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BROADアイ (てらこや新聞118号 小野さんのコーナーより)

英語力

みなさんたいへんご無沙汰しています。亀井先生から「忙しければ書ける時に書いてくれればいいから」と言われ、その言葉に甘えていたら10ヶ月がたちました。「そのうちやろう」と思っていると機会を失うものです。
久しぶりのコーナーのタイトルが「英語力」・・・。なんとも平凡ですみませんが、アメリカで生活して2年、なんとかしなければと思うのはやはり日本人の英語力です。

最近、日本のキャリア官僚が「うちの若いのがアメリカの大学に入れてもらえなくて・・・」と嘆いていました。外務省や財務省は、入省して数年後の若手を海外留学させるのが通例です。ところが最近、中国人留学生に圧倒されて日本の官僚の卵はハーバードやコロンビアといった名門大学に入学できないというのです。理由は英語力です。

かつては「ニッポンだから」と、少々成績が悪くても下駄を履かせてもらって入学できたのが、最近は、国力のあがった中国や韓国やインドなどからの留学生がアメリカに押し寄せ、日本だけの特別扱いはなくなったそうです。実力が問われる中、日本人の英語力のなさが露呈しているわけです。日本で最高水準の教育を受けた彼らでさえこのありさま。マズい事態です。

他方こんな強者もいます。私が最近知り合ったニューヨーク在住の日本の銀行のマネジャーHさんは、英語とフランス語が自由自在。大学が関西ということもあり(?)ノリがとてもいい人です。このHさん、ニューヨークでは部下の9割が欧米人ですが、赴任してわずか1ヶ月で部下の心をガッチリとつかみました。毎日、職場の各セクションを歩いて回り、ギャグを英語やフランス語でぶちかますのです。彼が歩くところフロアのあちこちでドッカンドッカンと笑いが起き、「こんな面白いボスは初めてだ」と、活気ある職場になっているそうです。Hさんの後輩が尊敬のまなざしでそう話していました。

ちなみに私のいる支局でも最近、英語がパーフェクトな日本人を募集しました。面接で問うたのは「英語でケンカができますか?」。でもなかなかこんな人、いませんでした。残念・・・。
by terakoya21 | 2015-02-20 15:53 | Broadアイ

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