Bonjour! (てらこや新聞83号 谷のコーナーより)
2012年 03月 15日
年末年始には、何かにつけて365日のうちの一日一日を意識するのに、1月末になるとなぜか「12分の1」と考えてしまう。年頭に決めた目標や日課にしても、なぜそれにしたのかはおろか、何だったのかさえ、自信満々には言えなくなる。
言い訳をさせてもらえるなら、私の場合、お正月明けに誕生日が待っているから……だろうか。寺子屋で生徒たちが「おめでとうございます」と言わされること以外、これといって特別なことがあるわけでもないのだが、その日が過ぎてようやく新しい年の日常が始まる感覚がある。そして一週間もたてば、1月下旬と呼ばれる時期になり、気がつけばカレンダーがめくられ、日本では暦の上で春を迎えている。
私が日常の一日ととらえている今日という日も、きっと誰かにとっては何かの記念日なのだろう。仕事柄、人間が体格的にも内面的にも 著しく成長する過程を目にする機会に恵まれている。自分と比較して、少し気落ちしたり違和感を抱いたりすることはあるけれど、それが プラスの刺激になっているのは確かだ。
「1日1歩、3日で3歩」と上手い具合にはいかないが、今年は閏の一日分をちゃんと実感できるよう、ここらで気を引き締め直したほうがよさそうだ。
(Y.T)