I LOVE BOOKS (てらこや新聞96号 竹川のコーナーより)
2013年 04月 06日
マリー・ホール・エッツ(文・絵) まさき るりこ(訳)
「もりのなか」
久々に絵本の紹介です。
紙の帽子をかぶり、新しいラッパをもって森へ散歩に出かけた男の子が主人公です。そして森で次々に動物たちと出会い、その動物たちも散歩に加わって、長い行列ができます。
男の子は淡々と動物たちを従え散歩を続けていきます。そして、最後は・・・。
1963年発行のロングセラー絵本で、絵は白地に黒一色というシンプルさ。子供向けの絵本ですが、森の奥などは黒一色、欝蒼とした雰囲気と何があるのかわからない怖さを感じさせますが、次々散歩に加わる動物たちの笑顔が可愛らしく、あたたかい気持ちになります。不思議と惹きつけられる魅力をもった絵本です。
裏表紙に「読んであげるなら2才から」とあり、私はまだ息子に読んであげたことはありませんが、いつか読んであげたい一冊です。もちろん大人でも楽しめる一冊だと思います。絵本なんて子供のもの…という先入観を捨てて、大人も絵本を楽しんでみませんか。
(K.T)