カテゴリ:本紹介 Kamei( 36 )

読書の夏?!夏の読書?! (てらこや新聞136号 かめいのコーナーより)

さて、ひさびさの本紹介ですが・・・夏休みということで、恒例の「課題図書」のご紹介!今年は、なかなか読む気になれず、とりあえず1冊・・・8月にはもう1冊ご紹介できるといいな・・・と思っています。

ABC! 曙第二中学校放送部」  市川朔久子 著 講談社

中学生の課題図書、著者が日本人・・・あんまり手に取らない私も、中学生の 姪っ子へのプレゼントという観点から読んでみようと思った、クラブ活動を舞台とする物語。これが、なかなか良いんです(#^.^#)

バスケットボール部での人間関係のもつれから、中学2年生の半ばから放送部に転部したみさと。中学3年生になって、部員は同級生の古場君と2人になってしまい・・・放送部は廃部の危機に・・・。その危機を乗り越えながら、友情を育み、淡い恋もしながら、成長していく中学生の物語です。

課題図書に多い、教訓的なものが少なく・・・でも、中学生ならではの、また現代っ子の人間関係の悩みなど盛りだくさん。それでいて、軽快な雰囲気の優しい物語です。

中学生でなくても楽しめる1冊です。 よろしければ、手に取って読んでみてください。 (Y.K)


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by terakoya21 | 2016-08-22 08:30 | 本紹介 Kamei

読書の夏?! 夏の読書?! (てらこや新聞123号 かめいのコーナーより)

さて…夏です。というわけで、今年も「読書感想文」におススメの本の紹介です。今回は「課題図書」2冊  ご紹介です!私には珍しく日本人の著者のもの2冊です。

「ぼくの、ひかり色の絵の具」  
西村すぐり 著 ポプラ社

小学5・6年生の部の今年の課題図書です。

転校生のユクが、新しい環境に慣れる過程で、大好きな絵を通して、いろいろな経験をし、自分の進む道を探していく物語。自分の描きたくない絵を描かされてしまい、その絵を破ってしまうユクだけれど…その経験が、描かせた先生への不快感と自分への嫌悪感から始まり、自分を見つめるきっかけにもなり、また友だちや周囲の大人を知るきっかけにもなっていく。

1つの価値観を押し付けるような物語が多い中、課題図書にはめずらしくテーマがいろいろとあり、そして、「正しさ」や「あやまち」よりむしろ、人の温かさ、出会いの不思議さをやさしく教えてくれる一冊です。 大人も楽しめる1冊です。

また、現在特定外来植物として、駆除が進められている「オオキンケイギク」についても触れられています(*^_^*)

「かぐやのかご」  
塩野 米松 著 佼成出版社

小学3・4年生の部の今年の課題図書です。

これまた転校生の清香(さやか)が、学校でしてもいない「おなら」の主にされ、くやしくて林道で泣いていて出会った、「ざるづくり」の名人のおばあさん。そのおばあさんとの交流の中で、清香は、自分への自信を取り戻していきます。

豪快なおばあちゃんに、思わず微笑み、気分もスカッとする物語です!

(Y.K)
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by terakoya21 | 2015-07-09 13:59 | 本紹介 Kamei

読書の初夏 初夏の読書 (てらこや新聞122号 かめいのコーナーより)

ゴールデンウィークに読んだ本の紹介です。

「風待ちのひと」  
伊吹有喜 著 ポプラ文庫

三重県出身の同世代の著者の本ということで興味を持って以前読んだ「四十九日のレシピ」(ポプラ文庫)の同世代の女性の描写がとても地に足がついていて、私が初めて、小説に描かれたアラフォー女性に共感した物語だったので…ゴールデンウィークの旅のおともに買って、読んだのがこの「風待ちのひと」。

心のかぜをひきかけて休暇をとって、亡くなった母親の家の片づけに三重の田舎を訪れた男性の須賀哲司と、家族を失い心に傷を抱える福井貴美子が、偶然出会い、ひと夏を過ごす物語です。小学生の同級生のように過ごしながら、だんだんと惹かれあう二人ですが・・・乗り越えなくてはならない障害が、自らの心と周囲の人間関係にあります。自分よりも先に、相手を思いやり、相手のために行動をする貴美子と、走り続けた40年弱を振り返りながら、心と体と葛藤する哲司の様子に、自らの経験が重なり・・・なんだか、歯がゆくもあり・・・心がときめくものもあり・・・。そして、著者ならではの優しいけれど、痛烈なちょっとした社会風刺もあり・・・楽しめる物語です。

