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  • あとがき (てらこや新聞82号より)
    [ 2012-02-10 14:07 ]
  • Bonjour! (てらこや新聞82号 
    [ 2012-02-09 14:54 ]
  • Howdy (てらこや新聞82号 竹川のコーナーより)
    [ 2012-02-08 14:36 ]
  • My songs (てらこや新聞82号 かめいのコーナーより)
    [ 2012-02-07 14:39 ]
  • Ticket to Arts and Literature (てらこや新聞82号 アシスタントのコーナーより)
    [ 2012-02-06 15:53 ]
  • BROADアイ (てらこや新聞82号 小野さんのコーナーより)
    [ 2012-02-05 13:15 ]
  • 上越だより (てらこや新聞82号 下西さんのコーナーより)
    [ 2012-02-04 14:50 ]
  • A Message ~今伝えたいこと~(てらこや新聞82号 かめいのコーナーより)
    [ 2012-02-03 13:29 ]
  • I LOVE BOOKS (てらこや新聞82号 竹川のコーナーより)
    [ 2012-02-02 16:06 ]
  • 世界の街角から~Da Esquina do Mundo~(てらこや新聞82号 木下さんのコーナーより)
    [ 2012-02-01 14:47 ]

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01あとがき (てらこや新聞82号より)

2012年最初の「てらこや新聞」が出来上がりました。ご協力いただいた全ての方々に感謝したいと思います。ありがとうございます。そして、今年も、様々なことが発信できる新聞作りを心がけたいと思っています。皆さん、どうぞよろしくお願い致します。

さて、新しい年が始まり、すでに1ヵ月が経とうとしています。みなさんはどんな年明けを迎えられましたか。私は相変わらず「考える」1年の始まりを予感させる年明けを迎えました。

昨年末の私の誕生日に発表された1年を表す漢字「絆」は、私がこの寺子屋創設以来、年賀状にほとんど毎年書いてきた漢字でした。もちろん、捻くれ者の私は、今年の年賀状にこの言葉を敢えて使いませんでした。なぜなら、昨年の大震災がなくても、私は「絆」を大切にして生きてきた、そして「社会的動物」といわれる人間として生まれてきたからには、それは当たり前のことだと思うからです。だから、それ以前も以後も私の人に対する姿勢は変わらない…そんな思いを年賀状に込めたいーそう思うと、安っぽくなってしまった「絆」という漢字をどうしても使うことができなかったのです。確かに、昨年3月11日に起こったあの地震と津波は、私たちの価値観を大きく揺るがし、また、人間という存在がいかに小さいものかを改めて見せつけました。けれども、それは同時に私たち人間がいかに驕った生活を続けてきていたのかを私たちに思い知らせていた ように思います。それを私たちに教えるためにあれだけの多くの、罪のない人々が犠牲になったことを考えると、私たちは自分たちの生活の平穏と繁栄が多くの人々の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけないと思います。その人々には、自分たちの全く知らない、出会うこともない人々―歴史上の人々や世界中の人々―が含まれていることを忘れてはならないと思います。そして、身近な人々や自分の置かれた環境を大切にするということから、自分たちのできる範囲から、見直し、自分たちもいつしか、未来の日本の、将来の世界の土台になるつもりで生活していくことが大切だと感じます。だから、できる限り、この新聞でも大震災には触れないようにしています。決して、東北にいる友人たちや友人たちの  ご家族を含む被災者の皆さんや、今も不自由のある生活をされている方々を忘れているわけではありません。いつも心の中に彼らをとどめて、自分は目の前の現実に立ち向かうー今年もこのスタンスで生きたいと決意を新たにしています。

