世界の街角から ~Da Esquina do Mundo~ (てらこや新聞47号 木下さんのコーナーより)
2009年 03月 14日
カーニバルは毎年2月から3月の間に行われる宗教行事ですが、TV等で紹介されているように、ブラジルの場合は踊りまくりの半狂乱で熱気むんむんになります。特にリオデジャネイロのカーニバルは有名で、世界中から多くの観光客が集まります。
あのサンバ・パレード、実はチーム毎の競争ってご存じでしたか?1年前から、テーマを決め、各チームが歌も衣装も踊りも大きな山車も全て作るのです。様々なレベルのチームがあるのですが、日本のTVで放映されるような上級レベルは、最終日にパレードします。1チーム5千人ほどで、上級レベルチームだけで10チーム位が参加しています。パレードには約800メートルの常設の道があり(1年に1回しか使用しません!!)、 各チームが約90分かけてそこを踊り抜けます。5千人のチームの構成員はもちろん、観客も汗をかきながら踊り続けます。そして、衣装や歌やパフォーマンスなどに点数がつき、優勝チームが決まるのです。
私がブラジリアの大使館で仕事をしていたときに、リオのカーニバルを2回見に行きました。本当に圧巻で、時間があっという間に過ぎていきます。きらびやかな衣装や山車もさることながら、老若男女が楽しんで踊り狂うのです。ブラジル人は生まれながらにリズム感があるので、見ている方も楽しくなり、観客でも一体感を持つことができます。ストレス発散にも最高でした。
ちなみにリオの総領事館で仕事をしていたときには、カーニバルの時期には日本人観光客がパスポートをなくしたり、財布を盗まれたりする事件が増えるので、カーニバルには行けず、総領事館に待機でしたが・・・(T^T)。
今年もどのチームがどんなパレードをするか、今から楽しみです。