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あとがき (てらこや新聞107号より)

先日、コンビニエンスストアに行って、甘いものを買ったときのこと―空腹でレジ横にあった「やきとり」がとても魅力的に見えたので…

「これと『ねぎま』と『つくね』一本ずつお願いします。」と頼みました。

すると、甘い ものを袋に入れながら、店員さんが「ご一緒でよろしいですか?」と聞いてきました。「甘いもの」は 要冷蔵、「やきとり」は保温されたもの…「ご一緒」で良いはずはなく…「え?何を『一緒に』ですか?」と尋ねなおすと、返事をしてもらえませんでした。…結局、「会計を一緒に」だったのか、「袋を一緒に」だったのか、「2本のやきとりを一緒に」だったのかわからないまま、会計は一緒に、袋は別々に入れてもらい、店を出ました(その後の会話はなかったので、私が頼んだわけではなく、勝手に向こうがそうしたという形です)。

年始に、姪っ子たちを連れて、ブランチにいったときのこと。名古屋の文化圏にあるこの辺りでは「モーニング」という制度があり、朝のある時間帯に飲み物を頼むとトーストやパンケーキなどがサービスでついてくるというものですが…生クリームがたっぷりついたパンケーキを単品で頼んでいたので、大人のものはモーニングサービスをつけ、姪っ子たちの分は、飲み物のみで、サービスを一度断りました。が… 単品で頼んだパンケーキの生クリームがあまりにも多かったので、もし、可能なら、モーニングサービスのパンケーキを1枚もらえたらもらおうということになり、店員さんに聞きました。

「一度断ったのですが、今からでもモーニングのパンケーキをつけてもらうことできますか?」

店員さんの返事は「パンケーキ1枚ですね、かしこまりました」。

最近、こんなことが大変気になるのは、私が単に年をとっただけでしょうか。このところ、子どもたちとの会話の中でも感じるのですが、「返事をしない」、「質問の意図を読み取れない」、「的確に対応できない」人が増えているように思うのです。これは、子どもだけではなく、大人にも言えることです。

細かいことをと言われるかもしれませんが、その兆候は、普段の授業中ばかりか、合間の会話にも顕著に表れています。おそらく、英語を教える私たちの方が、国語の先生方より危機感は強いのではないでしょうか。日常的に何気なく使っている日本語は、言葉1つ1つが表す範囲が大きく、気が付かないことも、英語は、シンプルで合理的な言葉なので、的確に表さないといけないことが多く、日頃使っている言葉の間違いや、行き違いの理由が見えやすいのです。やはり「日本語」でのコミュニケーション力の弱さが英語理解力に大きな影響を与えていると感じるのです。

返事をしない子が増えています。あいさつのできない子が増えています。驚かれるかもしれませんが、朝のあいさつ、昼間のあいさつ、夜のあいさつ、寝る前のあいさつなど、英語のあいさつを学ぶ前に、日本語では何というかを確認すると、ときどき日本語での言い方がわからない生徒に出会います。最初は「たまに」 だったのが、このところ「ときどき」になりました。また「これ」「あれ」「それ」、「来る」 「行く」を正しく使えない生徒―これは大学生にも言えます―が増えています。

言葉は生き物―変化するものです。それでも、相手に伝わらない言葉を使ったとわかったとき、それを「伝わる言葉」に変換する努力は、「会話」の中で不可欠です。そして、「最近の若者は…」なんてことはいつの時代にも言われること―それでも、私はそれを「言う大人」がいるかいないかは、若者の将来に影響すると信じています。そういうイヤな大人は、若者の成長のために必要なのです。

今年も、考える1年となりそうです。

さて、最後になりましたが、連載の皆さん、お忙しい中、寒い中原稿をありがとうございました。また、久々の「上越だより」ヨーロッパ編・・・私自身も楽しく拝読いたしました。ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(Y.K)
by terakoya21 | 2014-03-23 00:25 | あとがき

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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