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BROADアイ (てらこや新聞143-144号 小野さんのコーナーより)

フェイクニュース

今年の流行語になりそうなこの言葉「フェイクニュース」(偽のニュース)。

火をつけたのはアメリカのトランプ大統領です。CNNやニューヨークタイムズなどのメディアはウソばかり流していると批判する時の決まり文句です。自分もウソをついているのに平然としたものです。振り回されるのは新聞読者やテレビ視聴者。もう何を信じていいかわからないですね。

かつてニュースは、新聞社やテレビ局のプロの記者がお伝えするものとして一定の信頼を得ていました。誤りも多いですが誤った場合は訂正します。そのニュースの舞台がインターネットに移りました。多くの人がネットでニュースを見るため、新聞社やテレビ局は自社ニュースをネットにも掲載します。ところがネットは誰もが情報を発信できる場でもあるので、出所不明な情報や間違っていても訂正されることのない有象無象のニュースも出回り、ウソとホントが混在するようになりました。

皮肉なことに、テレビ局自身が情報収集をネットに頼るようにもなりました。もはや現場に行ってカメラに収めたものだけがニュースでなく、一般の人がスマホで撮りネットに掲載したものをテレビ局が許可を得て放送に使うのです。映像が本物かどうかを判断するのが大変です。例えばテロ事件が起きて、あたかもその場にいた人が「爆発の瞬間」として掲載したかのような映像が、じつは関係ない過去の事件の映像だったとか、合成画像だったとかいうこともあります。まんまと騙されるケースも…。

インターネット時代の「ウソかホントか」論争。トランプ大統領はいいところ突いているんです。


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by terakoya21 | 2017-05-04 08:30 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞141-142号 小野さんのコーナーより)

本当に、そんな言い方してるのか?

みなさん、こんにちは。しばらく登場していなかったので初めての方も多いでしょう。東京のテレビ局で国際ニュースを担当しています。

2016年はイギリスEU離脱、北朝鮮ミサイル、ベルギーやフランスや バングラデシュのテロ、リオ五輪、オバマ広島訪問、トランプ、パククネ、プーチン…重大な国際ニュースが目白押しでした。

国際ニュースが注目されるほどに私たちニュースの制作現場が気を遣うのが、外国語の日本語訳です。外国人の発言には日本語の字幕が出ますね。重要人物の注目発言はテレビ各局が同じ部分を切り取るので、日本語訳に違いが表れます。

ある日、私たちはアメリカ大統領選挙でヒラリークリントンの発言にこんな字幕を出しました。「討論会を見てくれたかしら?残り2回もこの勢いで行くわ!」。するとテレビを見ていたある大学教授から、「女性であることをことさら強調する伝え方に強い違和感を覚えた」と指摘を受けました。でも私たちは、正確であることと同時にその人のパーソナリティーやその場の雰囲気にできるだけあった日本語訳を心がけます。ヒラリーさんがしゃべったその場の雰囲気を見て、私たちはこの訳がピッタリだと思いました。

例えばドナルドトランプが演説で激しい口調で発言した際には「国境に壁を建てる!費用はメキシコに払わせる!」であって「壁を建てたいと思います。費用はメキシコに支払ってもらいます」という優しい表現ではありません。

ただ、黒人の発言だと乱暴な言い方になりがちで、白人だと「です、ます」調になりがち。ウサインボルトだと「俺は」と訳され、マイケルフェルプスだと「僕は」と訳される。これは紋切り型ではないかという指摘もあり、確かにその通りです。

あらためて胸に手を当てると、その人物のパーソナリティーに近づけようとしてやっていることが、視聴者に先入観を与えているとも言えます。国際ニュースを日本の視聴者にわかりやすく伝えようとするあまり、「良者と悪者」、「敵と味方」を押し出しがちです。同じことをオバマ大統領とプーチン大統領が言っても、かたや正義感に満ちて、かたや冷徹に描きがちです。

