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寺子屋の日々 ~Days in Terakoya~ (てらこや新聞103号 亀井のコーナーより)

… Make hay while the sun shines! …
~ やる気スイッチって何だ? ~


「やる気スイッチ」はいつどこで押されるのか…なんて話が友人のフェイスブック上で出ていた。それを読んで、また、今までに「やる気スイッチ」というものを聞いて持っていた違和感について書いてみようと思った。

―まず、「やる気スイッチ」って何だろう?

子どもたちが自分たち自身で、何か…特に勉強に「やる気」を出すようになるスイッチのようだ。今の子どもたちの親御さんたちはしきりに、それがどこにあるのかと悩み、いつ押されるのかとやきもきしながら待っているようだ。

しかし、それは、誰にでも、どんな人にも備わっているのだろうか?

私は、それが疑問だと思う。必ず皆が持っているわけではないと思う。そして、たとえ皆が持っていたとしても、やる気スイッチの押されるタイミングは、大人がただ待っているだけなら、おそらく永遠に来ないだろうと考えている。

考えてもみてほしい。真剣に取り組んだことのないことに対して、「やる気」は自然に出てくるなんてことがあるのだろうか。「やる気」を出す対象の もの―そのものに触れる機会を子どもたちは、どうやって手に入れるのだろうか。

私は、もともと勉強が好きだった。だけれど、全ての科目が好きだったわけではない。そして、ずっと勉強さえしていればよい環境に住まわせてはもらっておらず、自分自身が、勉強だけをしていて満足でもなかった。

私は、もちろん、幼い頃から勉強や成績のことで、親からとやかく言われたことはない。成績を見て、両親の感想は聞いたけれど、批判をされたことも、もっと頑張れと言われたこともない。「自分はそれで満足か?」と聞かれたことはある。もちろん、宿題を忘れることや、帰りが遅くて叱られることはあった。そして、自分で納得のいかない点数や、先生に叱られるような点数をとったこともある。

また、小学、中学校時代は、外に出て、思いっきり遊ぶ子どもでもあった。だけれど、体が強くなく、雨にぬれたり、1週間、学校に通ったりするだけでも、よく寝込んだし、学校が嫌いだった。

体が強くなるようにと、小学1年生で水泳を、 小学3年生には剣道を習わされた。そして、気が付けば、小学3年生のときには、書道、茶道、絵画教室、水泳、剣道に通い、小学4年生からはそれに、英語…5年生からは地区のドッチボールチームにも所属していた。6年生では、水泳はやめたけれど、足の手術を受けるまで週5・6回の剣道の稽古に通い、剣道は、手術のブランクのあと、中学3年生まで通っていた。

そして、我が家は、夕方6時には何をしていても夕食の準備を手伝い、夕食後の食器の片づけは3名いる女の子たちの仕事だった。

私は、その多忙な中で、また、自分が必ずしも選んだわけではない環境の中で、「やる気スイッチ」を身につけてもらい…気が付いたら、そのスイッチを自らON(オン)にしていたのだと思う。

剣道も水泳も私が 習いたいと言って習ったものではなかった。けれど、どちらにも夢中になった時期がある。絵画教室や茶道は、今でも覚えているきっかけがあり、私が持った興味が深くなるかもしれないなら…と、両親が与えてくれた環境である。ドッチボールチームには、今から考えれば、笑えるほど真剣に参加していたし、英語は、父に無理を言って、早めに始めさせてもらった。

そして、母は、私立中学への入学を決めた私に、「お父さんも私も、あなたに学校へ行ってもらうわけではない、行かせてやるんだということを忘れないように」と声をかけた。そして、中学で登校拒否寸前だった長姉の高校入学時に、「高校は別に 行かなくてもよい学校。3日連続して休んだら、学校を辞めさせて、あなたに家のことをしてもらって、お母さんが働きに出ます」と宣言したという。

私は、相変わらず欠席は多かったものの、中学入学した途端、起床に母親を煩わすことなど一度もなく、雪が降っても、大雨でも、風邪でもひいていない限り、車で送ってもらうことなどなかった。高校からはお弁当を自分で作って登校した。一方、姉は、高校3年間、皆勤で表彰されていた。

私は、自分の「やる気」を引き出すきっかけは、やはり、嫌われようと文句を言われようと親が子どものためを思って提供してくれた環境で見つけ出したのだと思っている。いざというときに力が出せるのは、日頃の鍛錬のおかげ―子どもたちが納得しようがしようまいと子どもたちが若いうちに、しなければならないことはたくさんある。そして、それを彼らがしないなら、大人が伝えておくべきことは山とあると思う。

その中の1つは「勉強しなさい」ではなく―「今、あなたの目の前のしなければならないことをしなさい。」だ。「しなければならないこと」である。それは、「したいこと」ばかりではないことも伝えてほしい。

今、しなければならないことは、今しなければ ならない。そして、それは、今しかできないことである。

Make hay while the sun shines! は「好機を逃すな!」という意味である。

(Y.K)
by terakoya21 | 2013-11-02 10:43 | 寺子屋の日々

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