そんな中、年末 年始に県外の大学や専門学校に通っている卒業生が、県内の大学に通う卒業生のアシスタントや在校生に 加わり大掃除の手伝いに来てくれたり、近況報告に顔を出してくれたりしました。その中の1人が寺子屋を訪問している間に、高校時代から彼のことを知っている別の生徒の保護者の方が、たまたまいらっしゃいました。そして、その保護者の方が、まず彼にかけた言葉「あっちもこっちもつながりを大切にして、えらいな」というものでした。私もその通りだと思います。そして、この「つながりを大切にする心」が彼を必ずや成功に導いてくれると信じています。

昨年「絆」という言葉が脚光を浴び、皆がやたらと強調するようになった人と人のつながりですが・・・「絆」という言葉は、動物をつなぐ綱という意味もあり、「ほだし」と読めば「束縛」の意味を含みます。人を恋しく思い、つながろうと連絡を取り合い、やたらと楽しく時間をともに過ごす、また今傍にいる人だけを大切にする・・・ということでは決してないはずです。「絆」とは、まずは、「出会い」を大切にし、出会った人々や物、チャンスを生かし、それがいつも傍になくても、「つながり」を信じ、大切にし、維持する努力をし、次につなげていく間にできていくものではないかと思います。その過程は、必ずしも良いことばかりではありません。しかし、大切につなぐ努力を実践してくれている若者たちと、その若者たちに出会うチャンスを与えられたことに感謝しながら、次の若者たちが多く巣立つ寺子屋を今年も目指したいと思っています。皆さん、本年もどうぞよろしくお願い致します。

(Y.K)

by terakoya21 | 2012-02-10 14:07 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01Bonjour! (てらこや新聞82号 

正夢

普段は印象に残る夢を見ることが少ないのだが、昨年の元旦に見た夢は衝撃的だった。昨年から一昨年にかけては、例年通り自宅で年を越し、それほど夜更かしもせず眠りについた。

……1月4日の休み 明け、自宅から出勤しようとしている私。正月 気分が抜けきらず、いつも以上にのんびり気分で玄関を出て、いつものように車へと向かう。
「えっ???」

目の前にあるはずの車がない。辺りを見回してもない。こんなとき、人は意外と冷静で、かなり不可解な行動をとるようだ。私はなぜか家に戻り、もう一度家を出るところからやり直してみる。けれど、車は現れてはくれなかった。

「あぁ!!盗まれた!!!」

……と記憶に残っているのは、ここまでだ。たぶん、この辺りで目が覚めたのだと思う。夢でよかったと思うと同時に正夢かもしれないという不安が心をよぎった。それまで正夢など一度も見たことがないのに、なぜか好くないことはすぐに思いついてしまう。そそくさと部屋を出て、駐車場が見える窓へと向かう。そして恐る恐る障子を開け、車が止まっているはずの場所へと目をやった。

「あぁ……ある。」

確かに、私の車はそこにあった。そして、あの朝からようやく一年が過ぎた。また同じ夢を見ることも、それが現実のものとなることもなかった。しかし、何かの拍子にあの夢を思い出すたび、いまだに私は「もしかしたら……」という軽い胸騒ぎをおぼえる。

♪正夢 / スピッツ / 詞・曲 草野正宗 / 2004.11
正夢:a prophetic dream
逆夢:an ordinary dream

(Y.T)

by terakoya21 | 2012-02-09 14:54 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01Howdy (てらこや新聞82号 竹川のコーナーより)

~2012年の始まりに…~

昨年9月に子供が生まれて以来、お世話で明け暮れていく日々を過ごしている。

それでも年末年始、ゆっくり過ごさせてもらった。休みの主人が手伝ってくれたり、年始は3日間、主人の実家で楽しくゆっくりさせてもらった。

「赤ちゃんでいる時期はあっという間だよ」と友人達からよく言われる。この一年の成長には  目覚ましいものがあるのだろうなと思い、四ヶ月になった赤ちゃんを抱き ながら、やはりいろいろなことが頭を巡る日々だ。

