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あとがき (てらこや新聞75号より)

♪ねぇ
そんな事を隣でキミも思ったりするのかな
思いが重なるその前に強く手を握ろう♪

(平井堅・♪思いがかさなるその前に♪より)

「心を伝える」-私の今年のテーマです。

ここ数年、高校生や大学生の悩みの相談を 受けたり、中学生、高校生のお子さんがいるお母さんと話をしたりしながら、私は違和感を抱くことが増えています。その違和感は何か・・・と言えば、相談ごとはいつも他の人(子ども・親・学校)との関係や他の人(子ども・親・先生)に関することなのに、「自分」がいつも中心にあること・・・。自分の進路や自分のあり方についての悩み事でも、いつも「自分の考え」だけがそこにあり、それなのに他の人に自分の考えを伝える努力があまりなされていないことが私には不思議に聞こえるのです。

・・・「私はこう思うのに」、「私はこうしたいのに」…「私は、こうしてほしいのに」・・・。という話がほとんどで私は途方にくれます・・・。私は、誰かとの関係で悩むとき、「相手はどうしてほしいのか」「相手はどう思うのか」「なぜ相手はそのようなことを言う(する)のか」をまず考えるように思うのです。だから、自分の思いを相手に伝えられないのなら・・・わかる気がするのですが・・・。

そして、先月半ば、大学時代の友人に会い、思いました。人のことをまず考える人というのは、一緒にいて安心できるものだと。自分もそうありたいと…。そんなときに聞こえてきた曲が前述のフレーズで始まる平井堅さんの曲でした。すぐ隣にいる人は、同じように感じ、考えているのだろうか・・・自分も悩みながらも、相手が落ち込んだときはぼくがいるからという、この「ぼく」は、結局彼女と過ごすことで、自分が救われると歌っています。相手の気持ちを自分の物差しでではなく、優しさを 持って、慮ってみると結局はその優しさは自分へと戻ってくるのだと私も思います。

さて、今月も無事、「てらこや新聞」を発行できたことを嬉しく思います。連載の皆さん、ありがとうございました。これからもどうぞ よろしくお願いします。今回、特に私は木下君のエッセーを読みながら、癒され、思わず微笑んでしまったと同時に、自分の留学時代を思い出しました。16歳で初めて渡った海外で出会ったスイーツは、とても甘いだけではなく、とても大きな、そして、あまりおいしそうには見えない色合いのデコレーションで、当時脂っこいものをほとんど受け付けない身体だった私には、苦痛とも言える最初の数週間でした。しかし、人間は思っているほど弱くはなく、簡単には死なない。「慣れる」、「順応する」という力を持っているのです。数ヶ月経つと、ホストマザーが作る青いアイシングのかかった「アラジン」に出てくるジーニーの形をしたケーキがおいしそうに見え、分けられた一切れをペロリと食べるようになり・・・最初は手伝ってもらっていたパイのピースも物足りないような気になる-。それでも、日本に帰ってくると・・・もとの味覚にさっさと戻り・・・今ではやはり日本のスイーツ最高!と感じられるようになって・・・。

彼のエッセーに、ちょっとした日本のお菓子をすぐにでもブラジルに送り届けたい気分になりましたが、先日の彼からのメールで、原発事故の影響が郵便にも出ているとの話で、今日本から送ったとしても届かないかもしれないとのこと。このところ、仕事など自分の置かれた環境のために海外旅行に行けず・・・以前と比べると私の地球は膨張してしまったような気がしていましたが・・・こんな小さな国の事故が地球の裏側にすぐに影響を及ぼす懸念がある現実に、以前紹介した「自分の行為は世界に響いている」という「ニーチェの言葉」を思い出しました。自分の行動、自分の言葉、自分の文化、自分の祖国に誇りを持つと共に、その1つ1つに責任を持ち、その1つ1つが広げる波紋を意識しながら、日々の生活を見直していこうと2人の学生時代の友人に教えられる1ヶ月となりました。

・・・「ママの行動は、是非とも見直してほしいとぼくも思う」と言わんばかりに、パソコンとにらめっこしながら、文章を書きあぐねる私の横で恨めしそうに見つめるジョニーの姿に、そろそろ自分の生活をしっかり見直さなければ・・・とも感じながら、また今年も夏が始まろうとしています。          
(Y.K)
by terakoya21 | 2011-07-20 13:41 | あとがき

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