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アメリカ研修日誌 (てらこや新聞95号 アシスタントのコーナーより)

2日目 (後編)

のどかな風景の中を、セシルさんの愛車は気持ち良いスピードで駆け抜ける。目の前に見えてきたのは、先生が留学当時にセシルさん一家と通っていた教会だ。でも、わたしにとっては初めての場所だ。2枚のドアを抜けると、左右両壁には聖書の一場面と思われる絵☆1が、そのストーリーに沿って順番に並べられている。正面には、塔とは呼ばないのだろうが、天井に届きそうなくらい背の高い建物がそびえている。奥行きはなさそうだが横幅は広く、正面全体がその建物で覆われているといった感じだ。その平べったい教会には金色の装飾が施され、周りには聖人の像が数体並んでいる。目に入るものすべてが新鮮で、わたしは教会の中をじっくり観察して歩いた。お祈りに訪れる人たちもいて、神聖な雰囲気が漂っている。緊張感と穏やかさが入り混じったようななんとも言えない空気に包まれて、涙がこみ上げた。

教会に続いて、亀井先生の留学時代の思い出の場所(セシルさん一家の昔の家、通っていた高校)を車で巡ると、赤い車は再び来た道を引き返した。

ビルが建ち並ぶ街に戻ったわたしたちは、レストラン “Taste of Texas” へ。ジョンさんはわたしたちと別れてモニカさんを迎えに行き、夫婦そろってドレス アップして現れた。半袖Tシャツにジーンズのわたしは、こんなラフな格好で大丈夫だろうかと少しドキドキしながら席に着いた。薄暗い照明の店内は、いい感じの雰囲気だ。作法にびくびくしていなければいけないというようなお店ではないが、ちょうどいいくらいの高級感が感じられる。でもやはりここでも、シックなメニュー表とにらめっこだ。ステーキをいただこうということは決めていたので、これまでより楽に決まると思っていたのだが、牛肉の種類や部位など選ばなければならないことはたくさんあった。そして、重さの単位はグラムではなくポンドだ。ガイドブックで単位の違いに目を通していたものの、暗記してはいないので計算できない。亀井先生と顔を寄せ合って肉を選び、付け合わせにはベイクドポテトを選んだ。

料理はどれも、とてもおいしかった。ステーキは先生と相談したおかげで、ちょうどいいサイズだった。ベイクドポテトは、一見すると皮つきの大きなじゃがいもの上にチーズが乗っているだけのようなのだが、食べてみると皮の中のいもはほぐされていてチーズやベーコンなどの具と混ざっていた。副菜や付け合わせというポジションで出てくるには、ボリュームがありすぎるのでは?と思うほど、大きくてこってりしていて食べ応えがあった。お腹がいっぱいになったところでデザートの登場だ。これまたボリューム大!お盆に載せられた10種類くらいのケーキの中から選ぶ。それぞれのケーキについて、店員さんが丁寧に解説してくれる。

そうそう、このお兄さんには親切にしてもらった。わたしたちが料理を待っていると赤いバンダナを手に現れ、「テキサスを楽しんでね」とわたしの首に巻いてくれた。料理を注文するときに、わたしが初アメリカ初テキサスであることを話したので、気を利かせてくれたのだ。また、「写真とりましょうか?」とカメラをもって現れ、帰りに渡してくれた。写真の中の私は、料理と彼の心遣いへの感激で頬を紅潮させていた。ごついチョコレートチーズケーキを先生とふたりでいただいて、幸せ気分いっぱいのままTaste of Texasをあとにした。

レストラン前でジョンさんモニカさんご夫妻と別れ、3人でセシルさんの家に帰ってきた。お腹いっぱいのわたしたちは、リビングのカウチに腰を下ろしておしゃべりを始めた。といってもわたしは聞く専門で、セシルさんと先生の会話に耳を集中させていた。セシルさんはご家族の話をたくさんしてくれた。とっても愛らしかったおばあさん、厳格だった軍人の父親、旦那さん、お子さんたち、お孫さんたちについて。わたしが会ったことのない人たちの話がほとんどだったが、聞いていてとても楽しく、うれしかった。セシルさんとは昨日が初対面だったが、このときはそんなことはすっかり忘れていた。ゆったりとあたたかい時間が流れていった。

(H.F)
前編は…3つ下の掲載です。または下のリンクをクリックして下さい。

アメリカ研修日誌 2日目 前編
by terakoya21 | 2013-03-06 14:00 | アメリカ研修日誌

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