お正月、主人の実家にいた間、赤ちゃんの授乳が終わる度に主人の父が「さぁ、おいで」と身を乗り出し、ずっと抱っこしてくれていた。主人によると、主人が小さい頃は多分抱っこしてもらったことはなく、キャッチボールも母親としていたそうで、赤ちゃんを抱っこするのに身を乗り出してくる父親の姿に驚いているようだった。
そんな姿を見ながら 私自身は、私の亡き父のことを思っていた。子供が大好きで、他人の子供でも舐めるように可愛がっていた姿を思い出し、父が生きていたら、どんなに可愛がってくれただろうかと涙が出る 思いがする。父にとって何より大切だった娘の 花嫁姿を見せてあげられず、孫も抱かせてあげられなかったことが私の親不孝だったと思う。

体中の力を使って泣いている赤ちゃんを目の前にして、とにかく無事に元気に健康に育って  ほしいと願いながら、どんな子に育つだろうと思ったり、人の生きることと死ぬことの脈々と 続いてきた営みを思ったりしている。

この一年、大きな可能性とパワーを秘めた小さな命と一緒に、今しかない一瞬一瞬を大切に過ごしたいと思っている。

(K.T.)

by terakoya21 | 2012-02-08 14:36 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01My songs (てらこや新聞82号 かめいのコーナーより)

新しい年が始まり、半月が過ぎました。大学入試センター試験が終わり、受験シーズンが本格的に  始まりました。今回は、受験生をはじめとする、人生の壁にぶつかった人に  贈る歌・・・ということで書くことにしました。自分が壁にぶつかったり、悩んでしまったりしたとき、なぜだか皆、自分だけが苦労しているように、また  自分だけが悩んでいるように思います。けれど、皆、こうやってひそかに自問自答を繰り返し、自分と闘いながら、次への一歩を進もうとしているものだと思います。

No. 21(人生と愛の歌⑦)
「fighting pose」 (福山 雅治 2011.8.31)
 
 ♪ 寝苦しさは異常気象のせいだけじゃない
人生の空模様 予想よりもずっとベタついてる♪


なんだかどんよりしている心の中の葛藤を思わせる言葉から始まり
まず最初のサビは・・・

♪どんな勝利も栄光も無傷じゃないとするなら
darling darling 痛めた心は意味があると言ってよ
答えはない ただ目の前にある現実に
fighting pose♪


と、強気なのに、少し弱さを愛おしい人に見せています。
そして、

♪信じるものはカネ?夢?神様?それとも愛?
その全てはいったい自分の何を庇うの?♪


なんて自問したと思ったら・・・

♪真っすぐさとか正直さとかそれだけじゃ勝てなくて
切り捨ててきた人や閉じ込めてきた無邪気さを嘆く夜も
あるんだ♪


そんな言い訳をしてみたりして・・・。またまたサビへ


♪流した汗を涙を知ってほしいわけじゃない
darling darling 君を抱いていた両手は
不安と期待を握りしめて チャンスを狙ってる
真夜中のfighting pose♪

♪どんな挫折も敗北も 無駄じゃないとするなら
darling darling 倒れた昨日に明日は来ると言ってよ
鏡の中ギリギリ踏ん張ってる自分にfighting pose♪


♪真夜中の fighting pose♪

私たちにとってのこの時期は、1つの学年の受験シーズンが始まると同時に、次の学年の受験準備が始まる時期です。毎年、自分の受験のときを振り返りもしながら、受験の成功の秘訣は、結局、自分の人生、自分が切り開くのだという強い意志を持つことだと感じます。そして、一方で、私には周囲の人々の、人生の岐路を迎えた私への厳しい優しさがあったということを再認識しながら、毎年、改めて感謝するようになります。だから、私も、生徒たちにはそういう存在でありたい。生徒たちには毎晩鏡の前でfighting poseをとり、強い意志を確認してもらいながら、私たちは、発破をかけるだけではなく、時には彼らの弱音を聞き、受け止められる大人でありたいと思います。

♪どんな挫折も敗北も無駄じゃない♪
そして、♪倒れた昨日に明日は来る♪から・・・
皆さん、人生、何事にも・・・最善を尽くしましょう!!!

