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Bonjour!(てらこや新聞75号 谷のコーナーより)

全力疾走

近頃は、5月に運動会を行う小学校もあるそうだ。今年も、練習中に日焼けした真っ赤な顔で授業にやって来る生徒の姿を目にする時季になった。
徒競走は、運動会の定番競技の一つだろう。徒競走やリレーにまつわるエピソードには世代間で差が生じるようだが、私の記憶では、大まかな出走順は身長で決められていた。つまり、自分と 同じくらいの背格好の子と競うのだが、私は一位になった覚えがない。しかし、いつも一位が当たり前の子を見て「いいなぁ」と思うことはあっても、いつも体育の成績が「並」で収まっていた私にしてみれば、自分が一位ではないことが特に悲しいことにも不思議なことにも思わなかった。
 学年が上がるにつれ、自分の得手・不得手というものが何となくわかるようになる。おそらく先生の指導によるのだろうが、体育の同じ競技に限ってみても取り組み方が変わっていった。短距離走では、順位よりもタイムを意識するようになり、速い子の走りが自分のとは何が違うのかを気にするようになった。いつのまにか、だれかと比べての優劣よりも 自己記録の優劣へ、だれかとの競い合いよりも総合順位でどこにいるのかへと切り替わっていた。それはトップを目指す立場からみれば、一種の「あきらめ」や「言い訳」といわれるものかもしれないが、だからといって手を抜いていたわけではない。要するに、自分のレベルで掲げた目標を達成 することに喜びを感じるようになった。
さて、最後に全力疾走したのは一体いつのことだろうか。意識的なトレーニングを除けば、大人が全力で駆け抜けるのは、何かを捕らえようとするときか、何かに追われているときくらいではないだろうか。今のところ平凡で 平和な私の生活では、その必要に迫られることはなく済んでいる。
(Y.T)
by terakoya21 | 2011-07-07 15:01 | Bonjour

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