30代後半にならないと、「ふ~ん」という感じなのかもしれませんが、お子さんがいようがいまいが、アラサーと言われる30歳前後以上の女性に是非読んでほしい作品です。

「四十九日のレシピ」も、是非お読みください!(*^_^*)
(Y.K)
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by terakoya21 | 2015-06-11 18:49 | 本紹介 Kamei

読書の春?! 春の読書?! (てらこや新聞120-121号 かめいのコーナーより)

今回は、重松清さんの小説を2冊ご紹介します。「いじめ」や「少年犯罪」をとりあげているのに、読み終わりの感想は、少し前向きになれる、重松氏特有の「おしつけない」「やんわりと考えさせる」小説たちです。

「エイジ」 
重松 清 著 新潮文庫

自分たちの住む地域を舞台に何件も起こった通り魔事件の犯人がなんと・・・クラスメートだった。そのことがわかるまでとわかってから・・・そして、そのクラスメートが学校に帰ってくるときまでの、人間模様や、同級生たちの心の動き、大人たちの反応などを中学2年生の主人公の目を通して描いています。中学2年生の心の動きや言動に、共感を覚え、読み進めている自分が、ちょっとおかしいかも?!?!と思いつつ…のめり込んで読んでしまいました。

重松氏の本は、いつも、いろいろと考えさせるのに、「優しい」ところが好きです。

「ナイフ」  
重松 清 著 新潮文庫


おもに「いじめ」をとりあげた短編集です。やはり、人間模様や心の動き、人々の言動を淡々と語りながら、目を背けたくなるような言動や出来事があるのに、読後には、かすかな希望が見える・・・お話たちです。
とくに子どもたちの周囲にいる大人たちに読んでほしい作品です。

時代は、私たちが20代だったころの、舞台は中学校…その時代から、日本社会は、同じ問題に振り回され、その度、何もできていないことを思い知りながら・・・自分たちの今できることを考えるきっかけになればいいなと思います。

(Y.K)
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by terakoya21 | 2015-05-17 08:00 | 本紹介 Kamei

読書の冬?! 冬の読書?! (てらこや新聞118号 かめいのコーナーより)

さて、ひさびさの本紹介ですが・・・昨年末にはまってしまった3冊をご紹介します!・・・3冊と言ってもシリーズで・・・紹介はとっても短いものになりますが・・・

「神様の御用人」・「神様の御用人2」・「神様の御用人3」
  
浅葉なつ 著 メディアワークス文庫

私は…毎年「頭の宮四方神社」に初詣に行き、生徒たちの学業成就をお願いしてきますが・・・・幼いころから「神社」や「お寺」に行くとちょっとワクワクするので、神社やお寺、お墓参り大好きです。「神様」とか「仏様」とか「ご先祖様」とか・・・なんだか自分の目に見えないものを感じる空間が好きです。もちろん、おばけや幽霊は怖いし、暗闇を歩くのは嫌いですが・・・・(^_^;)

このシリーズのお話は、「パワースポット」などが観光地になるなか、神様に「お願いごと」をする人たちが増える一方で、神様と人間の関係が希薄になる世の中に・・・一石を投じてくれるような、おもしろい・・・けれど、考えさせられるお話です。

神様からお願いごとを聞き、それを解決するのが「神様の御用人」で、その御用人を仰せつかったフリーターの良彦が・・・人間らしく、そして、心温まる方法で、御用を聞いていきます。「特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってないごく普通の〝人間“が、秘めたる願いを持った神さまたち」の願いに応えていく・・・本当にほのぼのとした、心温まるお話と、出てくる日本の神々の身近さに「信仰」を持たない人が多いように思う日本人の心を支えているものの奥深さを感じるお話ばかりです。

どうぞ、読んでみて下さい。 4巻以降もこれから続いていくようです・・・(^_^;)
昨年は、忙しさにかまけて行けなかったけれど・・・今年は「お礼参り」もしたいと思っています!(Y.K)

*てらこや新聞118号は2015年1月20日発行されました。
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by terakoya21 | 2015-02-22 10:37 | 本紹介 Kamei

読書の夏!?夏の読書?!(てらこや新聞113号 かめいのコーナーより)

