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Bonjour! (てらこや新聞85号 谷のコーナーより)

M☆A☆G☆I☆C

あるマジシャンによれば、「手品は常識を備えたお客様が相手でなければ成立しない」のだそうだ。

私の解釈では、「手品は、普通では起こらないことを起こし、起こるはずのことを起こらなくして見ている人を楽しませるものであり、見る側の『この先はこうなるだろう』という予測を裏切ることで成り立っている。もし、見る側が常識的な予測を立てていなければ、次に起こる現象はだだの出来事にすぎない」ということらしい。見えないところで選んだカードを言い当てられても、それがトリックではなく、ただの 推測だと思えば、その手品の面白さは感じられなくて 当然だ。私には「目から鱗が落ちる話」だった。

学生時代、私が外国へ行った動機の一つには、「日本での常識が外国では常識ではない」ということが本当なのか、そしてそれはどういうことなのかどうかを知りたいというのがあった。実際には、所変わっても通用する日本の常識もあれば、通用しないものもあった。言語や宗教は異なっていても、結局、人間は人間なのだ。相手も自分と同じように、嬉しいときは喜び、悲しいときは悲しむ。

同じなら、国籍など関係ないという考え方もあるのかもしれない。しかし、同じだからこそ、その喜びと悲しみを理解するには、それぞれの文化を尊重することが不可欠だ。それぞれの歴史的・宗教的な背景に目を向け、理解に努めることの大切さを学生レベルで体得できたことは、私にとって 何物にも代えがたい経験だ。
近頃、ステレオタイプという言葉があまり聞かれなくなったような気がする。どこかで聞いた通り、日本ではグローバル化や情報化が進むとともに価値観が多様化したために、「一般的な考え方」がなくなりつつある、あるいは定義できなくなっているからだろうか。それとも、年月とともに私自身のそういうものに対する感度が鈍ってきているからなのだろうか。日本国内でも、私の常識と相手の常識が同じだとは限らない。

もしかすると、マジシャンの手品が全くウケない……なんてことがいつか起こってしまうかもしれない。


♪M☆A☆G☆I☆C / 久保田利伸 meets KREVA / 詞 久保田利伸 , KREVA , LEO GRAHAN
/ 曲 久保田利伸 , KREVA , LEO GRAHAN
/ 2007.8
by terakoya21 | 2012-05-08 17:20 | Bonjour

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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