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Let's go to the ball park! (てらこや新聞36号 亀井先生のコーナーより)

ピッツバーグ

そろそろ、ピッツバーグも最終回にせねば・・・と思い、最後にピッツバーグのプロスポーツについて触れておきたい。

ピッツバーグのプロスポーツチームは、MLBのパイレーツ、NFLのスティーラーズ、NHLの  ペンギンズなどがあるが・・・NBAチームはないので、今回は、MLBのパイレーツとNFLのスティーラーズを紹介したいと思う。

まずは・・・現在、マイナー契約ではあるものの、桑田真澄投手が契約しているピッツバーグ・パイレーツ:

PITTSBURGH PIRATES MLB National League
セントラルディビジョン所属。創設1882年。スリーリバーズの1つアルゲニー川にちなんで、創設当初はアルゲニーズだった。しかし、フィラデルフィアのチームに所属していた選手をこっそり引き抜いたことに「盗人行為」と批判を受けたとき、開き直り、当時のオーナーが「海賊行為者、略奪者」という意味の「パイレーツ」と名を変えたという。1891年のことである。私も川しかないのに「海賊」って変だな・・・と思っていたので、この説明で腑に落ちた・・・(?)。

現在は、低迷をつづけ、2007年シーズン終了地点で15シーズン連続負け越していて、2008年負け越すとメジャーワースト記録に並ぶ・・・ちなみに現在ワースト記録を持つフィラデルフィア・フィリーズ・・・もペンシルバニア州のチームである。しかし、1901年に2リーグ制になった 当時には、リーグ3連覇を果たし、1903年の初のワールドシリーズに出場している(シリーズでは現在のレッドソックス・・・当時のアメリカンズに破れている)。1909年には、デトロイト・タイガーズを下し、初のワールドチャンピオンになった。地区優勝9回、リーグ優勝9回、ワールドシリーズ優勝5回。2001年から現在の本拠地はPNCパーク。私がピッツバーグに住んでいた頃のスタジアムはスリーリバーズスタジアムだった。

このピッツバーグ・パイレーツには、桑田真澄投手があこがれ、また、高校の英語教科書でも 採り上げられている伝説の選手がいる。彼の名は、ロベルト・クレメンテ。1955年から1972年に亡くなるまで3000本安打を記録した、プエルトリコ出身のパイレーツの永久欠番選手である。

彼は、ラテンアメリカ出身のメジャーリーガーの先駆け的存在で、また、ラテンアメリカの貧困を救おうと慈善活動を積極的に行った選手である。そんな彼は、1972年12月31日、1週間前に起こったニカラグア地震の救済活動へ向かう途中の飛行機事故で亡くなっている。そんな彼の功績を称え、精力的に慈善活動や社会貢献をしている人格のあるメジャーリーガー1人に毎年贈られる賞をMLBでは「ロベルト・クレメンテ賞」と名づけている。1992年には、連続試合出場で有名なカル・リプケンJr、1998年には、日本でも有名なサミー・ソーサ、2007年には、ヒューストンの特集でもとり上げた、アストロズをシーズン終了後引退したクレイグ・ビッジオがこの賞を受けている。

そして、アメリカンフットボールリーグであるNFLのピッツバーグ・スティーラーズは・・・

PITTSBURGH STEELERS NFL American Football Conference
北地区所属。現存するNFLチームでは5番目の長い歴史のあるチーム。NFLにはNational Football ConferenceとAmerican Football Conferenceがあり、そのカンファレンス内で東西南北に分かれた地区がある。各地区に4チーム、各カンファレンス16チームが所属している。2007-2008年シーズン、スティーラーズは、北地区1位、第4シードでプレーオフに出場しているが、初戦ワイルドカードで第5シードのジャクソンビル・ジャガーズに29-31で敗れている。

スティーラズの創設は1933年。最初は、MLBチームと同じ「パイレーツ」だったけれど、鉄鋼の町「ピッツバーグ」にちなんで「スティーラーズ」という名前を1940年から使っている。鉄鋼のsteelを使い、盗みをする人の意味のstealersではなく、steelersである。スーパーボール出場6回、スーパーボール優勝5回。最近では2005年のシーズンに優勝している。本拠地はハインツ・フィールド。私がピッツバーグに住んでいたころは、パイレーツと同じ、スリーリバーズスタジアムを本拠地としていた。ファンは、「テリブルタオル」というタオルを振り回す応援をするらしい(阪神のジェット風船のようにピッツバーグのファンが始めた応援方法だという)。そして、ファンでない私としては・・・「だから何?」という程度のことだけれど・・・NFLでヘルメットのロゴを片側にしかつけていない唯一のチームらしい・・・(~_~;)

と・・・3ヶ月にわたり、いろいろ書いてみたけれど・・・いかがでしたか?

私の独断と偏見で選んだ話題ばかりなので・・・最後に、皆に知っていてほしいピッツバーグ出身の有名人を1人紹介しようと思う。

その人はアンディー・ウォーホール(Andy Warhol/1928-1987)。ピッツバーグで生まれ、現在のカーネギーメロン大学の前身カーネギー工科大学を卒業し、ニューヨークで活躍したポップアートの旗手である。この名前を聞いて、ピンと来ない人も「マリリン」という名の色とりどりのマリリン・モンローの絵やキャンベルスープ缶の絵を見れば・・・思わず「あぁ」とわかる人だと思う。彼の出身地だといわれるピッツバーグには、アンディー・ウォーホール美術館がある。私は2年間の滞在の中で、ずっと訪れたいと思いながら、なぜか訪れることがなかったが、もう一度ピッツバーグに行くことがあれば、必ず訪れたいと思っている美術館である。

また・・・先日、谷さんが教えてくれたのだけれど・・・最近少し話題になったJEROという黒人演歌歌手・・・彼もピッツバーグ出身で、私が通っていたピッツバーグ大学を卒業しているそうだ。2003年に卒業したそうなので・・・1998年に卒業した私には、出会うはずもなかったけれど・・・少し親近感を覚えた。

(Y.K)

参照:フリー百科事典「ウィキペディア」 http://ja.wikipedia.org/wiki、
地球の歩き方B01 アメリカ (ダイヤモンド社)、NFL JAPAN www.nfljapan.co.jp、
The Andy Warhol Museum www.warholstore.com、
Voyager English Course 1 New Edition (第一学習社)
by terakoya21 | 2008-04-12 19:43 | Ball Park

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