本当にそんな言い方しているのか?時々テレビを疑ってください。私たちも日々、よくよく考えながらお伝えしてまいります。


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by terakoya21 | 2017-03-10 11:40 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞137号 小野さんのコーナーより)

地球は臭い

先週、パリ特派員のKさんは散々な目に遭いました。世界遺産に関する取材でフランスを発ちトルコのイスタンブールへ。するとフランスのニースでトラックが群衆に突入するテロが発生。これは大変だとニースに飛んだら、さきほどまでいたトルコで今度はクーデター。特派員はあっちへ飛びこっちへ飛びと振り回されっぱなしです。

Kさんは着任して2年目ですが、すでに大規模なテロ事件を4回も取材しています。かつてヨーロッパの特派員と言えば、パリは芸術やグルメのリポート、ロンドンは王室リポートなんていうのが定番だったのですが、今や予想もしないことが次々起きて危険とも隣り合わせの臨戦態勢。


世界が変わりつつあります。


アメリカは唯一の超大国ではなくなり、経済大国となった中国は軍事力を強め、中東の秩序は崩れてテロリズムがのさばり、ヨーロッパは足並みが乱れ不満が渦巻き、ロシアは強権的に…ニュースは毎日、緊張感に満ちた世界を映し出しています。


「日本は澄んだ池のようだ」とは、アメリカの前の駐日大使が言った言葉です。「日本人は澄んだ池に住む魚だから外にでたくないんじゃないか」との指摘でした。そりゃ、今の世界に出ていくのには勇気がいるかもしれません。


そんなとき、「国際」=「小臭い」と、思い浮かべてみてはどうでしょうか。国際化は、自分と異なる相手のちょっと“臭い”ところを理解して許容し合うことだという意味です。私の大学時代、国際関係論ゼミの先輩が居酒屋で話していたネタですが、なかなか的を射ています。


世界には、自分と同じように食べ、走り、考え、泣き、笑う人たちがいて、でもそれぞれが臭いを放ちながら生きています。そのひとりひとりの思惑や感情が友好や衝突を生みながら関係を作っています。


今、私は「国際部」というセクションで海外から送られてくるニュースを扱っていますが、後輩の記者には、世界のどんなニュースでも人の声や表情を大切に伝えようと言っています。


私たちのニュースを見て「小臭い」を思い出していただければ、そして世界に出て行っていただければ本望です。


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by terakoya21 | 2016-09-18 08:30 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞118号 小野さんのコーナーより)

英語力

みなさんたいへんご無沙汰しています。亀井先生から「忙しければ書ける時に書いてくれればいいから」と言われ、その言葉に甘えていたら10ヶ月がたちました。「そのうちやろう」と思っていると機会を失うものです。
久しぶりのコーナーのタイトルが「英語力」・・・。なんとも平凡ですみませんが、アメリカで生活して2年、なんとかしなければと思うのはやはり日本人の英語力です。

最近、日本のキャリア官僚が「うちの若いのがアメリカの大学に入れてもらえなくて・・・」と嘆いていました。外務省や財務省は、入省して数年後の若手を海外留学させるのが通例です。ところが最近、中国人留学生に圧倒されて日本の官僚の卵はハーバードやコロンビアといった名門大学に入学できないというのです。理由は英語力です。

かつては「ニッポンだから」と、少々成績が悪くても下駄を履かせてもらって入学できたのが、最近は、国力のあがった中国や韓国やインドなどからの留学生がアメリカに押し寄せ、日本だけの特別扱いはなくなったそうです。実力が問われる中、日本人の英語力のなさが露呈しているわけです。日本で最高水準の教育を受けた彼らでさえこのありさま。マズい事態です。

他方こんな強者もいます。私が最近知り合ったニューヨーク在住の日本の銀行のマネジャーHさんは、英語とフランス語が自由自在。大学が関西ということもあり(?)ノリがとてもいい人です。このHさん、ニューヨークでは部下の9割が欧米人ですが、赴任してわずか1ヶ月で部下の心をガッチリとつかみました。毎日、職場の各セクションを歩いて回り、ギャグを英語やフランス語でぶちかますのです。彼が歩くところフロアのあちこちでドッカンドッカンと笑いが起き、「こんな面白いボスは初めてだ」と、活気ある職場になっているそうです。Hさんの後輩が尊敬のまなざしでそう話していました。

