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アメリカ研修日誌7

Praha Picnic, August 15

ピクニックと聞くと野原に出かけて食事をするようなイメージですが、テキサスの私が滞在していた場所(アメリカ全体かもしれません)での「ピクニック」という行事は、教会単位で野外で行われるお祭りです。

目的は、教会のfund-raisingで…音楽が奏でられる中、踊ったり、食事をしたり、オークションがあったり、Tシャツやお土産ものが売られたり、子ども向けのゲームがあったり…日本の「夜店」や「盆踊り」の昼間版ような雰囲気です。

今回お邪魔したピクニックはチェコ系の住民の多い地区Prahaにある教会St. Mary's Church のものでした。

英単語にcommunityというものがあります。
地域共同体、地域社会などと訳されるのですが…日本語で「地域共同体」だとか「地域社会」と言われても、きっとあまりピンとこなくて、若者は「地区」とか「町」とかを思い浮かべるのかなと思うのですが…

この「ピクニック」というイベント、コミュニティーここにあり!!!と印象を受けるイベントです。(ちなみに私が高校時代滞在していたHigh Hillという地域にあるSt. Mary's Churchは、今日ピクニックを行っています…こちらはオーストリア、ドイツ系の住民が多い地域です)


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写真は、大学生が子ども向けのゲーム「輪投げ」のお手伝いをしているときの写真です。

小学生から高校生の子どもたちが(大学生も手伝っていますが(*^_^*))大人に任せられ、ゲームを運営していっていました。

今回の旅行でアメリカの子どもたちを見て、アメリカの大人たちは、生活のいろいろな場面で、子どもたちの可能性を信じ、子どもたちの「自立」を目標に子育てをしているんだなと感じました。

その1つがこのゲームのお手伝いです。
このイベントは、チャリティーなので、このゲームもお金を払ってするゲームです。

輪が10個で、50セント(約40円)、20個で1ドル(約80円)と少額ですが、支払いをもらい、それを集め、会計の係の大人に手渡すまでが、子どもたちの仕事です。

年長の女の子を中心に、その子が休憩中は他の子が中心に、8歳や9歳の子たちも含めてまとめていきます。係の子たちも暇になると自分たちも輪投げをして楽しんだり、どうすれば技術が上がるかなどを考えたりしながら…楽しく、でも秩序立てられてゲームが進んでいきます。

…日本でいじめ問題への対応や学力低下への対応に対する大人の意見を聞いていてときどき思うことがあります。

子どもたちは、本来、大人が思っている以上に賢い、知恵のある存在のはずなのに、日本では、大人が早くからいろいろなことに干渉しすぎていて、子どもたちの本来の能力を信頼し、子どもたち自身が問題を解決する方法を見つける過程を奪っているのがそもそもの解決を不可能にしているのではないかと感じるのです。そして、子どもたちの発想が、大人社会をしっかりと写しとってしまっているような…。

もちろん、子どもたちだけで解決できることばかりではありません。大人が出ていくべき時は、あります。そして、日本の大人は、その時を見極める力を、早目早目に出て行き過ぎて、失いつつあるのではないかと、アメリカの田舎の人びとのパワーを目の当たりにして、感じました。

アメリカの肝っ玉母さんたち、「警告」はしっかりと発します。そして、子どもたちがその警告に従わなかったとき、しっかりと叱ります。もしくは、体や経験で学んでもらいます。―命にかかわらないけがや、ちょっとした痛みは「体験で学ばなければわからないのであれば学んでもらおう」というスタンスです。そして、子どもたちが、警告に従え、何かを成し遂げたとき、大いに称賛するだけではなく、一緒に喜びます。

それが、できるのは、子どもたちを愛するだけではなくて、本当の意味での信頼を持っているからです。

日本以上に暑いテキサスの夏の1日のほとんどを(朝8時30分から夜の9時くらいまで)屋外で過ごし、朝ブレックファスト・タコ、昼にフライドチキン、夜ハンバーガー…また午後3時ごろからビールを何本も空けながら…

アメリカのパワーを満喫し、自分の次なるパワーの源を充電しているなと感じる1日でした。

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(Y.K)
by terakoya21 | 2012-09-02 10:05 | アメリカ研修日誌

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