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Bonjour!(てらこや新聞108号 谷のコーナーより)

たんぱく気質

十代の頃は、どちらかといえば感情を内に秘めるタイプだった。親近者には鼻で笑われそうだから、あくまでも「公の場では」という限定付きだ。転校していく同級生と過ごす最後の日も、クラス全体で 取り組んだ行事が終わったときも、悲しい物語のドラマを見ているときも、込み上げる感情がなかったわけではない。しかし、それらすべてを素直にさらけ出そうともさらけ出していいものだとも思っていなかった。

「表面的には淡白」な自分自身に嫌気がさすときはもちろんあった。今となれば、ただ上手く感情表現できなかっただけかもしれないとも思う。しかし、仮に今日から喜怒哀楽の感情豊かに過ごす生活に切り替えられるとしても、それはそれで各方面に支障をきたしそうで乗り気はしない。

気持ちというのは、言葉や涙のようにわかりやすいものとなって表れていなくても、本人は上手く隠したつもりでも、無意識のうちに思考や行動に出てしまうものだ。それに、心が動く瞬間は往々にして不意に訪れるもので、そこに作り込まれた舞台や演出は必ずしも存在しない。

胸を衝かれたり心震わせたりするのは、案外、 画面の向こうにいるヒーローでもアスリートでもない、身近にいる人の何気ない一言に、なのではないだろうか。そして、これといった記念日でもない、味気ない日常の一コマが、心の栄養となって少しずつ染み込んでいるような気がする。

とすれば、そろそろ、いい味が出る頃だろうか。

(Y.T)
by terakoya21 | 2014-04-25 14:54 | Bonjour

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