(Y.K)

by terakoya21 | 2012-02-07 14:39 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01Ticket to Arts and Literature (てらこや新聞82号 アシスタントのコーナーより)

「明けましておめでとうございます」

2012年が始まりましたね。今年は私にとって、大事な年になる…と思います(笑)

何故なら今年の四月になったら、四年生になるからです。大学生最後の年…悔いの残らないように  過ごして行きたいです。

年明けですが、今回は昨年の事を書きたいと思います。昨年12月中旬に 徳川美術館の企画展示「国宝 源氏物語絵巻に挑む―東京藝術大学 現状模写―」を見に行きました。ちょうど、大学でも源氏物語の講義を聞いていたのと「国宝」という言葉に惹かれ見に行きました。

徳川美術館は徳川家康の遺品を中心にした「大名道具」が展示されています。刀や鎧だけではなく、茶道具や能の衣装や面もあります。以前、友達と徳川美術館に行った時は、「徳川の姫君」という企画展示をしており、綺麗な着物や花の模様をあしらった琴などが展示されていました。さらにびっくりしたのが、お雛様のお化粧道具や調度品(とっても小さくて、可愛いんです!!)まであったんです。

企画展示の目玉である「源氏物語絵巻」は平安時代に書かれたもので、一年に一回しか表に出ない絵巻で、貴重なもの。その「源氏物語絵巻」と一緒に展示されているのが、東京藝術大学の学生さんが描いた模写です。模写はただ絵を写すだけではなく、紙の汚れ具合など細かいところも再現されていて、本当にすごかったです。さらに、岩絵具と言う平安時代の絵巻に使われていた絵具の展示や模写の作業風景、そして実際に模写を行った学生さんのメッセージも展示されていて、生き生きとした展示となっていました。そのメッセージの中で一番印象に残っているのは、「平安時代の絵師に教わっているようだった」というメッセージでした。その学生さんにとって、絵巻の模写は平安時代の絵師との対話だったのかもしれません。私も小説を読んでいる時、そこに作者がいるような気持ちになります。特に大学で近代小説を専攻してからは、そう思います。大学に入る前までは、作者がどういう生き方をしてきたのか、どういう歴史の中を歩んできたのか、そういうことを調べたことが無かったので、作品の世界だけしか知りませんでした。でも、作者のことを知るとより一層、作品の世界観が深まったり、あるいは世界観が百八十度変わったりすることもあります。「源氏物語絵巻」の場合は、絵具や配色の仕方・描き方を知ることで、絵師と対話することができたのかもしれません。

この企画展示では「源氏物語絵巻」だけではなく、源氏物語に関係する書物や源氏物語をモチーフにした装飾品などが展示されていました。本居宣長の書いた「源氏物語玉の小櫛」もあってちょっと驚きました(その時、本居宣長は源氏物語も研究していたことをすっかり忘れていたので…)。「松阪からはるばるやってきたのね」という感じで、感動しました(笑)

美術館に限りませんが、興味あるテーマが取り上げられていると見ていて  とても楽しいです。今度は雛人形の企画展に行こうかなと画策しております(笑)

それではみなさんにとって、2012年が素敵な年に成りますように…。

(Y.Y)

by terakoya21 | 2012-02-06 15:53 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01BROADアイ (てらこや新聞82号 小野さんのコーナーより)

まんまと…

今年はのっけから「まんまとやられた」の連発だ。

元旦以来、ニュースで大騒ぎのオウム真理教元幹部・平田信容疑者。街中にポスターが貼られ日本で最も名の通った指名手配者が、ジツは15年間も大阪の街でフツーに暮らしていた。

