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Charm of English 英語の魔法 (てらこや新聞48号 亀井先生のコーナーより)

~英語の魔法~に私がかかってもう27年が経とうとしています。英語を教えることでお金をもらい始めて今年で18年目を迎える私ですが・・・今、英語を教えていて、いつも憤り、葛藤を感じるのが・・・英語を学ぶことに対する多くの人々の誤解です。

英語は、私たちにとっての日本語と同じく、英語を母語として話す人々の文化を貫く大切な言葉です。そのために英語をとりまく背景知識や文化理解は欠かせないものです。それなのに、「話せれば」という意見ばかりが先行し、英語という美しい言葉に貫かれている英語を話す人々の文化や精神を理解することをないがしろにしている日本の英語教育・・・そして、多くの人々の持つ偏った英語への憧れに私は・・・恐怖さえ覚えることがあります。

その中で、こんなに情報の詰まった高校英語の教科書を、内容理解に時間を割くことなしに終わらせていく・・・ところにもこの誤解が大きく現れ、誤解を助長しているようにも思えます。そして、日本語というこれまた美しい言葉をしっかり子どもたちに教えていく努力を怠っている姿と重なり、悲しい思いをすることもしばしばあります。

そこで、私が子どもたち、特に高校生に英語を教えながら出会い、心動かされた英語の文章を少しずつ紹介してみるコーナーを作ってみました。毎月は無理でも、隔月や特大号のたび・・・くらいには書いていけたらと思っています。

Most of all, I know God keeps me strong and helps me see how good can come out of a bad situation. I think that if I can help other people find hope in their hard times, then that is worth losing my arm for.
-Bethany Hamilton

何よりもまず、神様が私を強くし、どのように悪い状況から良いことが現れるかに気づかせてくれることを私は知っている。辛い時間を 過ごす人々が望みを見つける手助けを私が出来るとしたら、私が腕をなくしたことにも価値があると思う。
-べサニー・ハミルトン

(本文は高校3年生英語教材Voyager Reading Course Lesson 9第一 学習社・訳Y.K.)

ソウル・サーファーと呼ばれるベサニー・ハミルトンは、13歳の2003年10月31日、サーフィンをしていてサメに襲われ左手をなくしましたが、今でもサーフィンを続けています。その彼女の話がこの英語の教科書に載っています。彼女が話の中で何度も言っていますが、おそらく彼女は周囲の愛に大いに助けられ、このような言葉が言えるのでしょうが、13歳(今でも19歳)という若さを考えると・・・彼女の精神力には感服します。

A terrible thing did happen to me, but I have been very blessed in my life.
私にはある1つのひどいことが本当に起こったけれど、私は人生において、とても恵まれてきた。
(本文はVoyager Reading Course・訳Y.K.)

そんな風に思える自分でありたい、そして、すべての子どもたちがそう思って生活できる社会にするために努力する大人でありたいという思いを新たにするお話です。

(Y.K)
by terakoya21 | 2009-04-12 19:51 | その他の記事

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