Bonjour! (てらこや新聞159-163号 秋・冬号 谷のコーナーより)
2019年 01月 13日
Voice Recording
お盆休み、英会話スキットの音声録音に取り組んだ。日頃お世話になっている方から、自身の再勉強のためにとお願いされていたのだ。あまり深く考える間もなく、お引き受けし、その場で茶道を紹介する英会話集一冊とボイスレコーダーを託された。
後日あらためて会話集に目を通すと、茶道に関する言葉を英語でどのように言えばよいか、またどのように説明すればよいかが書かれていて、興味深い内容だった。しかし、その一方で日本語にも英語にも、言い慣れていない言葉や発音のわからない言葉がいくつも含まれていた。さらに、英語の発音以前に発声そのものにも注意を払わなければならないこと、初めて使うレコーダーでの録音には結構な時間を要しそうなことがわかった。そこで初めて、大きな宿題をもらってしまったことに気づいた。作業としては、掲載されている英単語や英文とそれに対応している日本語を交互に読み上げていくのだが、そもそも、留守番電話にメッセージを残すことすら苦手な私にとって、音声録音はかなり難しいことに思えた。
それ以来、会話集はすぐ手の届くところに置いていても、提出期限が定められていなかったのをいいことに、レコーダーにはなかなか手を伸ばせずにいた。今日こそは終わらせるぞ!と、気合いを入れて臨んだ録音当日、一人で部屋にこもって作業を始めると、使い慣れない器械と言葉のせいか、手にじんわりと汗をかいた。作業自体は、意外と順調に進み、後半になると緊張がゆるみ集中力が切れ始め前に何とか終わらせることができた。
その後お会いした際には、早速に毎日聞いて 勉強していて、外国人旅行者との会話で実践してみたとの報告をいただいた。その姿に、相手に伝えたいことがあり、それを持つ人こそ道具として英語を使えるのだと教えられた。