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On the Sideline (てらこや新聞68号 亀井先生のコーナーより)

“That’s my life and I deal with it.”
“All you see is every negative thing ten miles down the road.”
“You are bound by nothing.”
“What do you want to do?”
(all lines are in the movie “GOOD Will Hunting” on road in 1997 in US, 1998 in Japan)

私の大好きな映画「グッド・ウィル・ハンティング」の中のお気に入りのセリフたちです。

“All you see is every negative thing ten miles down the road.”
映画の中で、精神分析医のショーンが主人公のウィルに言う言葉です。・・・「あなたは否定的なことばかりしか見えていない。」とでも訳すのでしょうか。直訳すると「あなたが見ているものは、10マイル離れたところの否定的なものだ」となり、英語独特のten miles down the roadという表現が私は好きですが、それよりも、このところ・・・この言葉をそのまま 使ってやりたいと思う人に、出会うことが多くあり・・・印象的です。

そして、まるで自分が一番不幸で、正しいと言わんばかりの人には、ウィルの恋人スカイラーのセリフ・・・
“That’s my life and I deal with it.”を言いたいと思います。

天才的な数学的頭脳を持って生まれたけれど、心に傷を持ち、心を開くことの苦手な20歳の青年ウィル・ハンティングは、自分の生い立ちを引きずり、天才的頭脳をもてあましています。そして、自分とは正反対の生い立ちを持つように見えるお金持ちのスカイラーとお互いほとんど一目ぼれで恋に落ちるのに、彼女を「愛している」ということが不安で彼女を傷つけてしまう・・・

そんな彼に彼女は言います。
「私が13歳のとき、父が亡くなり、私は遺産を相続した。」

「毎朝、目覚めたとき、父とあと1日だけ余分に一緒に過ごすことが できるなら、すぐにでもお金を返したいと思う。けれどそれはできない。」

“That’s my life and I deal with it!”
「それが私の運命で、私はそれを受け止めている。」

それでも、ウィルはスカイラーと別れる決心をする。なのに、自分の進路が決められないウィルにショーンが・・・。

“You are bound by nothing.”
「あなたは何にも縛られてはいない。」
だから、
“What do you want to do?”
「何がしたいのですか?」と尋ねる。

ウィルは、物事をよくわかる人並み外れた能力を持っているのに、批判、文句ばかり言い、自分が次なる一歩を踏み出すための自信も、言葉も見つけられない。

今の日本に、そんな人多いと思いませんか。・・・気のせいかしら?!?

そんなウィルに「そんな簡単な質問に答えられないような君と過ごす時間は僕にはない。」と言い、追い出すショーン・・・。すでに信頼関係が成り立っていることを 確信していたのだと思います。


この映画は、ともすれば、同情や、「こんなに大変な人もいるんだ(だから、自分は頑張らなければ)」というような発想で、薄幸の主人公を描くことの多い日本の作品に比べ、同情ではなく、ウィルを受け入れ、伝えるべきことを伝える人々を描く本物の愛情を描いた心に響く作品です。ウィルに拒否をされても、ただ「I love you.」と伝えるスカイラーも、寂しくてもウィルが自分たちの世界から飛び立って、自分の能力を生かせる世界へと向かうことを願う幼馴染のチャッキーも・・・厳しい愛情に満ち溢れています。

soul mate(ソウルメート/心の友): あなたを刺激し、心の目を開かせ、新しい世界へと旅立たせてくれる人物を言います。あなたには、そんな人がいますか。

そして、 “What do you want to do?” 「あなたは何がしたいのですか。」というシンプルな質問に答えられますか。

周囲を見て、何か問題を見つけたら、否定的な批評ばかりをしていませんか。そんなとき、「だから、自分は何がしたいのか」、「そして自分は何ができるのか」を考える人が増えれば、世の中って良くなっていくものだと思います。

そして、幸せそうに見える人々も、人間なら必ず、何か悩みや問題を抱えている・・・もしくはそれらを乗り越えて今があるのです。他人を批判する前に、どうして今の状況があるのかを冷静に考えてみませんか。そして、自分のできることを・・・考えて、実行してみませんか。

“You are bound by nothing!”

ちなみに、この映画は脚本を私の大好きな俳優であるマット・デイモンと彼の親友でもある俳優ベン・アフレックが手がけ、アカデミー賞で、脚本賞を2人が、ショーン役のロビン・ウィリアムズが最優秀助演男優賞をとった作品です。よろしければ・・・ご覧あそばせ☆彡

(Y.K)
by terakoya21 | 2010-12-09 18:28 | Sideline

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