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Ticket to Arts and Literature (てらこや新聞81号 アシスタントのコーナーより)

「はじめまして!」

10月から寺子屋かめいでアシスタントとしてお手伝いさせて頂いている横山と言います。

私は、大学で文学を学んでいます。文学を学ぶと言われても、ピンと来ない方もいると思います。文学を学んでいると言うと、「え!?小説書いてるの?」と言われたことがありますが、そうではなく作品の内容や作者について学びます。…すみません、かなりざっくり言ってます。作品や作者について学ぶのですが、一番大切なのは「どうしてその作品を書いたのか」だと思います。書くからには何か伝えたいメッセージがあるはずです。そのメッセージが何なのかを考えていく、それが文学を学ぶということだと(自分なりに)考えてます。

「学ぶ・考える」なんて難しいこと言ってますが、「学ぶ・考える」ために色々なことを考えて読むようにしてます。太宰治の「走れメロス」という作品があります。あの作品のタイトルはどうして「走れメロス」なんでしょうね。「メロスが走る」でも、ただ単にメロスのお話だから「メロス」でもいいじゃないか、と私は思ってしまいます。メロスはどうして走るんだろう、何のために走るんだろう、セリヌンティウスはどうしてメロスの代わりに捕まったんだろう、メロスを信じられるのは何でだろう、暴君ディオニス王は本当に悪い人だったのかな、暴君のくせにメロスが帰ってきた後「仲間に入れて」なんて虫がよすぎる…とか。

しかし、これらの疑問全てに答えがあるかと聞かれると、あるとは答えられません。文章を細かく読みとったり、色々調べて、やっと自分の想像(妄想?)が自分なりの答えとなります。そこが文学の楽しさでもあり、難しさでもあると思います。

…あんまり語りすぎると、長くなるし、伝わりにくくなると思うので(すでに伝わりにくいかも…)、このあたりにしておきます。

貴重なスペースありがとうございました!

(Y.Y)
by terakoya21 | 2012-01-05 18:16 | Ticket to A and L

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