まんまとやられてしまったワケだが、そこにはなんと、支え続けた女の存在があった。「人間はひとりでは生きていけない」 とはまさにこのこと。女は住み込みで働ける職を探し、部屋にかくまい、毎日の昼食は女の職場から支給される1000円で からあげ弁当を買って2人で分ける慎ましさ。2人の楽しみは DVDレンタルだったそうだ。最近見たのは、「24」「プリズンブレーク」「ハリーポッター」といった話題モノ。出頭前、最後に見たのは、無人島を舞台に飛行機事故の生存者の生き様を描いたアメリカのドラマ「ロスト」だったという。2人だけの孤独な生活をそのドラマに映し合わせていたのだろうか…。凶悪犯罪の容疑者なのに、その逃亡生活はまるで美談のようになってしまった。

その最中、もうひとつの「まんまと」が発生した。広島の刑務所から中国人の男が脱走したのだ。3日後、「ハラがへった」とあえなく観念したが、脱出の仕方は巧妙だった。

そういえば『破獄』という小説がある。どんなに厳しい牢獄からもスルリと脱け出し、犯罪史上例のない4度の脱獄をした男のストーリーだ。そこで描かれる主人公は、緻密で大胆なヒーローのような存在で、爽やかささえ感じてしまう。

「逃亡者」「脱獄」…いずれも映画や小説の題材になりやすい。「まんまと  やられた」には、どこか惹きつけられるストーリーがある。

(T.O)

by terakoya21 | 2012-02-05 13:15 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01上越だより (てらこや新聞82号 下西さんのコーナーより)

榊原文書と榊原温泉

お正月の初詣を兼ねて、「射山(いやま)神社」(津市榊原町)に行ってきました。帰省先の松阪の実家から、車で40分ほどの榊原温泉郷の中に、この神社はあります。1月5日は、とても寒い日で、乾いた風に吹かれ、気温以上に寒さを感じながら参拝しました。雪国の湿った空気になれた身には、乾燥した寒風は、肌に刺さります。

榊原温泉郷に向かっていくと、北西方面に見える布引山地には風車が林立していました。背後に2000m級の山がある上越市の風景と異なり、布引山地は700mから800mの山々が10㎞くらい衝立のように連なっています。このあたり(青山高原)は風の道があるとかで、二つの風車施設(久居榊原風力発電施設・青山高原ウインドファーム)があり、設置されている風車は20基を越え、新しい風景を作っています。

「射山神社」は式内社(平安時代の延喜式(えんぎしき)に記載された神社)ですが、そのわりにこぢんまりしていました。神社の「縁起」によると、温泉大明神として射山(貝石山)をご神体とし山中に社がありましたが、天正16(1588)年に現在の地に移されたとのこと。不思議なことに、新しい神社の近くにも温泉が出るようになったとか。境内の看板には、次のようなことが書かれていました。

榊原温泉の湧出については太古であったことだけで、だれにもわからないでしょう。ただ1500年前には神宮の湯垢離(ゆごり)に使われ、伊勢の地に入ったところで身を清めて神宮に向かわれていたようです。奈良の都から東に向かうと伊賀に入り、現在 風車が立ち並ぶ笠取山を越えたところが伊勢で、榊原のいちばん西の集落はカリキド(仮木戸=入り口)といいます。神宮の「湯垢離」を榊原温泉「ななくりの湯」を使ったことで都人たちにその名が知れわたり、「ななくり」を題材にした和歌が 数多く詠われ、清少納言『枕草子』では、「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と讃えています。

一志なる ななくりの湯も 君が為 恋しやまずと 聞けばものうし(源経信)


