世界の街角から ~Da Esquina do Mundo~ (てらこや新聞73号 木下さんのコーナーより)
2011年 05月 27日
このような事件は、先進国では時々起こることを知っていましたが、まさかブラジルのような明るい国(ストレスがあまりない国)で、また途上国で起こるとは思ってもいませんでした。もちろん一般化することはできませんが・・。つまり、ブラジルの犯罪率は極めて高いのですが、こちらでは、貧富の差が由来する「貧困者が(お金が欲しくて)金持ちを狙う」という犯罪の構図が大きく、今回のような精神的な問題が由来するものはほとんどなかったからです。
今回の事件でいろいろ考えさせられました。何が犯人を犯罪にかき立てたのか、学校のセキュリティーはどうだったのか、殺された子供たちのこと、残された家族のこと、そして、自分の横で友人が殺されるのを間近で見て、生き残った子供たちのこと。自分の身になって考えるとやはりつらいですよね。やりきれません。また、被害にあった方々には大変失礼ではありますが、何が起こるかも分からない世界で、毎日毎日を大切に生きなくてはいけないなと実感しました。