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寺子屋の日々 Days in Terakoya (てらこや新聞97号 亀井のコーナーより)

~ Why English? ~

小学生の最初の授業で、「英語とは何か」、「英語をなぜ義務教育で勉強するのか」という話をする。先日、新高校1年生の寺子屋への新入生に、ちょっと尋ねてみた。

“What language do they speak in Australia?” (オーストラリアでは何語を話しますか)という英文を受動態に書き換えるという問題があったので、「ちなみに、オーストラリアでは何語が話されているの?」と聞くと…進学校と呼ばれる高校にもうすぐ入学する生徒たちが…答えられなかった…(―_―)!!

そこで、「英語を話す国はどこか」「なぜ、英語を義務教育で勉強するのか」「世界共通語―とは何か」というような話を聞いてみた。…

「なぜ英語を義務教育で勉強するのか」という質問をすると、必ず返ってくる理由は2つ。1つは「世界共通語だから」、もう1つは「英語を話す人が多いから」…確かに、英語は世界共通語と言われる。そして、公用語として使っている人も含めれば話す人が多いことにはなっているけれど、世の中には、たくさんの言語があり、もともと植民地として支配していた旧宗主国の言語が公用語とされているからと言って、その国の人がみな、話せる、話すとは限らない。また、国連の作業に使われる言語は「英語」と「フランス語」、そして、国連の公用語は、英語、中国語、フランス語、アラビア語、ロシア語、スペイン語である。確かに、英語は使える言語で、世界で学習する人も、母国語、公用語として話す人の数も多いけれど、数ある言語の中、何故、英語を「義務教育」で勉強するのかという理由となると、「共通語」であること、「話す人が多い」という点だけでは、弱いと私は思う。そして、子どもたちは、その理由で納得していないのも事実だ。

私がいつも子どもたちに示す理由は…2つ。1つ目は、英語が数ある言語の中で、とても簡単な言語に入ること。そして、2つ目は私たちの生活に欠かせなくなっているものや技術を開発した国々―以前はイギリス、現在はアメリカで英語が使われていること。だから、外国に行く、行かないに関係なく、算数、数学と同様、学んでおいて自分たちの土台となる学問であり、言葉なのだ。コンピューターも、車も、電話も、電球も、そして経済学もアメリカ、イギリスから出てきたものや考えだ。

だから、これからを生きる学生たちには、「英語」はできなくてはならない、そしてできて当たり前のものとなるだろう。けれど、英語が苦手、嫌いという人は増える一方だとも聞く。―それは、英語の基本的なことに対する理解が、大人にもないからでは ないかと感じられる。

「なぜ勉強をするのか」、「なぜ英語を勉強するのか」―という質問に答える必要はないけれど―それは自分たちで答えを見つけるものだから―英語はどんなもので(どこで話され、どういう風に使われ、どんな人々が使っているのか)、英語がわかると何ができるのかくらい、英語を勉強する前に考えてほしい。

「英語」は言葉だ。そして、日本語と同じように、今を生き、これからを生きる日本の若者にとって、ついて回ってくる可能性の高い言語だ。これができなくても、ほかに生きる道はたくさんあるけれど、これができるとめっきり、人生の可能性や選択肢の幅が大きくなる。

一方で、英語ができたら良いというわけではないことも忘れてほしくない。そして、「成績が良い(またはテストの点数が良い)」=「英語が使える、できる」ということでもない。英語は、「ことば」… 言葉には文化や歴史、人々の営みがついてくる…それは教養を伴わないとしっかりとは使えない。だから、英語だけではなく、ほかの言語や文化も 尊重できる人となり、当然母語で学ぶすべてのことに積極的に取り組める人となることが大切だと思う。

そんな風に、感じ、考えて英語を楽しく学んでくれる生徒を増やしたい。その気持ちは、この13年間、そして14年目も変わらない。

(Y.K)
by terakoya21 | 2013-04-26 15:48 | 寺子屋の日々

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