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アメリカ研修日誌 No. 3 part 3(てらこや新聞96号 大学生のコーナーより)

3日目 part 3

そんな調子で、探検しがいのある庭をわくわく歩きまわっていると、土煙を上げて車がこちらへと向かって くる。目の前を通り過ぎる車のフロントガラスからきれいな女性がにこっとほほ笑むのが見えた。

ご家族の登場で、それまで忘れていた緊張感が一気に戻ってきた。先生と奥さんはハグをして、二人ともとっても嬉しそうな声を上げながら話している。私も紹介してもらって、長女のシャーロット、二男のチェイスもあいさつをしてくれた。庭から移動しながらのやり取りを終え、リビングのカウチに腰をおろし、セシルさんも 一緒に少しの間ご家族と会話を楽しんだ。もちろんわたしは聞いているだけだったが。一週間後に先生を迎えにくると約束して、セシルさんは赤い車で帰って行った。

その後、家の中を案内してもらった。先生とわたしは、シャーロットの部屋を使わせてもらうらしい。ピンクとグリーンが鮮やかな、とってもポップな部屋だ。ちなみに先ほど車窓からのその笑顔を見て「きれいな女性」と表現した彼女がシャーロットだった。15歳と聞いてイメージしていた女の子よりも彼女は随分大人びているように見えたが、彼女の部屋は「ビバ!女の子!」といった感じで、やっぱり15歳なのだなぁと少しほっとした。

そんなキュートな部屋に荷物を運び終えリビングに戻ると、先生が日本から持ってきたお土産を姉弟に渡していた。それぞれの年齢や趣味を考えて選ばれた品々を、二人はとても気に入った様子だ。わたしはその様子を見ながら、自分が持参した土産のことを考え、ひとり焦っていた。アメリカで子どもたちに人気だと聞いていた、ポケモンやハローキティの文房具を 持ってきていたのだが、それらを彼らは喜んでくれるだろうか、と。喜ぶ彼らの姿を見ていると逆に不安になり、もともと別れ際に渡そうと決めていたのでその時渡すつもりはなかったのだが、できれば渡したくない、渡さないで帰ってしまおうか、などと考えていた。その後彼らと生活していく中で、私の日本土産は彼らにとってやはり関心のあるものではないことが判明したが、アメリカの人たちが日常的に(日本よりも頻繁に気軽にという意味で)贈り物を贈りあう文化を持っていて、あげればとりあえずは喜んでくれるということもまたその頃にはわかっていたので、最終的にわたしはそれらをきちんと渡して帰ってきた。

でもまぁ、考えてみれば当然のことだ。わたしは彼らのことを少しも知らなかったのだから。今なら彼らに 喜んでもらえるお土産がきっと選べる、と数週間彼らと生活を共にした後の私は思った。

奥さんが昼食を用意してくれている間、キッチンのカウンターで話をした。詳しくは、先生と奥さんが話すのを聞いていた。私は隣に座ったシャーロットになんと話しかけていいかわからず、彼女は声をかけてくれるのだが、私がうまく答えられないので話が続かず、お互いを気にしながらも黙って先生と奥さんの話を聞いているという状況になった。だが、シャーロットはふたりの会話にも入って楽しそうにしていたので、退屈ではなかったのだろう。

(特に)彼女と弟たちは、奥さんから先生の話をよく聞いていたようで、「お母さんの親友」である先生に会えることをとても楽しみにしていたらしかった。そして現に今ここで、学生時代に戻ったかのようなテンションでうれしそうに話し続ける母親の姿を目にして、彼女たちが先生を好きにならないはずがない。先生と奥さんの会話に、彼女らはいつも興味津々で耳を傾け、話に加わっていった。

そんな状況に私は少し取り残された感を抱きそうにもなったが、あかん、あかんと首を振って、彼女らに交ざろうと、まずは何を話しているのかわかろうと必死で会話を聞き、とりあえず相槌を打ったりうなずいたりしていた。そのうち話せるようになるだろうとぼんやりと楽観的に考えていたが、残念ながらこの「とりあえず相槌を打ったりうなずいたり」という状況は、ほとんどこの家に滞在している間中続くことになる。

目の前でチキンが回転していたような気がするので、おそらくこの日の 昼食はローストチキンだったのだろうが、何を食べたのかはっきりと思い出せない。

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シャーロットのお部屋です(*^_^*)

アメリカ研修日誌 No.3

アメリカ研修日誌 No.3 part 2
by terakoya21 | 2013-03-27 08:30 | アメリカ研修日誌

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