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寺子屋の日々 Days in Terakoya (てらこや新聞77号 亀井のコーナーより

~ すっぱいぶどう・・・Sour Grapes ~

One day a fox saw some grapes. They were hanging from a tree and so they were very high above the ground.

ある日、1匹のキツネがぶどうを見つける。それらは木になっていたので、地面から、かなり高いところにあった。

It was a hot day and the fox was hungry and thirsty.

暑い日で、そのキツネはお腹がすいて、喉が渇いていた。

But the grapes were too high. He couldn’t reach them.

しかし、ぶどうはあまりに高いところにあった。 彼はそれらに届かなかった。
(英文は Progress in English 21 Book 1 p 150より抜粋:訳:亀井好絵)

結局、何度かとろうと一応の努力はするのだけれど、このキツネはぶどうをとることをあきらめる。「きっとあのぶどうはすっぱいはず・・・ とる価値はない」と言って・・・。イソップ寓話の1つだけれど、このところ生徒たちの言い草にこの話を思い出すことが多い。自分ができない、もしくはしない理由を周囲のせいにして言い訳をしたり、負け惜しみを言ったりする彼らは、結局努力が足りないのだ。英語で[sour grapes]は負け惜しみのことを言う。

~ 学問に王道なし There is no royal road to learning ~

夏休み前のある日、ある高校生のクラスで、挙ってみんなが期末試験の英語の点数を見せてくれた。生徒たちの成績は、見事に生徒の寺子屋歴…寺子屋在籍期間に比例していた。そして、彼らの発言にも寺子屋歴が現れていた。

「この点数を取るまでに1年かかった。お母さんには、塾の先生たちも一生懸命教えてくれているのだから、俺が頑張らないと失礼だと言われる」

中学時代、英語で95点以下を取ったことなどおそらくなかったであろう、高校2年生の寺子屋歴4年目のこのクラスの最高点の生徒が言っていた言葉。高校合格とともに一度卒業したものの、高校1年生の夏に戻ってきた。中学英語とは格段に違う難易度の高校英語にとまどい、英語を理解するだけではなく、点数が取れるように、自分の実力を合わせていくコツをつかむまでに1年かかった。基礎力、実力を知っている私たちとしては、ただ勉強の仕方をサポートするだけ…後は100%彼の努力で、徐々に実力は伸び、高校に入ってイヤになっていた英語の成績がこのところ一番上がっているようだ。模試にも実力が表れつつある。このところ英語も好きになってきたようだ。

結局、私たちの仕事は、基礎力と実力をつけるために、彼らの勉強の手助けをすることでしかない。それを生かすも殺すも生徒次第。責任を逃れようとしているのではない。私には、今、テクニックを教えて点数を上げ、成績が上がったとしても、それが彼らの将来に役に立つとは思えない。結局、単語を覚え、文法を確認し、英語の基礎力を地道につけていく努力をしながら、授業でのやりとりと、教科書や 先生の意図するところを読む努力をしていくことが使える英語を身につける、早道だ。そして、これからの子どもたちー特に寺子屋に来ている進学校の高校生たちーにとって、「学校の成績は良かった」と過去の栄光をひけらかすだけで将来は決して安泰にはならない。英語の成績が少々悪かろうが、使える英語を身につけていないと、大学でも社会でも困る可能性がある。「理系だから」など言い訳にならない。「理系である」ことが、もともと英語ができない言い訳になるのはおかしいのだけれど、外国語学部や文学部に行かない限り、理系の方が英語はこれから必要となるはずだ。長期的に見て、何が必要か、自分で考えられる生徒になってほしい。学問に王道はない。自らの努力と自覚にかかっている。その努力のお手伝いをするーそれが私たちの仕事だ。

そして、保護者の方々のご協力も欠かせない。前述の生徒の保護者の方の私たちに対する お心遣いが、とても有難いと思う。

~ 三匹のこぶた Three Little Pig ~

お母さんブタが3匹のこぶたを自立させるために、外の世界へと送り出す。一番上のこぶたは、わらで家を建て、2番目は木で、3番目はレンガで家を建てる。オオカミがやってきて、わらの家は吹き飛ばされ、木の家は壊され・・・こぶたたちはオオカミに食べられてしまう。しかし、レンガの家は丈夫で、なかなか壊れず、中にも入れてはもらえない。オオカミは業を 煮やして、煙突から入ろうとして、暖炉にかけてあった鍋に落ち、煮られ・・・3番目のこぶたに食べられてしまう・・・日本の子ども 向けのお話ではお兄さんこぶたたちは3番目のこぶたのおうちに逃げ込み、オオカミはやけどをするだけだけれど、もともとはそういうストーリーらしい。
絵本で誰もが読んだ経験があるだろうこのお話を、今の日本の社会について考えていて思い出した。わらや木で簡単に家を作り、オオカミに捕まってしまう兄さんブタたちに比べ、時間はかかるけれど、地道にレンガを積み上げた一番下の小さいブタ。

子どもも大人も、凡人でも、最小限の努力で最大限の効果が得られると本当に信じているのではないかと思うほど努力をしない上に、 結果をすぐに求めたがるこの日本社会で、目の前にいる子どもたちに、努力はそれなりに報われるときが来ると・・・そして、報われている人々には地道な努力の積み重ねがあることを、どうしたらわかってもらえるのかと考える日々が続いている。

Three Little Pigs…2人の兄の下に3姉妹がいる我が家・・・一番下が一番努力家でかしこい!なんて、とても希望のあるお話だと、小さい頃、とっても好きだったこのお話。でも、なんで 主人公がブタでなければならないのか???と 恨めしくも思った。

今回は久々にオムニバスで書いてみた。 このところ、いろいろ考えるところがあって、まとめられなかったというだけなのだけれど・・。

(Y.K)
by terakoya21 | 2012-05-02 17:33 | 寺子屋の日々

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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