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Bonjour! (てらこや新聞69号 谷先生のコーナーより)

COUNTDOWN

雪は年に三度積もれば多いほうという地域で生まれ育ったからか、ウィンタースポーツには疎い。しかし、小学生の頃からNHK杯フィギュアだけはテレビの前で楽しんできた。

フィギュアスケートがスポーツニュースで取り上げられる時期を迎えると、私は98年の長野五輪を思い出す。当時、日本のみならず世界中から注目を集めていたのは、アメリカ代表のミッシェル・クワン(Michelle Wing Kwan)とタラ・リピンスキー(Tara Kristen Lipinski)の二人だった。彼女たちは周囲の期待を背に、大舞台での素晴らしい演技を成功させ、世界中を大いに沸かせた。外国も外国人も身近な存在ではなかったが、彼女たちへの憧れと、まだ何者にも慣れていない自分自身への焦りが入り混じった複雑な思いを抱いていたのを覚えている。

いつの間にか高校球児が年下となり、同年輩のスポーツ選手の中には気力や体力のピークを感じて引退を考え始めたり、指導者への道を歩み始めたりする人もいる。98年のヒロインたちもそれぞれに別の舞台で生きている。そんな年齢に達したからだろうか、最近は同い年の現役選手には勝手な親近感を抱き、急成長をとげる若手選手の結果に一喜一憂するテレビを少し歯がゆい思いで見ている。

ある意味で怖いもの知らずの若さは、湧き上がる底知れない力とピチピチピカピカした光を放っている。その輝きは、多くの人を惹きつける力を持つ一方で、あまりの眩しさに何者も近寄せらせない力も持っている。

その輝きの度合い、色合いが変わっていくのは自然の流れなのだろう。その流れに抗うことは、それ自体が逆効果のような気もする。次なる輝きの源は、自動的に手に入るものでも、誰かに与えてもらえるものでもない。「それなら、今の自分を磨いて光らせばいい。優しい光でキラキラと輝ける日はきっと来る。」と、言うのは簡単だが、実際はそう簡単でもないようだ。

つい、こんなことに思いを巡らしてしまうのは、やはり、近づく年の瀬と来月に迫った誕生日のせいなのか。

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by terakoya21 | 2011-01-19 21:08 | Bonjour

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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