ちなみに私のいる支局でも最近、英語がパーフェクトな日本人を募集しました。面接で問うたのは「英語でケンカができますか?」。でもなかなかこんな人、いませんでした。残念・・・。
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by terakoya21 | 2015-02-20 15:53 | Broadアイ

BROADアイ(てらこや新聞106号 小野さんのコーナーより)

この映像は本当か!?

竜巻の瞬間映像、旅客機が着陸に失敗した瞬間映像、街中の火災で爆発音が響く様子…。これらはこの半年以内にニュースで放送されたものですが、いずれもテレビ局のカメラで取材したものではありません。ユーチューブやフェイスブックなどから引っ張ってきたものです。

例えば竜巻。10年前なら記者は一報を消防や警察から聞きつけてカメラマンと現場に急行しました。現場に着く頃には竜巻は消えています。家庭用ビデオで瞬間を撮影した人が付近にいないかどうか、記者は血眼になって探し回ったものです。ところが今や、「目の前で竜巻が起きている!」といろいろな人がリアルタイムでネット上に次々と映像をアップします。記者はネット上で事件・事故を覚知し、現場に行かずとも、撮影した本人にメールして許可を得られればこれらの生々しい映像をそのまま放送に使えるわけです。

ところが落とし穴があります。「映像はウソかもしれない」ということです。今やコンピューターグラフィックで映像加工は容易です。UFOの動画がたいていウソっぱちであるように、ネット上にある映像は疑ってかからねばなりません。私たち記者は、撮った本人に時間や場所を細かく聞くなど、映像が本当であるかどうかを徹底して確認します。中には、他人が撮ったものをあたかも自分が撮ったかのようにしてネットに掲載している人もいます。だから確認作業にはとても時間がかかります。

情報の扱い方でも同じことが起きています。アメリカでは、事件の容疑者の逮捕の一報を、なんと警察本部長自らがツイッターでつぶやくということが当たり前です。そしてそれが最も早い情報だったりします。日本の場合、警察署長の部屋の前に各社の記者が集まって署長が出てくるのを待ちますが、アメリカでは記者はツイッターにかじりつくことも多いのです。ただここでも落とし穴、ツイートは警察本部長を名乗るいたずらかもしれません。速報性を考えればすぐにでもニュースにしたいけれど、確認を怠ると大誤報になりかねません。
「便利だけど怖い」…記者のソーシャルメディア評です。
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by terakoya21 | 2014-02-17 15:26 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞101号 小野さんのコーナーより)

学者と政治家

先日、ある日本人経済学者の自宅に取材に行きました。ニューヨークから車で北へ2時間、コネチカット州の田舎町にある閑静な森の中の一軒家です。名門イェール大学に在籍する御年77歳のこの教授は、何を隠そう安倍首相のご意見番。内閣官房参与として、遠く離れたアメリカから安倍首相の経済政策を指南する1人です。消費税を予定通り上げるか 否か、安倍首相がどう考えるべきかをインタビューしました。

テレビカメラがセッティングされる様子を眺めながら、教授が私にポツリと言ったこと。「昔は注目されなかったが、アベノミクスが脚光を浴びるようになって、おかげで私も売れてきましてね…」。東大やイェール大学で教べんをとってきた経済学の大御所が今さら何をおっしゃっているのだろうと思いましたが、経済学者として顔が売れれば自分の主張も広く知られ、やがてはその主張が実際の経済政策により影響力をもって反映されると いうことなのでしょう。

