8の日
2018年 12月 08日
December, 8th, 2018
2018年12月8日です。
12月に入り一週間が過ぎました。いかがお過ごしでしょうか?
先日、親戚を訪ねて京都へ行っていきました。
午後にお宅へ伺う約束をしたため、午前中は京都市内を観光することにしました。
候補地を検索していたところ、毎年11月26日に、
北野天満宮で御茶壺奉献祭と口切式が行われていることがわかりました。
豊臣秀吉が大茶会を開いた場所として、茶道ともゆかりの深い場所の一つです。
口切や茶壺について勉強中の私にとっては、興味津々の行事だったので、
この機会に行ってみることにしました。
事前に電車の乗り換えや現地までのルートを確かめ、
大まかなスケジュールを組んで、当日を迎えました。
うまくたどり着けば、最初から最後までを見学できるはず……でしたが、
実際には、数分の差で奉献祭の行列を見逃してしまいました。残念……
口切式は、12月1日の献茶式(神様へお茶を献上する儀式)に向けての前行事だそうです。
奉献祭の行列では、各産地の茶葉が詰められた茶壺が一の鳥居から担がれて本殿へと運ばれます。
(茶壺については、「てらこや新聞No.159-161」の
宇治だより④「宇治茶の郷巡り」の巻でも触れられています。)
その後、口切式が執り行われる流れなのですが、
一般の見学者は、本殿の中の様子はほとんど見ることができません。
けれど、きっとこれも一生に一度の機会だろうと思い、
茶壺が神職によって中へと運ばれていく様子を見守り、
本殿から漏れ聞こえてくる雅楽の音色に耳をすませていました。
北野天満宮は、京都の有名観光地の一つです。
本殿で口切式が執り行われている間も、
修学旅行生や団体の参拝者が入れ替わり立ち替わり手を合わせていきました。
そんな観光スポットならではの賑わいの中、こういった儀式が毎年粛々と
繰り返されているのだと思うと、とても不思議な気持ちになりました。
では、次回をお楽しみに!