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Bonjour! (てらこや新聞109号 谷のコーナーより)

Hearing or Listening

英単語のhearとlisten toは、塾に通っていない中学生でも三年の間に必ず出会う英単語だ。二つとも日本語では「~を聞く」と訳されることが多い。しかし、それらの違いを難なく理解し使い分けられるようになる生徒はそれほど多くない。

英語を母語として育てば、日常生活でhearとlisten toそれぞれが使われている状況に 何度も出くわし、自分でも使うようになり、ときには間違いを指摘されながら身につけていくだろう。母語でない言語の場合にもいくつかの方法があるが、一般的なのは自分の母語に置きかえて理解することだ。ほとんどの英和辞典には「~を聞く」 以外にも、hearなら「~が聞こえる」 「~が聞こえてくる」、listen toなら「~に耳を傾ける」という日本語が並んでいる。

しかし、ここで新たに問題となるのは、 母語であるはずの日本語でさえ、表す意味の違いが理解できない生徒やそれらの違いに注意を払わない生徒が少なくないことだ。

明らかに頭上に「?」を浮かべている生徒を放ってはおけない。次なる手は、具体的な例を挙げて説明を加えることだ。すると、また新たな問題が浮上したりもする。できるだけ身近な場面を挙げる努力はするものの、生活感や想像力に欠ける相手へ伝えるには、それなりの時間と労力が必要になる。

外国語を学ぶ経験によって得られるのは、 外国語で会話したり問題が解けたりするスキルだけではない。学習を通じて、母語とは異なる文字や表現方法があることを知れば、それらを受け入れる力を養い、母語への関心を高め 使いこなす力も伸ばすきっかけにもなる。  そして、その力が発揮されるのは外国語学習の時間だけにとどまらない。

「~を聞く」と「~が聞こえる」がしっかりとわかるようになったら、少し背伸びして 「~が耳に入ってくる」や「~に耳を貸す」といった、ちょっぴりオトナの表現にも耳を傾けてみてはどうだろう。

母語:ある人が幼児期に周囲の大人たち(特に母親)が話すのを聞いて最初に自然に身につけた言語。
母国語:自分が生まれた国や所属している国の言語。
〈大辞林 第三版〉
by terakoya21 | 2014-05-21 16:22 | Bonjour

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