それにしても、こんなアメリカの田舎町に住んでいて日本の人々の暮らしがわかるのだろうかと思ってしまいますが、人々の暮らしをしっかり 目で見て考えるのは政治家の仕事。その政治家が考えることが、ものごとの原理や理屈から考えて無理がないかどうかを見るのが学者の役割です。どちらがかけてもいけません。
私は教授に、日本の最新のGDP速報値が発表された瞬間をパソコンで 見てもらい、消費税アップをどう考えるべきか尋ねました。果たして速報値はアップしていましたが、とりわけいい、というわけでもありませんでした。教授はひとつひとつの細かな統計まで丹念に見たあと、カメラに 向かって「今の経済の上昇傾向を持続させることが肝心なので消費税 アップはまだ先送りした方がいい」と、かねてからの考えを再び述べました。

そして、「安倍首相はいろいろな方から話を聞かれると思いますが、私もお手紙を書きますよ」と。その目はとても優しいものでしたが、自信に満ち溢れていました。

(T.O)
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by terakoya21 | 2013-09-13 07:30 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞100号 小野さんのコーナーより)

国連

ニューヨーク支局の大事な取材先のひとつに国連があります。世界193の国が一堂に会する場です。

本部の建物は一見ガラス張りで綺麗に見えますが、中は壁のひび割れなども多く、かなりガタがきています。歩いて回ると、さまざまな国から贈られた絵画やブロンズ像や織物などがいたるところに飾られていて、まるで民族博物館です。

こうした様子に象徴されるように国連は、様々な国のそれぞれの文化、思想、思惑が混ざり合い、同時にぶつかり合う場です。例えば「ユニセフ」や「開発会議」などの専門機関には多くの国出身の専門職員がいて、世界各地の問題を解決しようと知恵を結集しています。一方で、上位組織の安全保障理事会などは、大国のプライドがぶつかり合う場です。それがゆえにうまく機能しない側面も あります。国連そのものが様々な思惑に左右される現場で、私の知人の国連職員は「何かをやろうとするとがんじがらめになって前へ進まず、役所以上の役所だ」と嘆いています。

国連は、世界が注目する人たちが逆に世界に向けて発信する場でもあります。アメリカ嫌いな中米ベネズエラの大統領が、時のブッシュ大統領のことを「悪魔」と叫んで物議をかもしたり、政権交代を果たしたばかりの鳩山首相が温暖化対策を訴えて注目されたりしました。

これを書いている今朝、パキスタン出身の16歳の少女が国連で感動的なスピーチをしました。彼女は、女性が教育を受ける権利を訴えて武装勢力に銃撃され、その後奇跡の回復を果たしたマララ・ユスフザイさんです。「教育はすべてを解決する。 たった1人の子ども、1人の先生、1冊の本、1本のペンが世界を変えることができる」。そう力強くスピーチしました。将来きっと国のリーダーになる…。ニュース原稿を書きながら私はそう確信しました。

国連は時に人を揺さぶる場でもあります。
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by terakoya21 | 2013-08-01 00:15 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞99号 小野さんのコーナーより)

「ニッポンから来ました」

日本のテレビほど、世界の隅々の出来事にまで関心を持って報じているものはないでしょう。

中国、韓国、アメリカ、ヨーロッパの大きな出来事に限らず、南米やロシア、アフリカなどあらゆる地域の出来事にまで日本のテレビは関心を持ち、ニュースや情報番組で多くの時間を割いて伝えます。例えばチリの鉱山が崩落して作業員らが生き埋めになったニュースは、日本人がいるわけでもないのに日本のテレビは現地から生中継で伝えました。アメリカ・オクラホマ州で竜巻被害が出たニュースでも、日本のテレビ各社は地元テレビと変わらぬ迅速さで現場へ飛び、連日、生中継をして熱心に取材しました。

世界中のさまざまなニュースの現場では、たいがい日本のテレビカメラの数が最も多いと言えます。

アメリカでは、テレビはアメリカ以外の出来事にはほとんど関心がありません。日本の出来事がニュースで流れることがたまにありますが、天気コーナー前の30秒フラッシュニュースです。この「温度差」は何か??