榊原温泉が恋の病をいやす「恋のパワースポット」ということで、境内にはハート型の絵馬がたくさん飾られていました。

なぜこの神社を訪ねたか、それは榊原藩の藩祖「榊原康政」の父祖の地であるからです。

平成22年7月から「榊原文書」藩政日記の解読ボランティアを始めて、1年半ほど経ちました。1グループ4人で、『くずし字辞典』を繰りながら、以前の記事を振り返りながら、またインターネットで江戸時代の事象を調べながら、翻刻(活字化)を進めています。初心者の私はまだまだ、たどたどしい読みですが、おもしろさが募ってきました。こんな状態を「はまる」というのでしょうか。公的な日記ではありますが、江戸時代の年中行事や藩士の生活(当時の上越の様子も)の一部がわかります。殿様同士の交友関係や殿様と家来の関係が伺えます。将軍様と殿様たちの関わり合い……など、生の資料は、飾り気のない内容であっても、興味深いことが大いにあります。

昨年から、宝暦(ほうれき)2(1752)年の『高田御用留(たかだごようどめ)』(読了)と『江戸日記』(10月まで読了)を読んでいます。「御用留」とは、殿様が不在の場所での藩の記録のことです。宝暦2年は、殿様は江戸にいて、高田は留守宅でした。

宝暦2年は、9代将軍徳川家(いえ)重(しげ)の時代(吉宗(よしむね)は前年に亡くなっている)、高田藩は9代藩主榊原政(まさ)永(なが)(当時16歳)が治めていました。

藩主政永は、昨年来、体調不良により江戸城への登城を控えておりましたが、『江戸日記』に よると、5月7日に「今朝明(あ)け7(ななつ)時(どき)御出駕、御病気御全快遊ばされ、御出勤……」とあり、全快し登城しています。

『高田御用留』では、5月11日に項に「殿様御病気御快然、去ル7日被遊(あそばされ) 御出勤(ごしゅっきん)之旨……」と書かれています。江戸から高田への連絡は5日ほどかかっていることになります。400㎞から500㎞の道のりを。

ところが、8月末殿様(政永)の弟(豊三郎)が、病気で亡くなりました。『高田御用留』9月2日の項に「豊三郎様御儀、御病気御養生不被(かなわ)為(させ)叶(られず)、去月27日被遊(あさばされ)御遠行旨、今明け7時申来(もうしきたり)、……新島伊右衛門儀、道中4日切りにて……到着……」とあります。

『江戸日記』では8月27日の項に「……豊三郎様御容体御指重(おさしおも)被成(なられ)候付(そうろうにつき)……」とあり、居合わせた役人や近習の人たちは、御大中(おんたいちゅう)老(ろう)詰所(つめしょ)に様子をうかがいに来ます。そして、8月28日に豊三郎様死去の記事とともに、幕府に喪に服する旨の届けを出しています。

江戸~高田の往来は通常はどのくらいかかるのか、高田の町人が藩士に 伴われて江戸へ向かう例では、『高田御用留』の8月25日に高田を出発したとあり、『江戸日記』9月4日に到着と書かれています。9日から10日が、普通の旅程だったのでしょうか。

『榊原家史料目録・研究』(上越市立博物館)の「榊原家略系図」によると、藩主政永の兄弟は7名ですが、4名も早世しています。その中には、政永  (幼名・富次郎)の1歳年上の兄(幼名・小平太・政(まさ)純(すみ))も含まれます。たった7歳で九代藩主になった政永は、10歳で急死してしまいます。跡継ぎのないまま当主が死亡すると、「お家取り潰し」になることが多いのですが、1歳違いの弟(富次郎)を身代わりに据えることに成功(もちろん幕府も黙認)、藩お取り潰しの危機を回避したそうです。

『高田御用留』『江戸日記』は、藩の公式記録でありますが、また、榊原家の人々の記録でもあります。殿様の病気が治ったとか、お姫様の縁組みが調ったとか、殿様の子供が生まれたとか。そして、その内容に一喜一憂させられています。

