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観劇のススメ (てらこや新聞54号 竹川のコーナーより)

劇団☆新感線『五右衛門ロック』
ゲキ×シネ版


いつの頃からかは定かではないけれど、ここ数年ずっと古田新太が気になっています。男前とは言い難いし(古田さんには申し訳ないけれど…)結構アクの強い俳優だと思う。けれど気になる…。

私が初めて古田さんのお芝居を観たのは、古田さんと生瀬勝久さん(彼も結構アクの強い俳優さんだ…)が主演された『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』というお芝居でした(何年のことだったかは思い出せず…(-_-;))。シェイクスピアの戯曲「ハムレット」で理由は分からないままに死んでしまうという2人に焦点を当てたお芝居でした。このお芝居を見た時は、どちらかというと生瀬さんの方に気持ちを入れて見ていた気がします(~_~;)。

さて、昨年どうしても見たかったのにチケット争奪戦に負けて見に行けなかったお芝居がありました-古田さんが主演していた劇団☆新感線の『五右衛門ロック』。劇団☆新感線の劇団員以外に、松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、北大路欣也という豪華キャストが出演しています。古田新太と北大路欣也…物凄い組み合わせだ…どうしても見てみたい…と思ったものの、チケットが取れずに見に行けなかったその芝居が、ゲキ×シネとして戻ってきました。そんなわけで、3時間にも及ぶそのゲキ×シネ版『五右衛門ロック』を先日堪能してきたというわけです。

さて、ゲキ×シネとは何かというと…舞台作品を10数台のカメラで撮影、映像化し、映画館の大きなスクリーンで楽しめるようにしたもの…演シネマと組み合わせたものです。私は今回初めてこのゲキ×シネ作品を見ました。3時間にも及ぶ芝居…無理矢理(?!) 連れて行っただんなさんは、その時間の長さだけでもうんざりしているようでしたが、ちゃんと劇場版と同じく途中で休憩時間がとられていました(^-^)。

劇場で観るお芝居の醍醐味は何と言っても、一回きりという緊張感と、目の前で繰り広げられる芝居のダイナミックさとライブ感でしょう。私が芝居を見に行くことにハマったのも、まさにそのことに尽きます。けれど、小劇場ならまだしも、大劇場で観るお芝居となると、座席によっては、舞台までがかなり遠くて、出演者の演じている時の汗や表情まではなかなか読み取れなかったりもします。

それが、このゲキ×シネ版だと、舞台のライブ感ももちろん感じられ、まさに生の芝居を見ている雰囲気もたっぷり味わえますし、劇場のあらゆる角度からカメラで撮影されているので、場面によってはぐぐっと役者さんのアップが映され、汗や表情の全てが大画面で堪能できるのです。今回のお芝居ではハードロック、ヘヴィメタル、ポップス、バラードなど全ての音楽が生演奏。劇場に芝居を見に行っていたらきっと見落としてしまいがちな(あるいは遠すぎて見えない…)演奏クルーたちの様子までばっちり映っています。

お話の内容は伏せておきますが、稀代の大泥棒・石川五右衛門(古田)と彼を追う岩倉左門字(江口)を軸に、ドタバタ活劇が繰り広げられます。

芝居が終わって、カーテンコールされている様子も映し出されているのですが、私自身もまるで目の前に役者さんがいるかのような気分になって、思わず拍手してしまいそうでした(冷めた観客が多い名古屋の気質なのか、拍手している方は少なかったようですが…)。それでも、見終わった後もかなりの時間、主題歌の♪五右衛門ロック 五右衛門ロック♪という旋律が残りました。

お芝居を見るのが好きな方にも、もちろん、お芝居を見たことがないという方にも、おススメのお芝居の形かもしれません。

個人的には…森山未來くんに私は目が釘付けになりましたが、男性陣には松雪泰子さんの生足がおススメなのでしょうか。

またぜひ芝居を見に行きたい…できれば古田新太さんの芝居を生で見たいと思ったお芝居でした。

(K.T.)
by terakoya21 | 2009-10-21 21:41 | その他の記事

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