アメリカのニュース番組は出来事を次から次へとシンプルに伝えるだけのものであるのに対し、日本のニュース番組はストーリー仕立てにして伝えます。だから、そこに興味深い人間ドラマや自然現象があれば、大きなニュースになるのです。たとえそれが日本の出来事でなくてもです。だから私たち特派員はとても忙しい(笑)。あちらこちらへ飛んで自前のカメラと自前の記者リポートに命をかけます。

私自身、中米ベネズエラの大統領選挙、貿易関税をめぐるカナダの酪農家の動き、銃規制に戸惑うテキサスの田舎町などを取材しましたが、その都度、「ニッポンのテレビがなぜこんなところに!?」という驚きをもって迎えられます。

こうしてカメラに収めた“自慢”の映像とリポート。どうぞ味わってください。
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by terakoya21 | 2013-07-07 10:38 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞98号 小野さんのコーナーより)

転居

ご無沙汰しています。今年1月からアメリカ・ニューヨークに移り住みました。今度は、海外で起きた出来事を日本の視聴者に伝えるのが仕事です。

日本テレビ系列は、ワシントンや北京、パリ、カイロほか各地域に支局があり、特派員が日々取材して日本へニュースを伝えています。私のいるニューヨークは北米と南米が守備範囲です。ただ最近は、中国や韓国などアジアのニュースが活発で、アメリカ発のニュースは押され気味です。

アメリカは、長く日本が憧れ、見習い、でも対抗心を持ち、時に衝突する対象であり続け、日本の社会には通奏低音のようにアメリカ文化が響いています。

ただ実際に住むと、特にマンハッタンなどは道は汚く凸凹だし、地下鉄はエスカレーターもエレベーターもほとんどなく、車椅子やベビーカーは大変。雨が降ると雨漏りがしてすぐに列車がストップ。日本に比べれば粗雑なことも多くあります。

今後、またいろいろなことについてリポートしていこうと思っています。では。
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by terakoya21 | 2013-05-23 11:28 | Broadアイ

BROADアイ (てらこや新聞93号 小野さんのコーナーより)

ウラ取り

テレビでキャスターがもっともらしい顔でしゃべるのを聞いたら、新聞でもっともらしく活字になっている記事を見たら、多くの人は、それがまったくのデタラメだなんて思わない。いまどきエイプリルフールでも端からのウソ記事はない。

ところがこの2カ月で、複数の大手マスコミが揃って誤報する、という事態が2度もあった。(大変申し訳ありません。日テレ系列も例外ではありません)。1つは、iPS細胞の人への移植手術が行われたと報じた直後、手術を行ったという男性の話は真っ赤なウソだったことが判明した問題。もうひとつは、尼崎市の連続変死・行方不明事件で、角田美代子被告の顔写真として報じたら、その写真は赤の他人のものだと判明した問題。

なぜ、誤報が出てしまったのか?一言でいえば「ウラ取り」が足りなかったからだ。情報などというのはいいかげんなもので、「便所の落書き」みたいな情報がジツは正しく、それをきっかけに事態が大きく動くこともあれば、「○○のトップが亡くなったが最高機密にされている」との情報を調べていくと根も葉もないことも日常茶飯事。「ウラ取ったか!?」という言葉を僕自身、毎日10回は発している。「ウラ」は記者の言葉の使用頻度ダントツNo.1である。

では、どの程度のウラを取ればOKか。これは難しい。例えば事件の捜査状況を報じるのに、信用できる捜査幹部が記者の質問に否定しなかったというだけで「OK」と判断することもある。政治家が何かを判断したとの情報がある時、当の本人が否定しても側近が認めたら「OK」とすることもある。結局は、情報の出所が信頼できるかどうかの1点にかかっている。

今回の「手術」の件では、当の本人が認め、信用できると思える材料が 複数あったこと、「写真」の件では、信用できると思える人物から提供されたもので、さらに複数の人が「この顔だ」と証言したことから、いずれも「OK」となって誤報が出てしまった。「信用できると思える」というのが、違っていた。記者一同、あらためて身を引き締めた次第です。
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by terakoya21 | 2012-12-26 08:30 | Broadアイ

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