榊原温泉郷は、伊勢神宮の祭祀に使われる上質の「榊枝」がとれたことから榊原の地名になり、またこの一帯に住んだ豪族・仁木氏が榊原氏を名乗るようになったとのことです。

by terakoya21 | 2012-02-04 14:50 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01A Message ~今伝えたいこと~(てらこや新聞82号 かめいのコーナーより)

今年3月6日に寺子屋創設13年目がスタートします。創設当初の一番若い小学4・5年生クラスの5年生だった子たちが、この春大学を卒業することになります。谷さんが最初の卒業生の1人です。

また、私が、英語を教えるという仕事を始めてから、今年で21年目になります。その間に多くの子どもたちと彼らの保護者の方々と話をしてきました。10年ひと昔といわれることを考えれば、時代とともに親子関係や子どもたちを取り巻く環境、保護者の方々の子どもたちへの対応の仕方、子どもたちの保護者の方々の態度などが大きく変わってきているとしても単なる時代の流れなのかもしれません。けれど・・・このところ、病みもしくは闇なのではないかとも 思える悩みを子どもたちが持っています。そして、また、他から挑戦を受けたことのない理屈や理論を、高校生や大学生が「正義」として語り、他を認めない姿に憤りよりも悲しみを感じることが多くあります。また、保護者の方々の子どもたちへの思いも、子どもたちの親御さんへの思いもコミュニケーション不足からどちらも一方通行になりがちだと感じ ます。

そして、ここ数年ずっと私は、いろいろな方々と話しながら、自分の意見を暖めてきました。ここ数年、そろそろ、それを語るときなのかもしれない。また、もう少し多くの人々の話を聞いたほうがいいのかもしれない・・・とずっと考えています。ただ、今年は考えるだけではなく、行動に移していきたい。失敗しても、子どもたちの閉塞感を少しでも減らし、子どもたちが未来に希望を見出し、自分の行き先を見つけてくれたら・・・と思い立ちました。

そこで、2月に中学生以上のお子さんの保護者の方々の「今、伝えたいこと」をお聞きするためのTea Timeを次のように行おうと思っています。今年は2・3ヶ月に1回、少しずつ改善しながら行っていこうという企画の第一回目です。参加ご希望の方は、2月7日(火)までに一度お電話いただき、9日(木)までに参加費をお支払い下さい。

私には自分の子どもがいません。そのことは、ときどき指摘され、正直なところ不快に思うことの多い指摘です。この仕事を始めて数年の間は、「だから何?だから子どものことがわからないというなら、塾に子どもを預けるのをやめればいい」と反発していました。その後、真剣に子どもを産んでみようかと思ったこどもあります。けれど、今となっては、私はずっと「子ども」「むすめ」といわれる立場にいるまま大人になっているからこそ、子どもたちにできることがあり、この仕事を続けていけるのだと思います。「自分の子は違う」とよく言われますが、 それも、「よその子だからできる」ことがあるということです。「愛情」の形や深さはどのような形であれ、ひとそれぞれ。そして、私も両親だけに育てられたわけではないように、「親」以外の大人が子どもの成長に果たす役割は意外と多く・・・・そして、そのような人々の支えや教えが有難いと思えるときが、人生には必ず来るものだと私は自分の経験から確信しています。   

(Y.K)


第一回 Tea Time
今、子どもたちのことで、悩んでいること、思っていること、感じていることをいろいろと話してみませんか?
お茶を飲みながら気軽にお話していただければと思っています。

日時: 2月11日(土) 午後2時~3時30分
参加費用 寺子屋生保護者 600円   
寺子屋生保護者以外 1,000円
(お菓子・お茶代・コピー代などを含みます)

お問い合わせ・お申込みは
寺子屋かめい
tel/fax 0598-21-0148
email: terakoya@poppy.ocn.ne.jp まで

お電話でのお問い合わせ、お申込みは火曜日~土曜日の14時から22時までにお願い致します。

by terakoya21 | 2012-02-03 13:29 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01I LOVE BOOKS (てらこや新聞82号 竹川のコーナーより)

