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世界の街角から ~Da Esquina do Mundo~ (てらこや新聞52号 木下さんのコーナーより)

外務省には、東京の外務省(外務本省)と外国にある日本国大使館や総領事館(在外公館)がありますが、この2つはどのように意思疎通しているかご存知ですか?

小説に「米国の**大使が東京に打電した」なんて出てくることがありますが、本省と在外公館は「電報」でやりとりをしています。電報と言っても、電話会社を通じているわけではなく、現在は、外務省の職員のコンピューターから発出できる仕組みになっています。

東京からは「**を調査しなさい」「大統領に**と言いなさい」「**を交渉しなさい」などの指示が多く、在外公館からは、現地の報道を伝えるものや、現地政治家や有職者からの情報収集の報告、また、「**大統領から、△△の依頼があったのだけれど、日本政府としてどう答えたらよいか」などの照会も多くあります。

秘密事項も多いため、発出すると、コンピュータが文字を暗号化し、在外公館はそれを受け取ると、暗号化された文字を日本語に戻します。在外公館と在外公館同士の電報もありますので、毎日毎日多くの電報が飛び交います。

この「電報」は、電話やメール連絡と異なり、全て公文書ですので、歴史に残る文書も多いです。一度発出した電報は、「あぁ、間違えていた」といって、すぐにキャンセルできません。ですから、この電報を作成する時には、事実関係に間違いがないように注意深くなります。また、上司を含め関係部署の了解を得た上で、漸く発出できる仕組みになっています。

東京にいても、在外公館にいても、外務省員の仕事は、朝電報を読むことから始まります。電報を読んで、「今日はこれをやらなくちゃいけない」、「誰々と会って、これを言わなきゃいけない」と1日のスケジュールを考えるのです。

そして、私の手元には今日もまた多くの処理しなければならない電報が届いています・・・。
by terakoya21 | 2009-08-07 16:09 | 世界の街角から

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


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