Bonjour! (てらこや新聞120-121号 谷のコーナーより)
2015年 05月 23日
人生の長さは人によって違うけれど、一秒、一分、一日の長さは違わない。
だから、私が過ごした今日とこの赤ん坊が過ごした今日の長さは同じはずだ。
けれど、私の過ごした今年とその少年の過ごした今年が、とても同じ長さとは思えない。
ほら、私の過ごした十年とあの人の過ごした十年は、まるで違うのだから。
今日も、今年も、この十年も、一秒ずつ刻まれている。
それなら私も、この赤ん坊のように一日、その少年のように一年、あの人のように十年、刻まれていく時を確かに感じながら過ごしていきたい。