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世界の街角から ~Da Esquina do Mundo~ (てらこや新聞54号 木下さんのコーナーより)

これまで数回書きましたが、仕事で通訳をする機会があります。

外務省では、二国間の秘密の話もあるので、通訳会社にお願いするのではなく、外務省員が通訳する機会が多くなります。かといって、通訳課や翻訳課などがないため、その語学ができる者が通訳をやることになっています。自分の担当以外の国を担当している課などから突然「通訳をやってほしい」と声がかかります。

そこからはその国のことや、何が問題なのかなどを一生懸命に勉強します。日本語で聞いても分からないような専門用語もたくさん出てきますので、まずは「日本語で何を言っているんだろう」というところから調べることも多いのですが、自分の課の担当業務は通常通りありますので、調べものは週末にせざるを得ません。

ただし、私はこれまで「通訳の技術」の勉強をしたことがなく、すべて我流です。畏れ多くも皇族の通訳をさせていただく機会も多いほか、総理や大臣レベルの通訳も頻繁にありますので、大丈夫かなと思うこともしばしばですが、「度胸で乗り切る」と腹をくくりやっています。大きい声では言えませんが、多少間違えても、間違えたことを気づかせないことが重要(!)と、多少の間違えなら知らん顔です。

ことわざや言い回しを多用したり、ワン・フレーズが異常に長かったりする人もいて、「こいつめ~」とイライラすることもよくありますし、また、人によって相性もあるので、それほど難しいことを言っていないにも関わらず、なぜかなかなか訳しづらいと思うこともあります。「これも経験のうち」「これも勉強のうち」と思ってやっておりますが、30分程度の通訳でも疲労困憊ですね。

ただし、裏方とはいえ、日本外交を支える方々の発言を直接聞くことができ、また、それを外国の要人に伝えるという仕事は、責任が大きいだけに、大きなやりがいになりますし、また、日本と外国との関係が少しでもよくなればと思い、がんばっています。
by terakoya21 | 2009-10-20 14:27 | 世界の街角から

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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