BOOK34:東野 圭吾
「容疑者Xの献身」

昨年9月の出産前、切迫早産で約一ヶ月半入院しました。お腹は大きくて日に日に重くなるとは言え、体は元気そのものなのに絶対安静と言われ、一日中ベッドで過ごすしかなかった入院生活の間、2、3日に一冊の割合で合計20冊の本を読みました(^-^;。その中から読みごたえのあった一冊「容疑者Xの献身」をご紹介します。

昨年末、テレビで福山雅治さん主演の同名映画が放送されていたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね(私は赤ちゃんが生まれてから早寝になり見られませんでしたが(T_T))。でも、テレビドラマの「ガリレオ」は見ていたので、ガリレオ天才物理学者・湯川学は、読みながらどうしても 福山雅治さんのイメージがちらつきました(^-^;

湯川が天才数学者と認める大学時代の親友・ 石神は、高校で数学を教える不遇な日々を送っています。石神が住むアパートの隣には花岡靖子が一人娘の美里と慎ましく暮らしていて、石神は靖子に秘かな想いを 抱いています。彼女達が靖子の前夫を殺害したことを知った石神は、彼女達を救うために完全犯罪を企て、彼女達に指示を与えていきます。捜査に行き詰まる湯川の大学時代の同期・草薙 刑事が湯川に相談をもちかけるものの、当初湯川は傍観し捜査協力はしません。湯川が石神のアパートを訪れ久々の再会を果たした時も、湯川は純粋に旧友との再会を楽しんだのですが、ふとしたことから事件に石神が関わっていると感じ、独自に解明していく…というストーリーです。

私は今までミステリー、推理小説というジャンルの本をほとんど読んでいないのでよくわかりませんが、この本では読み始めてすぐに誰が犯人か分かります。その犯人を救おうと天才数学者が企てる完全犯罪を解き明かしていくという内容になっています。

湯川が数学の新しい問題を思いついたと石神に言う言葉があります。「人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか。ただし、解答は必ず存在する。」解けない問題を作っているのが石神で、それを解こうとするのが湯川…そんな形で物語が進んでいきます。まさにこの台詞が物語を象徴しています。

推理小説だけれど、登場人物の心情が丁寧に描かれていて、読みごたえがありました。読後は 何とも言えない切なさが漂いました。

この本はガリレオシリーズの第3弾で、直木賞受賞作です。私は前作2冊を読んでいませんが、後のシリーズは読みたいと思い第5弾のシリーズを購入しました。が、赤ちゃんのお世話に明け暮れる日々…読めるのはいつになるでしょうか(^-^;

(K.T)

by terakoya21 | 2012-02-02 16:06 | 新聞82号 | Trackback

携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01世界の街角から~Da Esquina do Mundo~(てらこや新聞82号 木下さんのコーナーより)

ブラジルのテレビで天気予報を見ていると、雑!と思うことがあります。日本の場合は、国土が狭いこともあり、かなり細かい地点までの天気図が放送されますが、ブラジルの国土は日本の23倍で、その国土全てが一度に画面に出るので、日本の15倍くらいの面積にあたる部分は大きく晴れマーク、あとの8倍くらいの部分は大きく雨マークというような天気図が出ます。

南部の一部の地方を除いて雪が降ることはなく、また、多少の雨が降っても傘を差さない人たちですから、晴れても、雨が降っても、あまり関係ないのでしょう。ブラジル人から「明日の天気は雨だから・・・」とか「来週から寒くなるらしいよ」なんて話はほとんど聞きません。日本では、例えばコンビニやレストランなどでも、天気によって、展示を変えたり、納品量を変えたりすると聞きますが、こちらではそんなことはないのでしょうね・・。

(Y.K)

by terakoya21 | 2012-02-01 14:47 | 新聞82号 | Trackback