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Bonjour! (てらこや新聞77号 谷のコーナーより)

氷水

かき氷、あなたは何味を選ぶだろう?

最近は、さまざまなシロップやトッピングがあり、かき氷専門店もあるようだ。私は、不動の地位を得ている宇治金時よりも、抹茶と練乳のかかった宇治ミルクのほうが好きだ。宇治時雨とも呼ぶそうだが、どの店にもあるわけではないので、ここ数年口にしていない。最近は、茶道のお稽古で抹茶に親しんでいる影響か、宇治~という名のかき氷に対する期待値が少し高くなってしまった。

小学生の頃、外出先でかき氷を食べることは少なく、かき氷といえば家のかき氷器で削った氷に市販のシロップをかけたのが定番だった。歴代のかき氷器には、手動のものも、電動のものもあり、夏になると冷凍庫を開けば専用の製氷カップが並んでいた。

夏休み最中、「かき氷を食べようか」という一言を合図に器や氷など一式をテーブルに並べ、氷を削る。その頃にはもう「出来たてのかき氷」が頭の中に出来上がっていて、削られた氷がガラスの器へ積もっていくのを食い入るように見守っている間は「速く、速く……もっと、もっと……」という思いが募り、じれったい気持ちでいっぱいだった。そして、いよいよシロップをかけて二、三口ほおばると、今度は頭がキーンと痛くなった。スプーンを手にしたまま、食べかけのかき氷が解けてしまうのを心配しながら痛みの治まりを待っている間もまた葛藤の時間だった。

かき氷を目の前にすると、いまだに頭痛と腹痛の不安が頭をよぎるのは、毎年のようにすり込まれた夏の記憶のせいかもしれない。

氷水(こおりすい、こおりみず)
:削り氷に蜜・シロップなどをかけたもの。
かきごおり。夏の季語【大辞泉】

(Y.T)
by terakoya21 | 2011-09-07 13:57 | Bonjour

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