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My Flower Arrangement (てらこや新聞43号 竹川のコーナーより)

Flower22 「植生的にアレンジする」

季節はすっかり秋。10月、約1ヶ月ぶりにフラワーアレンジに行ってきました。

今回のアレンジは、フェゲタティフと呼ばれる技法で生けました。vegetativeとは「植物(界)の、植生的」という意味で、自然の一場面をそのまま切り取ってきたかのように生けるヨーロピアンアレンジの一種です。「これ」と決まった形は無く、自然のあるがままの様子を想像してアレンジしていきます。自然に咲く様子をそのまま生けるので、かなりのびのびと大胆に生けていきます。

この技法でアレンジするのは、かなり久しぶりのことだったので、とても難しかった…(>_<)。出来上がったこの作品、先生に手直しを加えてもらいました…。

メインに活かした花材は、緑の色が目にも鮮やかなドウダンツツジ。秋が深まってくると、とても綺麗に紅葉する木ですね。以前、友人と紅葉を見に行った京都・嵯峨野のお寺で、「キレイ~。何ていう木やろ~?」と友人と話していたら、同じように紅葉を見に来ていた見知らぬおばさんに「ドウダンツツジって言うんですよ。」と教えてもらったことを思い出します。葉の色とつき方、繊細な細い枝の線がとても美しい木です。その良さを活かして、全体に大ぶりにあしらいました。

足元は、いかにも自然の草がそこにあるかのように見せるため、様々なグリーンでまとめ、群生して咲いている自然の花々の様子を再現してみました。

花は、メインに、ビロードのような深い赤黒の色がとても秋らしい雰囲気を醸し出しているダリアを足元に低くあしらいました。そして、太陽を求めて上に向かって咲くように立ててあしらっているのは、星型の小さな花が可愛らしいホワイトスターと、秋の代表格・紫色のリンドウです。群生して咲く様子を表すのに、一種類ずつを固めてあしらうようにアドバイスされました。後ろ側に少し顔をのぞかせているのは、瑞々しい艶やかな赤い色の実がつくビバーナム・コンパクタ。少しでも実ものがアレンジに入ると、自然の雰囲気が増し、重宝します。
My Flower Arrangement (てらこや新聞43号 竹川のコーナーより)_c0115560_14112091.jpg

瑞々しい緑の中に、花が群れ咲いている様子。自然の中で、花がどんな場所にどのように咲いているのか、普段から注意して見ていきたいと思い ました。

深まる秋、自然の中で、様々な植物をいろいろ観察してみてはいかがでしょうか。

(K.T.)
by terakoya21 | 2008-11-14 14:11 | Flower Arrangement

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