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I Love Books! (てらこや新聞115号 竹川のコーナーより)

BOOK51:
大崎 梢 リクエスト!
 
「本屋さんのアンソロジー」(光文社文庫)
前々回ご紹介した『坂木 司リクエスト!「和菓子のアンソロジー」』が良かったので、同じリクエスト!シリーズの「本屋さんのアンソロジー」も買ってみました。

「和菓子のアンソロジー」と趣向は同じです。大崎さんが、書店がきっと好きに違いないと思う9人の作家たち(飛鳥井千砂さん、有栖川有栖さん、乾 ルカさん、門井慶喜さん、坂木 司さん、似鳥 鶏さん、誉田哲也さん、宮下奈都さん、吉野万理子さん)に、「本屋さん」をモチーフに短編を依頼し、それらが収まった一冊です。

本屋さんといっても、商店街の小さな本屋さんもあれば、空港内の本屋さん、駅近く、大型書店など、多種多様です。この「本屋さんのアンソロジー」では、大崎さんが「舞台は新刊書店に限定」という注文を出したそうです。同じ本を扱うお店でも、集まる人々、起こる出来事などは様々で、それぞれとても興味深く読めました。

どのお話もとても良かったのですが、私が特に気に入ったのは、「夫のお弁当に石をつめた奥さんの話」「なつかしいひと」「空の上、空の下」です。特に「夫のお弁当に・・・」はタイトルを読んだだけでも興味をそそられませんか?

私は、これらの作家の中で著作を読んだことがあるのは坂木さんだけですが、こういうアンソロジーで、まだ読んだことのない作家と出会うと、次にその人の作品も読んでみたいと思うようになるものだと思いました。本屋さんに足を運ぶ楽しみが、ますます増えたような気がします。

(K.T.)

アンソロジー【anthology】
いろいろな詩人・作家の詩や文を、ある基準で選び集めた本。また、同一詩人・作家の選集。詞華集。佳句集。名文集。(goo辞書より)
by terakoya21 | 2014-11-05 08:28 | I Love Books

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