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Bonjour! (てらこや新聞72号 谷先生のコーナーより)

勝手

月に三度、月曜の夕方、お茶のお稽古に通っている。2月は逆勝手点前のお稽古をした。

茶道では、部屋の都合(広さ、入り口の位置)により、人の座る位置(客、点前をする人)が決まっている。人の位置が定まることで、動き方や道具位置も決まる。「逆勝手」とは、「本勝手」に対しての「逆」だ。

私が慣れている本勝手の場合、客は点前をする人の右側に座るが、逆勝手では左側に座る。そして、道具の位置も左右逆になり、点前の重点も右ではなく左におかれる。……とここまでの説明で理解できるのはきっと茶道経験者だろう。簡単に言ってしまえば、いつもなら「左」のものが「右」になり、「右」のものが「左」になるのだ。

点前全体の基本的な流れ(※1)は変わらず、中にはいつもと同じ所作もある。そう頭では理解できても、体はその通りに動かない。普段は当たり前のようにできることさえもぎこちなくなり、まるで先生の操り人形のような自分に笑ってしまった。一度目より二度目、二度目より三度目のほうが、体はスムーズに動くようになる。しかし、「ちょっと、慣れてきたかな」と気を抜いた途端、本勝手の所作に戻ってしまう。ほんの数時間のうちに、私は「勝手が違う」という言葉を嫌というほど体感した。

今月のお稽古を通してわかったことは、逆勝手のお点前についてだけではない。勝手が違う場で、基本的な部分まであやふやになってしまうのは、基礎がまだしっかりと身についていない証拠ともいえる。その上、動きばかりに気をとられ、「美味しいお茶でもてなす」という肝心なことまで疎かにしてしまっては、本末転倒だ。また、本勝手のときも今回と同じくらい緊張感を持ち、手足の先まで注意を払いながらお点前に臨んでいるだろうかと普段のお稽古を振り返るきっかけにもなった。2月のお稽古は、反省も含め、学んだことが多かった。

※1 道具を運び出す→ 道具を清める→ 茶を点てる→ しまいつけをする→ 道具を下げる
by terakoya21 | 2011-04-22 14:48 | Bonjour

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