056.gif「てらこや新聞」113号は2014年8月20日に発行されました。夏休みは終わっていますが、そのまま掲載させていただきます。

さぁ…夏休みも残すところ・・・5日~10日ほどとなりました。みなさん、宿題は済みましたか?済んでいると信じていますが、今回もまだ8月号ですから、「読書感想文」におススメの本の紹介です。今回は「課題図書」2冊です。

「星空ロック」 那須田 淳 作 あすなろ書房

お父さんの転勤の都合で転校ばかりしていた少年レオが、アパートの大家さんであるケチルこと「竹村猛」と出会い、隠れ家を借りてギターの練習をしたり、音楽について語ったり…ドイツの話を聞いたりして自分の居場所を見つけ、また中学2年生の夏にひょんなこと(?)からドイツへの一人旅をして…成長していく物語です。
今年の課題図書の中の私のお気に入りの1冊です。;) 中学生対象の課題図書です。

「路上のストライカー」 マイケル・ウィリアムズ 作 岩波書店

高校生対象の課題図書です。

ジンバブエの小さな村に生まれ育ったデオは、故郷で起こった虐殺の 難をどうにか逃れ、兄のイノセントとともに南アフリカを目指すけれど…その道のりは決して平たんではなく、険しい自然界ばかりではなく、人間の憎しみや差別との戦いがあり・・・過酷な道のりだった。そんな過酷な 運命に翻弄される彼を救ったのは「サッカ―」だった。

私は、この本を今年のワールドカップの開幕寸前に読み終えました。ホームレスワールドカップの存在を初めて知りました。過酷な運命に翻弄される子どもたちの問題とともに、スポーツの果たす役割―そして、現代の日本の子どもたちの現状…など考えさせられる1冊です。

全体的に、どんどんと毎年、課題図書が読みやすい本になってきているような印象を受けます。たまたま 私が読む本が、読みやすいだけでしょうか????
(Y.K)
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by terakoya21 | 2014-09-23 09:36 | 本紹介 Kamei

読書の夏?! 夏の読書?!(てらこや新聞112号 かめいのコーナーより

さぁ…夏休み目前です。というわけで、「読書感想文」におススメの本の紹介第2弾です。今回も「課題図書」1冊と課題図書ではないけれど、「読書感想文」にいかがかな?と思う本1冊のご紹介です!

「公平、いっぱつ逆転」  福田 隆浩 作 偕成社

やっぱり、こちらも しろこくさんにご紹介いただいた本です。

転校生の公平が、新しく通うことになった小学校は、虹ヶ坂小学校という大きな学校。 その学校は、児童会長の赤坂長州という腕っ節の強いいじめっ子によって牛耳られていました。その状況を変えたいと願う生徒たちによって、公平君は転校してくる前に「空手の達人」だという噂を広められ、いじめグループのターゲットになってしまいます。目立つことが嫌いで、気の弱い公平が、どのようにしてこの状況を乗り切るか…が、生き生きと描かれています。

主人公と同じ年の5・6年生の小学生の感想文におススメです。;)

「ふたり」  福田 隆浩 作 講談社


小学5・6年生対象の今年の課題図書です。

小学6年生の村井准一君は、転校生の小野佳純さんにクラスメートが机の中に汚れたぬれ雑巾を入れるという嫌がらせをするところを目撃し…放課後、それを確かめ、きれいにしようとしているところに、小野さんもやってきて、話をする中で、同じミステリー作家が好きなことがわかり…仲良くなっていきます。

その後、2人は、図書館で一緒に本を読んだり、ミステリー作家について 調べたりする中で、悩みや葛藤も経験しながら…ちょっとした冒険もし、少しずつ成長していくお話。ちょっとキュンとなるような恋心も描かれながら… でも、ちょっとスリル(?)もあって…ページをめくるのが楽しみなる一冊です。

お父さん、お母さんともお話しながら、読んでもおもしろいかもしれません。;)ちなみに、私はこの本を今年5年生になった、姪っ子の誕生日プレゼントに贈りました。

(Y.K)
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by terakoya21 | 2014-08-29 15:14 | 本紹介 Kamei

読書の夏?! 夏の読書?! (てらこや新聞111号 かめいのコーナーより)

さて…いよいよ夏休みです。

というわけで、今年も「読書感想文」におススメの本の紹介です。今回は「課題図書」1冊と課題図書ではないけれど、「読書感想文」にいかがかな?と思う本1冊のご紹介です!

