていく―だから、夢を持ち続け、一生懸命に生きよう!という
メッセージが込められた歌です。
これから、この曲がどのように歌われていくのかはわからないけれど、若くして自死という形を選ばざるを得なかった才能豊かな青年の思い出をおそらくこの仲間たちはずっと大切に持っていってくれると信じています。
そして、彼らよりだいぶ前を生きる私は、才能にあふれて、華やかな世界に身をおいていた青年が「死」を選ばざるを得なかった世の中を、憂うだけではなく、何か、自分ができることを―自分の周囲の若者たちに、同じ選択をさせないために自分ができることを日ごろから考えたいとこの曲を聴きながら改めて思っています。