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スポーツのススメ (てらこや新聞70号 荒木先生のコーナーより)

浅田真央選手が今季不振と言われていますね。

今季は16歳の村上佳菜子選手が、女子シニアフィギュアスケートで華々しい成績を収めています。次世代を担うであろうホープの登場に、すでにマスコミだけでなく多くのファンが魅了されています。

しかし、浅田選手がシニアデビューを果たしたシーズンのことは、今なお忘れることが出来ません。当時若干15歳の浅田選手は、「真央ちゃん」の愛称で一躍日本国民の人気者となりました。日本人離れした恵まれた体型に、愛くるしい笑顔。柔らかくしなやかな体。ポンポンといとも簡単そうに難易度の高いスケーティングを見せ、「楽しい!ワクワクする!」と語り、のびのびと演技をしていました。昨今のフィギュアスケート人気に火をつけたのは、間違いなく彼女だと断言できます。

彼女の武器は、ジャンプだと言われていますが、個人的には“柔軟性とポジショニングの美しさ”にあると感じます。

ここでいう“柔軟性”とは、単に関節が動く範囲の広さだけの問題ではありません。

難しい姿勢を支える筋肉の力、腱及び靭帯の強固さ、身体のバランスを正確に把握する力、それらの総合力と考えます。

今の浅田真央選手は、ソチオリンピック金獲得にむけて「ジャンプ」を一からやり直している段階。得意だったはずのジャンプの、一つ一つを見直し、跳ぶタイミングと跳び方を変えて、ジャンプ・コントロールの変更をしているそうです。

従来自然に体が動いてくれた動作を、言語化・理論化して自分のものにしていく作業。つまり、彼女の中のスケートそのものと向きあう作業といえます。悪戦苦闘しながらも、気が遠くなるほど滑り込むしかありません。

まだまだ時間が必要でしょうが、彼女のもう一つの武器は“あきらめないで努力をし続けること”にあると思いますので、きっとこの壁を越え、さらなる飛躍をみせてくれるでしょう。それが今からとても楽しみです。
by terakoya21 | 2011-01-31 21:06 | スポーツのススメ

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