「ぼくとあいつのラストラン」

佐々木ひとみ 作 ポプラ社

しろこくさんにご紹介いただいた本です。

おじいさん―といっても血のつながりはないけれど、小さいころから家族同然のつきあいのあるお隣のおじいさん―の死をきっかけとした、小学4年生の武の心の葛藤を描いた物語です。お葬式の当日に突然現れた「ヒサオ」との交流で、武はおじいさんの思いと、自分の悲しみを受け止め、次に駆け出していく…おじいさんの「死」から始まる物語ですが、軽快に進み、その人の今置かれている環境に合わせていろいろなテーマが感じ取れるお話です。

主人公と同じ年の3・4年生以上の小学生の感想文におススメです。;)

「ただいま!マラング村」  

ハンナ・ショット 作 徳間書店

小学3・4年生対象の今年の課題図書です。

タンザニアのツソという実在の少年の物語です。日本に住んでいるとこの物語が実話に基づいているということが、にわかには信じられない物語です。でも、ツソの人生は、幸運の連続です。生きていくことが大変な国があること、また、平和になりすぎて、今生きる力を失っている日本の子どもたちに比べて、貧しいと言われる国々の子どもたちの目が輝いている理由を改めて思い知る物語です。

お父さん、お母さんも読んでみてください。;)

(Y.K)
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by terakoya21 | 2014-07-18 17:40 | 本紹介 Kamei

読書の春?!春の読書?! (てらこや新聞108号 かめいのコーナーより)

さて…9周年記念特大号ということで、私も1冊ご紹介をさせていただきます。
「とんび」  

重松 清 著 角川文庫

「苦労するんが親の仕事じゃ」と当たり前のようにいうセリフに象徴されるようなすてきなお父さんと息子のお話です。ドラマになっていたなぁ~なんて思いながら、書店で手に取り買ってみましたが…現在ドラマのDVDも買おうかと悩んでいます。

昭和10年生まれの主人公ヤスオに子どもが生まれるところから物語は始まります。その後、妻を亡くし、息子のアキラと2人での生活が始まります。2人家族はけんかや問題が起こるととりなす人がいないので「つらい」などというセリフを吐きながらも周りの暖かい支えもあり、アキラはすくすくと育っていきます。ヤスオとアキラを取り巻くすべてがそろった家族ではなく、だれかが欠けた家族たちとその家族たちを取り巻く人々が織りなす愛情の物語です。ぜひ、保護者の皆さんにも、子どもたちにも読んでほしい1冊です。

笑って、泣ける1冊です。
(Y.K)
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by terakoya21 | 2014-04-26 13:29 | 本紹介 Kamei

読書の冬?!冬の読書?! (てらこや新聞105号 かめいのコーナーより)

*「てらこや新聞」105号は 2013年12月15日に発行されたものです!

101号以来の本紹介は、今年の春に読んだ本です。出版以来、また、著者が直木賞をとってからも…書店でずっと読もうか読もうまいか悩んでいた本です。タイトルが気になって、気になって…そして…文庫本になったあと、またしばらく悩んでから、買うことにしました。そのタイトルは・・・

「桐島、部活やめるってよ」  朝井リョウ 著 集英社文庫

桐島くんが通う高校の生徒たちの目から話が進んでいきます。でも、桐島くんが語るものはありません。ただ、「『桐島』が部活をやめる…やめた…』ということで波紋が少しずつ広がっていくのがよく描かれています。視点が興味深く、あっという間に読んでしまいました。が、気になる点が多くあり、気が重くなりました。これが、現代の17歳を取り巻く「リアル」だと信じることができるほどの根拠を日頃の仕事から持っている私には、大人の指導力不足は、このような形で、多くの高校生たちを無意識に苦しめ、おそらく「苦しんでいる」高校生たちも、苦しんでいることにさほど気づいているわけではないけれど、漠然とした不安を持っているのではないかと感じられ、その後、私が「スクール・カースト」など現代の学校を取り巻く問題をとりあげた本を読み漁るきっかけになりました。

教育に携わる人、また、中学、高校生の保護者の方々には一度読んでほしい1冊です!

(Y.K)
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by terakoya21 | 2014-01-02 10:22 | 本紹介 Kamei

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