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My Flower Arrangement (てらこや新聞43号 竹川のコーナーより)

Flower37 「春を待ちわびて」

今年は春の訪れが早いとか…。我が家のベランダに所狭しと並んだプランターの2つにチューリップの球根が植わっていますが、昨年暮れには既に芽を出してしまいました。冬の寒さでさほどその芽は伸びてきていませんが、それらの球根も春の訪れを待ちわびていることでしょう。

今回は、そんな春を待ちわびる雰囲気たっぷりのアレンジをお届けします。間口の広い大き目のかごを使いました。緩衝材などで底上げし、左側にだけ、セロファンに置いたオアシスをセットします。そこに、春の花をたっぷりとアレンジしていくのですが、今回は、手で組んだ花束風に見えるようにアレンジしました。

いつも使う手法ですが、ドラセナの葉をくるりと巻いてホッチキス止めし、それらで花束の輪郭をとっていきます。ドラセナの外側の葉は緑の地に濃ピンクの斑が入っていて、内側の葉にはクリーム色の地に濃ピンクの模様が入っていたので、緑のものを左側に、クリーム色のものを右側に、まとめるようにアレンジしました。残る隙間をレモンリーフの葉で埋めた後、空いた空間に花を挿していきます。ドラセナの濃ピンクと同じ色のバラを4輪使いました。今回のこのバラ、先生が大量に安価で手に入れたものだそうで、使う私としても気兼ねなく使えたバラでした(^^ゞ。ふんわりと花びらが巻く姿はゴージャス感たっぷり。

けれど、今回のテーマは「春を待ちわびる」そんな雰囲気ですので、もちろん春の花も必要です。ぱっと一瞬見ると、バラに見間違えそうな白色のラナンキュラスを3輪バラの間にあしらいまいした。ラナンキュラスの花びらは、まるで薄紙のよう。それがびっしりと、きゅっと巻いていて、とても繊細な雰囲気だけれど、日が経つにつれて、その花びらが手のひらほどの大きさまで花開いてくると、とても豪華な雰囲気にもなります。ころんとした丸い花の形がとても愛らしい春の花の代表です。これだけでも十分花束のように見えますが、少し動きも出したくて、紫色のチューリップを3輪、茎の線の美しさも出して長めにあしらいました。

右側の空いた空間には、シサル麻を敷き詰め、その中に犬の置物をあしらってみました。この犬の置物、鼻がつんと上を向いていて、とても可愛いのです。このアレンジに加えてみたら、まるで、春を待ちわびて、花の匂いをくんくんと嗅いでいるかのように見え、「春を待ちわびる」という今回のテーマにぴったりなオブジェとなりました。
My Flower Arrangement (てらこや新聞43号 竹川のコーナーより)_c0115560_14182969.jpg

2月、まだ寒い時期もありますが、春はもうすぐそこまで来ています。春の到来とともに、いろいろな花が次々に顔を出してにぎやかになってきますね。春を待ちわびているのは私も同じです。

(K.T.)
by terakoya21 | 2010-03-19 14:19 | Flower Arrangement

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